From シンヤ(男女のパートナーシップ研究所)
※月・金曜日のブログはシンヤが担当します。
(→前回の続き)
前回の記事では、新婚でケンカが増える理由を、データを元に分析しました。
人間の脳の作り上、「in love 状態(恋のパワーで盲目状態)」が続くのは、平均で2年、MAXで3年と言われています。
一方で、日本のカップルが付き合い始めてから結婚するまでの期間の平均は、3.3年です。
このデータから言えることは、スピード婚でない限りは、みんな in love 状態から覚めて、ノーマルモードに戻った時点で結婚をしていることになります。
これが、ケンカが起こりやすい原因です。
ではそもそも、なぜケンカが起こるのでしょうか?
それは、僕達の脳に仕込まれた本能のパワーが影響しています。
違う能力を持った異性に引きつけられる
人間の本能は、自分とは違う能力を持った異性に魅力を感じるように出来ています。
その理由は、
①お互いの能力を補完し合って共同生活する人間の社会性
②よりバランスの良い能力を持った子孫を残すことで、生存率を高める
という2つの本能から来ていると言われています。
その本能が、パートナー選びに大きく影響してくるのです。
たとえば、いつもバイタリティーにあふれていて、ガンガン人前に出て仕事をしている高年収男性は、付き合う女性に癒やしを求める傾向があります。
逆に、ほんわかした癒やし系の男性もいます。
その場合は、バイタリティーにあふれたキャリア指向の女性に好まれる傾向があります。
外の世界で男性と張り合って疲れている女性にとっては、自分のペースを乱されず、素の自分を出せる癒やし系の男性が一緒にいて居心地が良いと感じやすいのです。
今のは分かりやすく極端な例を出しましたが、多くのカップルは色々な部分で正反対のことが多いです。
あるある組み合わせパターン
周りのカップルを見渡しても、
・外交的な人には、内向的なパートナー
・浪費家の人には、節約家のパートナー
・時間にルーズな人には、時間にきっちりしたパートナー
というように、正反対の組み合わせになっていることが多いです。
子供からすると、「お父さんとお母さんはいつも同じ事でケンカしてるけど、なんでこんなに正反対の性格なのに結婚したの?」と疑問に思うぐらいです。
でも、その子が大人になったら、おそらく同じように自分とは正反対の性格タイプのパートナーを選んで結婚する確率が高いのです。
これは、本能のパワーです。
恋に落ちた状態だと、お互いの違いが魅力に映るのです。
よく恋愛の指南書では、「共通点が多い相手を好きになる」と書いてあったりします。
確かにそれも事実なのですが、それはあくまできっかけの部分です。
共通点が多ければ、親近感がわくので、デートの誘いに乗りやすくなります。
相手のことも好意的な視点で見るようになります。
でも、その先に「いい人止まり」で終わらずに、最終的にお互いの本能が求め合って恋人になるところまで発展するためには、「魅力的な違い」が必要になるのです。
恋から覚めると、違いが気になる
ところが、この恋愛本能システムには問題があります。
恋に浮かされた in love 状態から目覚めると、違いが一気に気になり始めるのです。
夫の寛容さに惚れて結婚したのに、恋が冷めた後の寛容さは「だらしなさ」に見えるようになります。
妻の控えめで堅実なところに引かれて結婚したのに、恋が冷めた後の堅実さは、「自分の自由を奪う足かせ」として作用するように感じ始めます。
外交的で仕事をバリバリこなす夫は、「家庭を大事にしない人」に変わります。
家庭的で癒やし系の妻は、「仕事も趣味もない、つまらない人」に変わってしまうのです。
最初に引かれた部分が、まさかの足かせになるなんて、まさかの欠点として映る日が来るなんて・・・
まさに青天の霹靂です!
「選ぶ相手を間違えたのでは?」
と不安になります。
人によっては、
「自分が選ぶ相手を間違えたのでは?」
という不安になり、別の人は
「あなたは私を選んで本当に良かったの?」
不安になります。
その結果、別れを選択するカップルも多いのです。
そのタイミングが、まさに新婚時期と重なるのです。
だから、現代の新婚カップルにケンカが多いのは、当たり前と言えます。
・・・つづく。
※このブログでは、恋人や夫婦のケンカを乗り越え、パートナーと長く幸せな関係を築く方法を発信しています。
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