From シンヤ(男女のパートナーシップ研究所)
※月・金曜日のブログはシンヤが担当します。
(→前回の続き)
前回の記事では、新婚でケンカが増えるのは実は自然なこと、という話をお伝えしました。
では、そもそもなぜ、新婚の時期にケンカが増えるのでしょうか?
それには、男女脳のメカニズムが関係しています。
今の時代は見合い結婚よりも、恋愛結婚の方が主流です。
「恋人として数年間付き合ってから、結婚する」
というカップルがほとんどだと思います。
結婚式の雑誌で有名なゼクシィが行ったアンケートでは、
「交際スタートから結婚を決めるまでにどのくらいでしたか?」
という質問に対し、以下のような回答になりました。
1位:2~3年未満=27.3%
2位:1~2年未満=23.2%
3位:3~4年未満=15.2%
平均値=3.3年
つまり、新婚カップルのほとんどが交際スタートから2~3年経った状態である、ということです。
「恋は盲目状態」から覚めるまでの期間
男女は恋に落ちた時に、脳内にホルモンが分泌されて「盲目状態」が起こります。
英語の世界では、この状態を「in love」と呼ぶそうです。
恋の世界の中に落ちて、周りが見えなくなる状態です。
in love の盲目状態になると、相手を好きな感情がすべてを上回り、相手の欠点を覆い隠す作用が働きます。
これは人間が子孫を残す上で必要な、本能の一部です。
カンペキな人間などいないので、誰にでも必ず欠点があります。
でも、相手の欠点ばかりを気にしていては、いつまで経っても子孫を残すパートナーとして選ぶことができません。
そこで、本能の中に「相手をパーフェクトに見せる機能」が仕込まれているのです。
ちなみに、この「in love 機能」は、永遠に続くわけではありません。
必ず消滅するようにできています。
なぜなら、人類がみんな恋に落ちて盲目状態になってしまったら、集団での社会生活が営めなくなるからです。
どんな大恋愛をして結ばれたカップルも、いずれ必ず「in love 機能」は消滅します。
では、この「in love 機能」は、いつまで続くのでしょうか?
アメリカの大学の研究結果によると、こんなデータがあります。
↓↓↓
・最短で3ヶ月間
・最長で3年間
・平均は2年間
ということは、どんなカップルも、平均2~3年で目が覚めるということです。
この数値は、まさに先ほどのゼクシィ調べの「結婚するまでの期間」と同じではありませんか!
つまり新婚時期は、ほとんどのカップルが「in love 状態」から覚めて、現実の相手と向き合い始める時期とカブるのです。
お見合い結婚やスピード婚でない限りは、新婚時期の男女のテンションは下がっていくのが普通です。
恋から覚めたカップルを待ち受けているもの
本能から解放されて現実が見え始めたカップルには、何が起こるのでしょうか?
それは、パーフェクトだと思っていた相手のイメージが、ガラガラと音を立てて崩れ去る感覚です。
「いや!私は今の彼の欠点も知っていて、受け入れているから大丈夫!」
「俺は彼女のダメなところもさんざん見てきた。でも、まったく気にならない。俺たちは大丈夫!」
そんな風に思う人もいるでしょう。
でも、in love 状態から目が覚めた時には、「これまで知ってたけど、たいして気にならなかったことが、気になって仕方なくなる」という現象が起こります。
ちなみにこれは、世界共通だそうです。
東洋も西洋も、人類みんな同じです。
相手の欠点をあらかじて知っていて付き合ったのに・・・
付き合っている最中はあまり気にならなかったのに・・・
今は気になって気になって、たまらなく腹が立ってしまうのです。
「なぜ、自分はこんなに価値観の違う人と結婚したんだろう?」
と疑問に思ってしまうほです。
これが、in love 状態から覚めたカップルがたどる道です。
こうなる理由は、そもそもなぜ今の相手を好きになったのか?という、人間が恋に落ちる仕組みと連動しています。
・・・つづく。
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