From シンヤ&サヤ(男女のパートナーシップ研究所)
(→前回のつづき)(→この記事のシリーズを1話目から読む)
※サヤと出会ったばかりの頃の体験談を、シンヤ視点(男性脳視点)で描いたストーリーの続きです。
もうダメだ!と思った矢先に、なぜかサヤから延命措置を与えられて、僕は首の皮一枚でつながった状態になりました。
それまで約7年間に及ぶ婚活経験の中で、僕は自分の市場価値を十分に理解しているつもりでした。
その時点での自分の市場価値からすと、僕は明らかにサヤとの釣り合いは取れない状態でした。
・僕=収入の安定しない高卒アラフォー男(ほとんどバツイチ)
・サヤ=婚活市場で引く手あまたの27歳(しかも大卒で銀行員)
どう考えても、スペックでは僕は選ばれません。
しかも、僕はこのスペックを隠し通せなくなって、開き直ってサヤの前で公表したのです。
付き合いがスタートする前に、です。
もし、これを読んでいるあなたが婚活経験がある場合は、厳しい婚活市場の現実が分かっていると思うので、余計に不思議に思うかもしれません。
なぜ、敗者復活のチャンスが与えられたのか?
ではなぜ、ディズニーデートの告白で断られ、翌日の青学デートでネガティブ要素をすべて暴露した僕に、復活のチャンスが与えられたのか?
女性側の視点は、後日サヤの書く記事で語られると思いますので、この記事では、男性目線で分析してみたいと思います。
まず、今振り返ってみても、「単に運が良かっただけ」では片付けられません。
男性は婚活している時に、「運良く自分だけを好きになってくれる、若くてキレイな女性に出会えたら、人生逆転するかも!」と期待しながら活動していることが多いです。
でも、僕が7年間婚活をしてきて分かったとは、「奇跡は起きない」ということです。
・自分のタイプの女性が、たまたま運良く婚活市場に入ってきた瞬間に自分が先に出会えて、まだ他のライバル男性達と接触しないまま、自分だけが掘り出し物をゲットできる!
とか、
・自分のタイプの女性が、他の男たちには目もくれず、自分だけを好きになってくれる。運命の女性に出会えれば、そういう不思議な現象が起こる!
・・・なんて事は起こりません。
本当に、婚活市場に奇跡はないのです。
自分のコミュニケーションスキルや年収などのスペックを上げない限り、びっくりするぐらい、女性たちから相手にされません。
色んな男性たちからアプローチされる若い美女が、わざわざ自分のようなスペックの低い男を選ぶ理由がないのです。
ボクシングのラッキーパンチに似ている
僕は、婚活はボクシングの試合に似ていると思っています。
ボクシングの世界には、「ラッキーパンチ」と呼ばれる現象があります。
一見、適当に振り回しているように見えるパンチがクリーンヒットして、相手をノックアウトしてしまった時、それは「ラッキーパンチ」と呼ばれます。
特に選手の間に実力差があって、格下の選手が追い詰められている時に、苦しまぎれに打ったように見えるパンチが、格上の相手に当たって倒れた時には、「ラッキーパンチで大番狂わせ!」というような表記がされます。
でも、ボクシングマンガ「はじめの一歩」の中で、天才ボクサーの宮田君が初めてやられそうになって、玉砕覚悟で次のラウンドに出ようとした時、セコンドについている元ボクサーのお父さんが、こんなセリフを言います。
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「ボクシングにラッキーパンチはない!結果的に偶然当たったパンチにせよ、それは練習で何百何千と振った拳だ。
その拳は生きているのだ。
試合を投げて適当に振ったパンチなど決して当たらん。
当たったとしても、死んだ拳では人は倒せん。
(~中略)
生きた拳こそが、奇跡を生むのだ!!」
と。
僕は、婚活も同じだと思います。
外から見たら、
「なぜあんなイケてない男が、あんな美人と結婚するんだ?」
と思われるようなカップルを見かけることがあります。
そういうカップルを見ると、「俺にもチャンスがあるはずだ!とにかく数を打ち続ければ・・・」と思いがちです。
でも、そのイケてないように見える男性は、単にラッキーだから美女をゲットできたわけではありません。
その男性は、「生きた拳」を持っていたのです。
生きた拳
それが何なのか?は、本人2人にインタビューしないと分からないでしょう。もしかして、女性の方も言葉で説明できないかもしれません。
でも、必ずその男性の中に、他の男性にはない何かを感じたはずです。
その何かが、女性のハートを捕らえたのです。
高年収やイケメンなどの分かりやすいスペックだけではない、女性にしか分からない魅力というものがあるようです。
一見イケてない相手の男性は、おそらくそれまで何千回、何万回と降り続けたパンチを持っているのでしょう。
今回の僕のケースも、それまで婚活市場で振り続けたパンチの数と、相手の女性からカウンターを食らってボコボコにされても投げ出さない、打たれ強さが役立ったと思われます。
次回の記事では、そこを自己分析していきます。
・・・つづく。(→この記事のシリーズを1話目から読む)
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