From シンヤ(男女のパートナーシップ研究所)
※火曜日のブログは夫シンヤが担当します
(→前回のつづき)
僕はこれまで、
「子どもが泣いていること=問題」
と捉えていた考え方をしていました。
でも、その考え方を改めて、
「子どもが泣いていること=問題ではない。ただ泣いているだけ」
と、ニュートラルに捉えて、怒るかわりに「共感する」という方法にシフトしてみることにしました。
最初に聞いた時には、「本当に効果があるんだろうか?」「そもそも、赤子に共感なんて、できるんだろうか?」と半信半疑でした。
そこで、その日から実際にやってみることにしました。
とりあえず手始めに、いつも泣いている生後2ヶ月の次女にやってみることにしました。
いつも泣く時間帯はだいたい決まっているので、僕はその時間帯になったら身構えて、娘が寝ているゆりかごの近くで待っていました。
ところが、そんな時に限ってなかなか泣きません。
「泣いて欲しくない」と思っている時には泣くのに、「ほら来い!泣いてもいいぞ!」と思っている時には、泣いてくれません。皮肉なものです。
2才の娘で試す
その後、しばらくして2才の長女が隣の部屋で暴れ始めました。
オモチャのブロックを思い通りに組み立てられないらしく、かんしゃくを起こして泣き始めたのです。
長女はブロックを床に投げつけて、大泣きし始めました。
こうなった時に、これまでの僕のリアクションは、
①「コラー!ブロックを投げるなー!壊れたらもう買ってあげないぞ!」と叫ぶ。
②(ぬぬっ!こいつめ!せっかく買ってやったブロックを手荒く扱いやがって!許さん!)と心の中で思いながらも、怒りのビンタを娘に食らわせないようにするために、怒りの感情を抑え込む。その後、無言でブロックをさっさと片付けて、娘の手の届かない高い場所に置く。ギャン泣きする娘と距離を置くために、ドアを閉めて別の部屋へ行く。
という2択でした。
でも今回は、別の選択肢を取ってみました。
③娘に近づいて、ハグする。自分自身のこれまでの人生の中から、「ガンバったのに、うまくいかずにヘコんだ体験」を振り返りながら、娘の頭をポンポンする。そして、「よしよし、ブロックがうまくできずに、ツラかったか。ものごとがうまくいかないと、イライラするよなぁ~!分かるぞ!」と共感する言葉を投げかけてみる。
という方法です。
そしたら・・・
娘はビックリするぐらい短時間でおとなしくなりました。
わずか2~3分泣いただけで、その後は元気を取り戻し、またブロック遊びに戻っていったのです。
これまでの①か②のパターンだと、泣きやむまでに20~30分。機嫌が戻るまでには1時間ぐらいかかることもありました。
でも今回は、本当に短時間で済みました。
しかも、すぐにまた一人遊びに戻っていったことで、こちらも手間がかからずラクになったのです。
2ヶ月の娘で試す
その後しばらくして、生後2ヶ月の下の娘が泣き始めました。
これまでの僕の反応パターンは、
①すぐに問題解決しようと、娘を抱き上げてポンポンする。それでも泣きまないと、イライラする。1度落ち着いた後、ゆりかごに戻した直後にまた泣いた場合、またイライラする。
②娘の首をしめて黙らせたくなる衝動を抑えるために、自分が部屋から出ていき、物理的な距離を取る。
という2択でした。
でも今回は、新しい選択肢を取ってみました。
③自分がゆりかごのすぐ横に座って、泣いているベビーの顔を見ながら、「ひとりぼっちにされたと感じて寂しいのか?寂しくて泣いてるのか?」と言いながら、ベビーのお腹を手でさすってみる。
という方法です。
もちろん、本当に寂しいのか?それともお腹が減ったのか?肉体的に不快を感じているのか?まったく分かりません。(訓練を積むと、泣き声の種類から、不満内容を聞き分けられるようになるらしいですが)
でも、とりあえず今回は適当に自分の中で「寂しがっている」と決めて、そこに共感してみるようにしました。
すると・・・
ベビーが泣き止んだのです!!
驚きの結果
今までは、抱き上げないと泣き止まないと思っていました。
でも、だっこすると両手がふさがれるので、他の作業ができなくなります。
だっこヒモを使えば両手フリーになりますが、ベビーをだっこヒモの中に入れるまでがちょっと面倒です。
それがけっこうストレスでした。
でも今回は、自分がゆりかごの横に座って、片手でベビーのお腹をさすっただけで、静かになったのです!!
これは驚きでした。
そして、お腹をさする作業をしばらく続けたら、ベビーは安心したような表情で寝ました。
これは、偶然なのか?それとも、本当に共感の力で落ち着いたのか?
どちらにしても、上の子も下の子も、この3番目の手法で、短時間で静かになりました。
しかも、僕の心の中にいつもの怒りがわき起こらなかったのです!!
・・・つづく。
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