From シンヤ&サヤ(男女のパートナーシップ研究所)
(→前回のつづき)
前回の記事では、
「投稿者の女性の価値基準は、実は年収ではない。だから、もし旦那さんの年収が上がっても、幸せを感じられる確率は低い」
ということをお伝えしました。
投稿者の女性にとっては、パートナーの男性の年収が安らぎや幸せを与えてくれるわけではないのです。
では、なぜこの女性は今、旦那さんの年収に対して責める気持ちを抑えられないでいるのでしょうか?
それには、また別の心理メカニズムが働いています。
それは、「人間関係のマトリックス」です。
人間関係のマトリックス
これは、作家の本田健さんのベストセラーシリーズの「ユダヤ人大富豪シリーズ」の3作目「ユダヤ人大富豪の教えⅢ」に載っている考え方です。
人間関係がギスギスしたり、逆につながりを感じて幸せな気分になるメカニズムが、すごく分かりやすく解説されています。
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ぜひ一度読んでみることをオススメします。
本当に大げさではなく、人生が変わります。
そして、他の人達がなぜケンカしているのか?その理由が見えるようになってきます。
さらに、自分がパートナーや他人に対してイラッとした時の理由も分かります。
人間関係のマトリックスは、人の心理状態を4つのパートに分けています。
タテ軸とヨコ軸に分けて、
・ヨコ軸=ポジティブとネガティブ
・タテ軸=自立と依存
に分類します。
ポジティブとネガティブ
ポジティブというのは、俗に言う「前向き思考」です。
「大丈夫!何とかなるさ!」
「どんな逆境でも、俺は乗り越えられる!必ずできる!」
「信じていれば、道は開ける!」
といったセリフが出てくる人は、ポジティブな心理状態です。
ネガティブというのは、そのまま「ネガティブ思考」です。
「本当に大丈夫だろうか?」
「不測の事態が起こらないだろうか?」
「信じたって、ダメな時はダメだよ。俺にはムリだ・・・」
というセリフが出てくる人は、ネガティブな心理状態です。
自立と依存
自立というのは、「自分の人生を自分でコントロールできる!」と考えている状態です。
「人に頼るよりも、自分の力で人生を切り開く!」
というセリフが出てくる人は、自立の心理状態です。
依存というのは、「自分の人生を自分ではコントロールできない」と考えている状態です。
「私にはそんな力はない・・・」
「世の中、そんなに思い通りにならないよ。」
というセリフが出てくる人は、依存の心理状態です。
4つの心理状態
この2ペア同士の心理状態を組み合わせて、4つのポジションを作ります。
①ポジティブ自立
②ネガティブ自立
③ポジティブ依存
④ネガティブ依存
です。
ちなみにこれらは、「生まれつきの性格」ではありません。
これらはあくまで「一時的な心理状態」です。
人によって居心地の良い、ホームポジションと呼ばれる場所はありますが、相手が変われば、自分のポジションも変わります。
1つずつざっくり紹介します。
①ポジティブ自立
何事も前向き思考で、自立した心理状態です。
「大丈夫!信じていれば、人生は必ず切り開ける!」
「俺はできる!こんな失敗は大したことない!次回は必ずできる!」
といったセリフが飛び出してくる人は、ポジティブ自立の状態になっています。
ポジティブ自立の長所は、「行動量が増える」「人前で臆さず話せる」「周囲の人に明るい印象を与える」などです。
一方でポジティブ自立の短所は、「暑苦しい」「人の痛みが分からない」「度が過ぎると、周りにいる人がしんどくなってネガティブになる」などです。
一般的なビジネス書などでは、このポジションが良いとされることが多いのですが、実は欠点も多く、もろい存在でもあります。
ポジティブ自立の人が行き過ぎると、「人の気持ちが分からない、いつもハイテンションのウザいやつ」になります。
②ネガティブ自立
細かいところまで自分でコントロールしたくなっている心理状態です。
「ちゃんと○○は終わらせたの?」
「まったく、なんでこんなミスするの!」
「ミスのないように、しっかり管理しないと!」
といったセリフが飛び出す時には、ネガティブ自立の状態です。
ネガティブ自立の長所は、「失敗が少ない」「管理者ポジションになった時に、有能に見られる」「家族や友達からは、しっかり者と思われる」などです。
一方、ネガティブ自立の短所は、「細かすぎてウザがられる」「今の生活環境の欠点ばかりに目がついて、いつまでたっても満足できない」「自分以外の人が、全員無能に見えてイライラする」
という感じです。
ネガティブ自立にいる人は、行き過ぎると「いじめっ子キャラ」になります。
どのポジションにも、長所&短所がある
このマトリックスの面白いところは、どのポジションにも長所と短所があることです。
そして長所と短所がそれぞれ密接に絡み合っています。
短所を直そうとすれば、長所が薄まってしまう関係なのです。
ちなみに、ここまで解説した時点で、この投稿者の女性の今の心理ポジションが見えたと思います。
そうです!「ネガティブ自立」ですね。
投稿者の女性は、会社では間違いなく優秀な社員でしょう。そうでなければ、年収1,200万円も稼げるはずありません。
一方、自分の生活の中で足りない部分に強く目が向いています。
特に旦那さんの年収が自分の半分という部分に強くスポットを当てて、「ここを直さないと、私の人生はカンペキにならない!」と思っているのです。
ネガティブ自立の心理状態の人に、「高望みし過ぎだ!」「足るを知れ!」なんて言っても、意味がありません。
そんなこと本人は百も承知です。
自分は今、十分幸せを感じて良いラインにいるのに、足りない部分にばかり目が行っていまう・・・そしてまた、そんな自分が許せないのです。
だから、批判されるのを覚悟で質問サイトに投稿して、「こんな私をお叱りください」と言っているのです。
これはまさに、ネガティブ自立の心理状態が極端に振れた時の症状の典型例です。
この女性が「行き過ぎたネガティブ自立」から脱出して幸せを感じるようになるためには、旦那さんの今のポジションを見ることがカギを握っています。
ちなみに旦那さんは、ポジティブ自立でもネガティブ自立でもありません。
今の旦那さんは「強いポジティブ依存」の状態です。
次回の記事では、残り2つのポジションを詳しく解説しながら、旦那さんの状態を予想していきます。
・・・つづく。
※このブログでは、恋人や夫婦のケンカを乗り越え、パートナーと長く幸せな関係を築く方法を発信しています。
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