【お酒をたくさん飲む妻 VS お酒を飲めない夫の間でよく起こる問題②】

From シンヤ(男女のパートナーシップ研究所)

(→前回のつづき)

Yahoo!知恵袋のお悩み相談の投稿の分析の続きです。

男性が「お酒をたくさん飲む妻に不満を持つ」というケースは、けっこう多いです。

不満の理由としては、

・夫の自分を差し置いて、妻が酒を飲むのはいかがなものか?

・まだ子どもが小さいのに、母親が家を空けて飲み歩くなんて、けしからん!

・酒代がもったいない。

といったものが多いです。

これらは、男女逆転した時には言われることが少ないです。

・妻を差し置いて、夫が酒を飲むのはけしからん!

・(家のことを十分している場合でも)まだ子どもが小さいのに、夫が飲み会に行くなんて!

・酒代がもったいない。

という不満は、あまり聞きません。

今の時代は、社会が男女差をなくす方向に向かっています。

これらの「男性の都合」を理由に妻に「お酒をやめて欲しい」と言った場合、かなりの反発が返ってくることは想像しやすいでしょう。

「あなたは、そういう考え方の人だったのね!いつの時代の価値観よ!」

と幻滅されてしまうかもしれません。

隠された本心

でも、本当は男性がこういった「社会規範や一般の価値観」みたいなことを理由にする時には、本心を隠している可能性が高いです。

これは本人でもまったく気づいていないケースが多いです。

本当は、不満の原因は別の所にあるのに、恥ずかしいので無意識に見ないようにしているのです。

見ないでフタをしても、モヤモヤした不満の感情は消えません。

その結果、何かと理由を考え出して、妻がお酒を飲むのを辞めるのを正当化する方向に持って行こうとします。

それが、先ほど出てきた、

・妻を差し置いて、夫が酒を飲むのはけしからん!

・まだ子どもが小さいのに、夫が飲み会に行くなんて!

・酒代がもったいない。

という部分なのです。

でも、実はこれらの言葉のウラには、本当に自分が望んでいることが隠されています。

僕とサヤの仕事は、その「本人ですら気づいていない本心」を、客観的な視点と心理学の知識を使って見つけて、言語化することです。

今回の投稿者の男性の場合で言うと、

「お酒をやめて浮いたお金を貯蓄に回したり、夫婦でディナーに行ったりすることに使えるのに」

という部分、特に「夫婦でディナー」の部分に、本音が隠されていると感じました。

夫婦でディナーに行く目的は何でしょうか?

家で飲むのとの違いは、何でしょうか?

それは、「日常とは違う雰囲気の中で、二人だけの時間をゆっくり過ごせる」ことです。

つまり、投稿者の男性は、「二人で過ごす時間」があることで奥さんから愛情を感じるタイプである可能性が高いということです。

お酒をやめて欲しいのであれば、2人でディナーした場合でも、奥さんがお酒を飲む可能性は高いでしょう。

でも、投稿者の男性は、「それはOKだ」と感じているわけです。

ということは、問題はお酒ではなく、「2人の時間と感じられるかどうか?」ということです。

お酒 = コミュニケーション

お酒は、コミュニケーションと深く関わっています。

飲み会では、必ず一緒に行く人達がいます。

今回の場合では、奥さんが飲みに行く仲間は、会社の同僚たちです。

その間、旦那さんは家で一人で待っているわけです。

きっと、自分が一緒に過ごすはずだった時間が同僚たちに行ってしまったことや、「お酒を楽しむ」という奥さんとの共通項が、自分以外の人にだけあることに寂しさを覚えるはずです。

たとえ奥さんが家で一人で飲んでいる場合でも、飲まない人と飲む人は断絶されがちです。

奥さんがお酒をゴクゴク飲んでいる同じテーブルに座って、旦那さんが話を聞くということは、あまりありません。

たいていは、ちょっと離れたキッチンで皿洗いをしたり、自分のことをしたりといった感じになるでしょう。

一人飲みをしている人は、テレビやネットを見ながら、コミュニケーションはあまり取らずにいることが多いからです。(もちろん、個人差はありますが)

これは「二人で過ごす時間」に愛を感じるタイプの男性にとっては、かなり苦痛を感じるでしょう。

同じ部屋にいても、心は別々に感じられる可能性が高いからです。

これが、今回のケースの「お酒を飲む妻がイヤだと感じる」理由の本質ではないか?と想像できます。

 

・・・つづく

 

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