【お酒をたくさん飲む妻 VS お酒を飲めない夫の間でよく起こる問題③】

From シンヤ(男女のパートナーシップ研究所)

(→前回のつづき)

Yahoo!知恵袋のお悩み相談の投稿の分析の続きです。

「お酒を飲む」という行為は、常にコミュニケーションとセットになります。

そのため、お酒をよく飲む奥さんを持つ男性にとっては、「奥さんが他の人とコミュニケーションを取っている時間に、自分は一人になる」ことを意味します。

また、ふだん奥さんが家で飲むパターンだったとしても、お酒を飲まない夫が同じ食卓で話せるケースは少ないでしょう。(逆に、それができている夫婦は、妻の飲酒がそんなに問題視されないことが多いようです)

「相手からされると愛されていると感じられる行為」は、人によって個人差があります。

だから、同じ状況でも、寂しさを感じる男性と、感じない男性がいます。

他の人の意見が参考になりづらい理由

夫婦で一緒に過ごす時間を取ることによって愛情が感じられる男性にとっては、妻がお酒を飲む時間に自分が放っておかれるのがツラくて仕方ないのです。

でも、そうではない男性にとっては、妻がお酒を飲むことにまったく問題を感じないかもしれません。

会話がなくても、定期的なセックスがあれば十分に愛を感じられる、という人もいるのです。

あるいは、誕生日や記念日にプレゼントを交換し合っていれば、十分に愛を感じられる人もいます。

また、奥さんが家事や育児をしっかりやってくれているなら、それで十分に愛されていると感じる人もいます。

どこで愛を感じるか?は人によって優先順位がまったく違います。

他の人の意見を聞いても、あまり参考にならないのは、これが理由です。

「僕も奥さんが大酒飲みですが、ぜんぜん気になりませんよ。あなたが気にしすぎなのでは?」

などと言われても、それで気持ちが落ち着くわけではないのです。

もし、他の人の意見が参考になるとしたら、自分と同じ愛の言語を持つ男性が、「自分も奥さんとの関係で似たような問題があって、それをこうやって乗り越えました。」という実体験を教えてもらえた時です。

ただ、残念ながらそういう回答をもらえるケースはかなりレアです。

愛情を感じる優先順位

この相談者の男性の投稿を見ると、セックスも定期的にあり、奥さんは忙しい外資系企業で働きながらも、家事もしっかりこなしていることが分かります。

ということは、愛の優先順位はスキンシップや家事などではない確率が高いです。

記念日やプレゼントなどについても、文句は出ていません。

文句の対象は、「お酒を飲むお金で、ディナーに出かけられるのに」という部分だけです。

やはり、相談者の男性にとっては、「夫婦の時間」が最優先だと思われます。

※愛の優先順位の話は、ゲーリー・チャップマン博士の「愛を伝える5つの方法」の本を参考にしています↓↓↓

オススメ本:愛を伝える5つの方法

男性が言いづらいこと

「夫婦の時間」を大切にしたい男性にとってのハードルは、それを伝えるのが恥ずかしいと感じることです。

男性が奥さんに向かって、「君と一緒の時間が少なくて、寂しい」というのは、心理的なハードルが高いです。

そんなことを言うヤツは、女々しい男だ!というレッテルが、日本社会の中ではあるからです。

男女逆転パターンであれば、割と伝えやすいと思います。

奥さんが「最近、あなたと話す時間がなくて寂しいの。」と言うのは、特に抵抗がないことが多いです。(もちろん、人によりますが)

でも、男性は言いづらい。

だから、何かと他の理由をつけて、妻の飲酒を否定したくなります。

・出費がかさむのが気になる。

・夫が飲まないのに妻が飲むとは、けしからん!

・子どもがいる立場で、飲み会に行くのは良くない。

といった、社会規範に照らし合わせた不満を口にすることになるのです。
これなら、口に出しやすいし、周りの男性たちからの賛同を得られやすいからです。(女性たちからは反発を買う確率が高いと思われますが)

奥さんに伝えるべきか?

ここで、問題あがります。

奥さんに、「お酒を飲まないで欲しい」と伝えるべきか?ということです。

お酒を飲むこと以外は、すべてパーフェクトな妻。

でも、お酒を飲むことの一点だけで、結婚を後悔してしまうほどの精神的ダメージを受けている。

これを伝えないと、今後も自分がずっとストレスを抱え込むことになる。

でも、伝えた場合、夫婦仲が悪くなるかもしれない。

それに、これだけ仕事と家庭を両立させてガンバっている妻に、文句を言いたくない自分もいる。

でも、このままじゃモヤモヤする・・・

どうしたらいいんだ!

この選択肢はムズカしいところです。

夫婦関係では、ある程度の「あきらめ」も必要な部分があります。

でも、自分の本心をパートナーに伝えないことは、「あきらめ」とは言えません。

では、このようなケースでは、どうしたらいいのか?

その方法を一緒に考えていきましょう。

 

・・・つづく

 

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