From シンヤ(男女のパートナーシップ研究所)
※火曜日のブログはシンヤが担当します
(→前回のつづき)
※「今の彼が好きだけど、自分以外の女性と付き合ったことがない彼と結婚しても大丈夫?」と不安になり、女友達に相談したら猛反対されて、さらに不安になっている女性の、質問サイトの投稿内容の分析の続きです。
前回の記事では、「そんな男と結婚を考えること自体アホ」というような、「荒っぽい口調を使う女友達の心理」と、「ギャル系女性のグループの中にいる確率が高い、癒やし系女性」を分析した結果をお伝えしました。
今回の記事では、投稿主の女性とその女友達全員が持っている、
「恋愛経験豊富な男性の方が、結婚に向いている」
という価値観を深掘りしていきましょう。
まず、この考え方のロジックとしては、
①恋愛した先に、結婚がある。(恋愛した相手と結婚する)
②だから若いうちに恋愛経験をたくさん積んだ人の方が、その後に来る結婚も上手にいく確率が高い。
③結婚生活で失敗したくなければ、自分が恋愛経験を積むだけではなく、結婚する相手の男性も恋愛経験を積んでいなければならない。
という流れだと思います。
確かに、恋愛を「結婚生活の予行練習」と捉えた場合は、そのロジックは成り立つでしょう。
恋愛経験を通して、女性慣れした男性の方が、妻の扱いが上手にできて、妻はより幸せを感じられる・・・という流れです。
ところが!!
実際のデータでは、そうはならないのです。
たとえば日本では、「お見合い結婚が主流だった時代(1960年代なかばまで」と、「恋愛結婚が主流になってからの時代(1960年代後半~現在)」とのデータを比べると、結婚率は下がり、離婚率が上昇しています。
今の日本は、3組に1組が離婚する時代です。
もし、恋愛の経験値の高さと結婚生活の成功が比例しているならば、この数字は逆になるはずです。
でも、現実の数字は、
「恋愛が自由にできる方が、結婚する人の数が減る」
「恋愛の末に結婚した方が、その後の生活がうまくいかない」
ことを物語っています。
なぜ、そんなことが起こるのでしょうか?
その理由は、大きく3つあると思います。
理由①恋愛結婚は「下り坂」になりやすい
恋愛は、多くのケースで「付き合って最初の2~3年が感情のピーク」になります。
つまり、何も努力せずに「相手のことが好き!」という感情が続くのが、2~3年ということです。
恋愛は本能的で、「落ちる」ものです。
男性であれば、美人を見た瞬間に、一瞬で恋に落ちることもできます。
いわゆる「一目惚れ」という状態です。
一方で、女性の場合は男性に比べて一目惚れする確率は低いと言われています。
ゆっくりと時間をかけて、相手のことを知る過程で、だんだん好きになっていきます。
そして、その好きボルテージが一定の目盛りを超えると、恋の炎が燃え上がるのです。
そのため、男性は付き合う前に最も恋愛ホルモンが高まって盛り上がるのに対して、女性は付き合ってから数ヶ月間が、最も恋愛ホルモンが高まって盛り上がる仕組みになっています。
このタイミングのズレが、よく言われる、「男は釣った魚にエサをやらない」という現象につながります。
男性は、付き合ってセックスをした女性に対する「恋愛感情の目盛り」は、時間と共に徐々に減っていきます。
女性は、付き合ってからの方が、恋愛感情の目盛りが上がっていきます。
この時間差が、温度差につながるのです。
「付き合う前には、彼は○○してくれたのに、今はぜんぜんしてくれない・・・」
「私の方が好き度合が高くて、彼氏はなんだか最近冷めているように見えて不安・・・」
といった状況が生まれます。
(※もちろん、男女逆転パターンもあります。彼の方が好き度合が高く、彼女の方が冷めているパターンです。今回の例はあくまで、一般的な傾向です。パートナーシップには、例外パターンは常にあります。)
男性=炎 VS 女性=水
よく恋愛の世界では、男性は炎に例えられ、女性は水に例えられます。
男性脳は炎のように、恋愛感情が燃え上がります。
そのスピードは女性よりも早い傾向がありますが、その分、鎮火して冷めるのも早い傾向があるのです。
一方で水である女性脳は、沸騰するまでに時間がかかります。男性の炎にあぶられて、徐々に温度が上がっていくからです。
でも、一度沸騰したら、そうカンタンには冷めません。
たとえ炎が止まっても、お湯の温度は熱いままなのです。
不倫男性の中には、この「女性脳の特性」を、上手に(?!)利用する人がいます。
既婚であることを隠して独身女性に近づくのです。
不倫のパターン
一度沸騰して好きになってしまった後では、女性はそうカンタンに気持ちを切り替えることができません。
たとえ相手の男性が既婚であることがバレた場合でも、
「あなた、実は既婚だったの?私をダマしていたのね!じゃあ、今すぐ別れましょう!」
というように、すんなり割り切れないことが多いのです。
不倫のプロのような男性は、この女性脳の沸騰の特性をよく知っているので、利用しているのです。
話を「結婚」に戻します。
付き合っている期間でさえも、男女で「温度差」を感じやすいのに、結婚したらますます温度差が広がっていくことは、何となく想像できると思います。
また、女性の沸騰期間も、無限ではありません。
平均2年、長くて3年と言われています。
「結婚式の準備中に彼が言った一言で、一気に冷めて別れを決意した」
という女性も実は多いのです。
たとえ新婚期間をラブラブで過ごせても、子供が生まれてから一気にお互いへの気持ちが冷める「産後クライシス」と呼ばれる現象もあります。
ここまでの流れを考えると、「恋愛パワーで結婚生活を乗り切ることはできない」ことが分かります。
これが、「恋愛結婚したカップルが離婚する確率が高い理由の1つ目」になります。
・・・つづく。
※このブログでは、恋人や夫婦のケンカを乗り越え、パートナーと長く幸せな関係を築く方法を発信しています。
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