From シンヤ(男女のパートナーシップ研究所)
※火曜日のブログはシンヤが担当します
(→前回のつづき)
※「今の彼が好きだけど、自分以外の女性と付き合ったことがない彼と結婚しても大丈夫?」と不安になり、女友達に相談したら猛反対されて、さらに不安になっている女性の、質問サイトの投稿内容の分析の続きです。
前回の記事では、恋愛経験の豊富さが結婚生活に影響しづらい理由の1つとして、
「恋愛結婚は『下り坂』になりやすい」という点をお伝えしました。
恋愛結婚の場合、結婚式での盛り上がりを頂点にして、テンションは下がっていくのが普通です。
これは、人間の脳の仕組みから来ているので、避けることはできません。
恋愛ホルモンの力でお互いに尽くし続けることができるのは、平均で2年、最長でも3年が限界です。
その後は、自然に任せていると下降線をたどっていきます。
そのメカニズムが、理由の2つ目になるのです。
理由②結婚には決意と覚悟が必要
恋愛と結婚が大きく違う理由の2つ目は、結婚には「決意と覚悟」が必要な点です。
最初に必要な決意と覚悟は、「今付き合っている恋人と結婚しよう!」と決める時です。
多くの場合、男性の方が結婚をためらいます。
未婚の男女の結婚に対するアンケート結果によると、男性が結婚をためらう理由のトップ3は、
①お金の心配(自由にお金が使えなくなる、妻子を養えるか不安、など)
②家族扶養の責任が重く感じる(精神的な重荷)
③他の女性との交際が自由にできなくなる
ということです。
この3つは、恋愛経験とはまったく関係がないことが分かると思います。
むしろ、恋愛経験が豊富な男性ほど、この3つの不安要素が増す気がしませんか?
①お金の不安
過去の女性との交際してくる中で、プレゼントやデート費用などでお金を使うシーンが多かった分、貯金に余裕がない可能性が高い。
また、「女性と付き合うのはお金がかかる」というのが肌感覚でわかる分、「結婚したらもっとお金がかかるのでは?」という不安が強くなるかもしれない。
②家族扶養の責任
自由な世界である恋愛の経験値が多いからといって、家族を養うという責任を受け入れる覚悟ができているとは限らない。
むしろ、家族を養う覚悟がないからこそ、相手を取っ替え引っ替えしながら、自由で気楽な恋愛ステージを楽しんできた可能性が高い。
③他の女性との自由な交際
恋愛経験豊富な男性であれば、当然、結婚相手の女性の選択肢は広がります。
そして、たとえ今付き合っている彼女が自分の中でパーフェクトな女性っだったとしても、
「今のところは最高の彼女だけど、この先もっと魅力的な女性に出会えるかも知れない」
と思うと、わざわざ結婚して自分を縛り付けるメリットは感じづらくなるでしょう。
以上の3点から、結婚そのものを決断しにくい状況が生まれます。
結婚してからこそ、決意と覚悟が必要
さらに言うと、実は結婚した後の方が、決意と覚悟が必要とされる場面が多くあります。
結婚生活が始まると、それまでお互いの脳内にあった恋愛ホルモン影響はどんどん少なくなっていき、最終的にはゼロになります。
最初はどんなに可愛らしく見えた彼女も、カッコよくて頼りがいのあるように見えた彼も、いつの間にか「愚痴っぽい妻」や「頑固で付き合いづらい夫」という見え方に変わってしまうのです。
付き合い初めの頃にはお互いに魅力に感じた部分が、結婚後は逆に「気持ちが冷めるポイント」になり、さらに進行すると、「相手の大キラいなところ」になってしまう・・・それが現実なのです。
自然の成り行きに任せると、これが現実になる確率が高くなります。
冷めた結婚生活から脱出して、お互いに愛情を感じられる状態を維持するためには、「決意と覚悟」が必要なのです。
「自分が選んだこの人を、一生愛すると決めて、この人が私にどんな態度を取ろうとも、私はこの人を愛し続けるという覚悟」
です。
これは、口で言うほどカンタンではありません。
たとえ恋愛経験豊富で、女心をつかむ方法を知っている男性だったとしても、ケンカの耐えないムカつく妻に対して、その方法を実行するのはとても難しいです。
相手が腹立たしい言動をしてきた時には、ついカッ!となって反応してしまうのが人間の本能というものです。
本能に逆らって、相手に愛を与え続ける。見返りを期待せずに。
その決意と覚悟をし続けることが、幸せな結婚生活の維持に必要なのです。
決意と覚悟なんて、恋愛とは対極です。
恋は自分の意志とは関係なく「落ちる」ものです。
結婚は自分の意志だけで決める世界です。
決意と覚悟なんて聞くと、ロマンスのかけらも感じられないかもしれません。
でも、決意と覚悟をして行動し続けることで、お互いへの愛情を取り戻すことができます。
恋の炎に包まれて、燃くラブラブだった頃とはまた違う、温かい愛情をお互いに感じられるようになるのです。
そして、この決意と覚悟は、恋愛経験の中では身に付けられません。
恋愛と結婚では、必要とされるスキルも経験値も、まったく違うのです。
だから、恋愛経験豊富な男性が結婚相手としてふさわしいとは判断できないのです。
もうここまで話せば十分!という気がしますが、だめ押しのように、もう1つあります。
次回は、最後の3つ目の理由をお伝えします。
・・・つづく。
※このブログでは、恋人や夫婦のケンカを乗り越え、パートナーと長く幸せな関係を築く方法を発信しています。
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