【婚活男女 VS 既婚男女 マインドの違い⑥】

From シンヤ(男女のパートナーシップ研究所)

(→前回の続き)

・婚活女性は、男性の年収を最も重視して相手を選ぶ。

・婚活男性は、女性の年齢を最も重視して相手を選ぶ。

これは、動物的な本能に基づいた行動です。

両方とも「種の保存」を最優先した結果の行動だからです。

女性は自分が子どもを身ごもって働けなくなった時に、年収の高い男性と結婚していた方が安心して子育てに専念できると判断します。

男性は、年齢の若い女性と結婚した方が、自分の子どもを残せる確率が高いと判断します。

婚活市場の熾烈な争いを勝ち抜いて、「自分の本能が求める理想のパートナー=年収の高い男性や若い女性」をゲットして結婚できた場合、婚活の世界では「勝ち組」です。

でも、その後の結婚生活は、苦しいものになることもあります。

僕と妻のサヤは、2人で「結婚『後』相談所」の活動を続ける中で、たくさんの夫婦のお悩み相談に乗ってきました。

そして、「本能に従った行動がもたらす逆効果」を痛感しています。

理想の高年収男性と結婚した女性が、離婚を検討しているケースは、けっこう多いです。しかも、旦那さんが浮気しているわけでもないのに、です。

若くて美しい女性と結婚した男性が、家に帰らなくなり、浮気をするケースも多いです。周りの人達から見ると、なぜ?と首をかしげたくなるような状況ですよね。

でも、これはすべて男女の本能がもたらす結果なのです。

本能が役立つのは「子どもができるまで」

男女の本能は、子どもを作るところまでしか役立ちません。

男女が恋に落ちて、セックスをして種を残す。

そこまでが完了したら、恋の炎は静まっていきます。

(たとえ子どもができなくても、平均2年以内に本能は収まると言われています)

そして結婚した後は、男女が結婚生活を維持するために「共同作業」が必要になっていきます。

・一緒に家事をする。

・子どもが生まれれば、一緒に子育てをする。

・子作り目的以外での、愛を伝えるコミュニケーション手段としてのセックスを続ける。

といった共同作業です。

ところが、男性の本能は、狩りをしていた時代から変わっていません。

・分業制で、自分の持ち場だけを死守する。(仕事で稼ぐ担当で、家事をしない)

・浮気しやすい傾向がある。(人類の種を絶やさないために)

・一度に1つのことに集中して、周りが見えない。(子育てには向かない)

・話を聞いて共感するのが苦手。すぐに解決策を出したくなる。(妻の話を聞けない)

・家に帰ると、動けなくなる。(狩りが終わると脳のスイッチが切れる)

・言葉の役割は、情報伝達の手段。(相手が言葉にしないことを、察することができない)

という本能が発動します。

これらは、女性とはまったく違う本能です。

女性の本能は、

・自分の持ち場だけではなく、相手が困っていたら手を差し伸べる。(頼まれていなくても)

・浮気の理由が、男性とは違う。(心を満たす目的)

・一度にたくさんの作業ができ、視野が広い。(子どもの危険やニーズを察知できる)

・話を聞いて共感するのがコミュニケーション。(解決策を出されると、無視されていると感じる)

・家と仕事場の区別がない。(むしろ家の方が脳のスイッチが入る)

・言葉の役割は、気持ちを伝える手段。物事の順番で話すのではなく、感情の流れをベースに会話を進める。

・相手が言葉にしないことを察することが、愛の証だと捉える。

このように並べてみると、かなり違いますよね。

この違いが、結婚後に大きな不満になる原因を作ります。

世の中の流れに、本能がついていけてない

今の世の中は、男女平等が叫ばれていて、どんどんその方向に向かっていっています。

・女性の社会進出

・男性の家事&育児参加

は、もうマストと言ってもいいぐらいの社会的なプレッシャーがある程です。

でも、本能はそんなに早く進化しません。

何万年もかけて人類が進化する過程でできあがった、

・狩りに特化した男性の本能

・コミュニティー維持や子育てに特化した女性の本能

は、そうカンタンに変えられないし、僕たちが生きているうちは変わらないでしょう。

男女平等社会があと数千年~1万年ぐらい続いたら、変化があるかもしれませんが。

少なくとも、僕たちが生きている間は、本能の力は結婚生活をジャマします。

・高年収男性は、狩りの能力が高い証拠です。そのため、結婚後は男性的な本能が強めに出る傾向があります。家事や育児に参加しなかったり、そもそも家に帰ってこない、妻の話を聞けない、などです。

・若い女性は、パートナーの男性に不満を感じた時に、うまくやり過ごす術をまだ身につけていない傾向があります。そのため、不満などの感情を丸ごと男性にぶつけたり、不機嫌な理由を夫が聞いても教えてくれないなど、女性的な本能が強めに出る傾向があります。

皮肉なことに、婚活の時に本能に従って選んだ相手が、結婚後に不満を感じる確率を上げてしまうのです。

しかも、不満の原因が、また本能なのです。

結婚生活をうまくいかせるためには、男女ともに自分の本能に気づいて、コントロールする術を身につける必要があります。

お互いの本能だけで生活して、何十年も結婚生活がうまくいく夫婦など、ほとんどいないのです。

 

 

・・・つづく

 

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