【「結婚生活」と「海外移住」の共通点:キラいになってしまった相手とうまくやっていく方法】

From シンヤ(男女のパートナーシップ研究所)

※火曜日のブログはシンヤが担当します

(→前回の続き)

※国際結婚をしているイーツさん夫妻のYouTube動画を見た感想のシェアの続きです。

長年日本に住んで、日本人の彼女との結婚を考え始めたミスター・イーツさんは、日本人男性の多くが抱えている悩みを経験しました。

・今の彼女と結婚したら、自分が経済的に家計を支えなければならない。

・今の自分の収入では、結婚して妻と子供を養うには足りない。

・でも、日本には収入を上げる手段がほとんどない。

・しかも、1度経験した仕事以外の新しい職種にチャレンジしづらい(経験がないと応募すらできない)

・しかも、今の仕事も通勤時間が長すぎてツラいから、いつまで続けられるか分からない。

・やはり自分には結婚は向いていないのか?

という考えがグルグルとループする悩みです。

憧れの国に移住すると、その国の人たちが抱えている悩みや不満も、一緒に経験することになるのです。

その時に、母国の文化という「比べる対象」がある分、精神的ダメージが大きくなる。それが、カルチャーショックの正体だと思います。

これは日本だけではなく、逆パターンで他の国に住んだ場合でも同じでしょう。

旅行先として行った時には見るとキラキラと輝いて見える国や街にも、必ずダークな面があります。

僕は1度、グアムに旅行に行った時に、あまりに現地人がリラックスしながら仕事をしていて幸せそうに見えたので、「グアムみたいな南国に住んだら、うつ病になることはないんじゃないか?」と思いました。

そこで実際に、現地人に聞いてみたのです。

そしたら、「いや、普通にあるよ。グアムに住んでうつ病になる率は、他の国と変わらないんじゃないかなぁ。外からは見えないことがたくさんあるからね。」と、あっさり言われて目が覚めました。

旅行で行って最高だった国は、住んでも最高とは限らないのです。

それはおそらく、男女が恋人として付き合い始めたばかりの頃のステージと、結婚した後にケンカが増え始めた頃のステージとの違いに近いかも知れませんね。

次のステージ「自分自身を適応させる」

移住した先の国でカルチャーショックをいつ感じるかは、人によって違います。

それでも、遅かれ早かれ必ずやってきます。

イーツさんいわく、「日本社会に対するイラ立ち」を感じるステージで、日本を去ってしまう外国人はとても多いそうです。

でも、中には踏みとどまって残る人もいます。

イーツさんのように、日本に恋人がいる場合は、とどまる理由になります。

そして、このステージを乗り切った後に待っているのは、

「Adjustment Phase(適応するステージ)」

という状態だと、イーツさんは言っています。

このステージでは、1つ1つの小さな問題を、ちょっとずつ解決できる感覚を味わえます。

たとえば、

「日本語が上達してくることで、自分が言いたいことを周りに伝えられるようになってくる。」

「周りの人たちに助けを求める方法が、分かるようになってくる。」

といったことです。

こういった小さな成功を積み重ねることで、だんだん心が回復してきます。

そして、自分を日本文化の中に適応させようとする気持ちになってくるのです。

パートナーシップでも同じ

パートナーシップでも、最初は相手が自分の思い通りに動いてくれないことでイライラしますが、そのステージを抜けると、

「ケンカ腰にならずに、自分の要望を相手に伝えられるようになってくる。」

「夫婦2人だけで解決しようとせず、周りの助けを借りる方法が分かるようになってくる。」

といったことです。

こういった小さな成功を積み重ねることで、だんだん心が回復してきます。

そして、自分自身を適応させることで、ムダなケンカを減らしてダメージを抑えることができるようになってきます。最初は、

「相手のせいで自分が苦しめられている。自分はコントロールされている。」

と感じていた状態だったのが、このステージでは、

「自分の態度を調整することで、相手の反応も少し変わる」

という体験が増えてきます。

自分の人生のコントロール権を、少しずつ取り戻しているような感覚になり始めるのです。

そして、この小さな調整を繰り返すうちに、次のステージに突入します。

 

・・・つづく

 

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