Fromシンヤ(男女のパートナーシップ研究所)
(→前回の続き)
結婚相談所で知り合った男女が、新婚時期にセックスレスになってしまう理由は、男女の「相手を好きになるスピードの差」にあることが多いです。
結婚相談所の在籍期間は、ルールでセックスが禁止されています。
その後、真剣交際期間を経て、結婚相談所を退会して、書類上で結婚した瞬間に、女性側はいきなり「はい!じゃあ、セックスしましょうか!」とはなりづらいです。
女性は男性に比べて、心と身体の結びつきが強くできています。
気持ちが盛り上がらないと、身体も夫を受け付けるのが難しくなります。
これは、女性の身体の作りがそうなっているので、変えられるものではありません。
(中には、心が十分に相手に向いているにも関わらず、セックスは苦痛で悩む女性もいますが、その話はまた別の機会にします)
夫側はそれを理解した上で、結婚後も徐々に妻との心理的な距離を縮めていく必要があります。
相手に自分の愛を伝える小さな努力を、コツコツ積み重ねていくのです。
「愛を伝えるったって、何をすればいいの?」
と思いますよね?
結婚、もしくは付き合って2年以上経つと、たいていのカップルの間で大きな問題になるのは、「愛の伝え方の違い」です。
そもそも、愛とは何か?
伝え方の前に、ここでの「愛の定義」をハッキリさせておきましょう。
愛というのは、すごく広い意味を持つので、曖昧になりがちです。
夫婦や恋人の間での愛の定義は、「自分が相手から大事にされていると、実感できる状態」のことです。
「この人は、私のことを大切に想ってくれている。それは間違いない」
と確信している状態が、愛を感じられている証拠です。
逆に、
「私はこの人から、大事にされていない。この人にとっては、私のことなど、どうでもいい存在なんだ。」
と感じていたら、それは愛がなくなっている状態です。
よく、「愛は無条件」とか、「愛は一方通行」とか、「愛とは自分から与えるもので、与えられることを期待するものではない」と言われます。
でも、こと夫婦間、恋人間においては、この法則は当てはまらないことが多いです。
「自分は相手から大事にされていない」と感じながら、一方的にこちからから愛を注ぐというのは、かなりムズカしいです。
夫婦や恋人関係が崩れていくパータンは、たいてい「相手が自分を大事にしてくれない」という不満が、お互いに積もり積もった結果、起こるものだからです。
でも本当は、「お互いに大事にしているつもり」だったということが、よくあります。
つまり、「伝え方が間違っているせいで、まったく通じていない」ということになります。
それはまるで、英会話のようなものです。
母国語が違うと、通じない
英語しか話せない外国人に向かって、いくら日本語で「愛してるよ」と言っても、通じません。
表情や声のトーンから、「何か良いこと言っているんだろうな」ということは伝わっても、自分が本来伝えたいメッセージは、相手に届かないのです。
そして、相手も何かを必死に英語で説明してきても、こちらが日本語しかできなければ、理解できません。
これと同じことが、夫婦間、恋人間で毎日起こっているのです。
お互いに愛を伝えている(相手のことを大事にしている)つもりなのに、まったく伝わっていない、お互いに「自分は、ないがしろにされている」と感じているのです。
こんな悲しいことはないですよね。
これが起こるのはすべて、「愛の伝え方の違い」が原因です。
愛の伝え方の違いは、母国語が違う者同士の会話に似ていることから、
「愛を伝える5つの言語」と呼ばれています。
生まれつきの母国語
愛を伝える方法は、大きく5つの型に分類されていて、人それぞれ自分の「母国語」を持っています。
そして、その5種類の母国語のうち、自分がどれを持っているかは、「生まれつきの要素」です。
教育や育った環境には関係ないので、自分や他人がコントロールできるものではありません。親の影響も受けないと言われています。
日本人が白人や黒人になれないように、生まれ持った性質を後から変えようとしてもムリです。
人は生まれた時から、どのタイプの愛の言語を持つかを、定められているわけです。
実際に、僕の2人の娘(現在4才&1才)も、生まれた時からハッキリした愛の言語の違いを示しています。
たとえば、上の娘はまだ言葉が話せない頃から、僕が娘のホッペを触ると、怒って泣きました。
小さな手で、僕の手を払いのけてきたこともあります。
一方で下の娘は、同じ年齢の時にホッペを触ると、ニコニコして声を上げて笑いました。
この2人の異なる性質は、今でもまったく変わりません。
人間はまだ言葉も話せないうちから、「愛の言語の違い」が出てくるのです。
アメリカでは夫婦共通の話題に
この「愛を伝える5つの言語」は、アメリカの心理学者ゲーリー・チャップマン博士が発見した法則です。
カップルの危機を救うメソッドとして、海外のテレビやラジオで放映され、大学でも講義のとして取り入れられているほど有名です。
ビジネス系のセミナーでも、
「皆さんご存じの、愛を伝える5つの言語と同じように、顧客が受け取るメッセージは人それぞれ違うのです。」
というように、例えとして使われるほどです。
そのため、アメリカではホームパーティーで夫婦で集まった時の話題で、
「あなたの夫婦の愛の言語は何と何?」
といった会話になることもあるそうです。
ただ、日本での普及率は低いので、「愛を伝える5つの言語」を知っている人の方が少ないのが現状です。
逆に言えば、これは逆転のチャンスでもあります!
周りの人達から「もう、あきらめた方が良いよ」と言われるような状況でも、逆転できる可能性があるのです。
自分のパートナーの愛の言語を知って、自分が「相手の母国語」で愛を伝えれば、相手は「自分が大事にされている」と感じます。
すると、セックスレスも解消できる可能性が高まります。
これは、結婚相談所で結婚した男女でも、恋愛結婚した男女でも、どちらにも当てはまることです。
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