【優しい夫なのに、なぜ妻は満たされないのか】

 Fromシンヤ(男女のパートナーシップ研究所)

「夫は優しい人なんです」

夫婦相談をしていると、この言葉は本当によく出てきます。

・怒鳴らない
・暴力もない
・浮気もしない
・家事も手伝う
・真面目に働く

周りから見れば、「良い旦那さん」に見えるケースです。

でもその一方で、妻はこう感じています。

「なんか満たされない・・・」

「一緒にいるのに孤独」

「大切にされている感じがしない」

すると夫側は混乱します。

「え?こんなに頑張ってるのに・・・」

「優しくしてるつもりなんだけど・・・」

「これ以上どうしたらいいの?」

このズレは、夫婦関係でとても多いテーマなのです。

「優しい夫」なのに妻に不満がたまる理由

実は、優しい男性ほど、争いを避けようとすることがあります。

・機嫌を悪くさせないようにする
・刺激しないようにする
・否定しないようにする
・黙って耐える

一見すると平和です。

でも、妻側からすると、

「本音が見えない」

「向き合ってくれている感じがしない」

と感じることがあります。

これは、優しさが「回避」になっている状態です。

夫婦間での最優先事項が、「争わないこと」になっているケースはよくあります。

でも、それが行き過ぎると、「本音を言わないことで現状を保とうとする」パターンにハマることがあります。

でも、女性が求めているのは、「つながり」です。

つながりを感じるたい時に、「相手の本音や感情が見えない」というのは、女性にとっては不安要素です。

また、関係が穏やか過ぎると、女性は「自分の存在意義」みたいなものが揺らいでいく感覚になることがあります。(もちろん、個人差はありますが)

「自分のせいで相手の心が揺れるのを見る」というのは、実は女性にとっては、「自分の存在が相手の中で大きい証拠」でもあるのです。

よく、少女マンガで主人公の女性が、イケメン2人に好かれて迷う、みたいなシーンが出てきます。

その時に、主人公の女性は自分の感情が揺れ動く一方で、イケメンたちの心もかき乱すシーンが描かれます。

自分の言動ひとつで、イケメンの心が大きく揺れ動く。

それは、女性にとっては「相手の心の中での、自分の存在の大きさ」を感じられる瞬間でもあるのです。

もちろん、無理して夫婦でぶつかり合う必要はありません。

ただ、あまり穏やかすぎる関係の場合、女性は不安になったり、物足りなさを感じることがある、と知っておくだけでも、変わってきます。

特に、男性が本音を隠して、穏やかさを優先した場合、女性はそれを敏感に察知します。

また男性自身も、無意識レベルで自分の本音に気付いていないこともあります。

僕のケース

実は僕自身も、以前はこのタイプでした。

幼少期に両親がよく激しくケンカしているのを見て、「自分は将来パートナーとはケンカしないようにしよう!」と心に決めていました。

その結果、付き合った女性との関係では、相手が嫌な気持ちにならないように、なるべく刺激しないように、平和に終わらせようとしていました。

でも実際には、それが彼女にとっては「向き合っていない」ように見えていたのです。

平和に過ごそうとすればする程、関係がギクシャクしていく矛盾を感じました。

また、彼女が刺激を求めて他の男性と浮気したこともあります。(今の妻ではありません)

僕は過去に、それぞれ違う女性3人に浮気された経験があります。

最初は彼女の人格の問題だと思い、「間違った人を選んでしまった!」と思ってすぐ別れて、違う相手を捜し求めました。

でも、3人目になるとさすがに、「もしかして自分の方にも原因があるのかも・・・」と思うようになりました。

もちろん、2人の関係に満足できないからといって、浮気することが正当化されることはありませんし、された側の心の傷の深さがトラウマ級なのも、自身の経験から分かります。

ただ、「穏やかにうまくやっていたはずなのに、なぜか妻や彼女が浮気した」というケースが起こるのも事実です。

ここは男性にとって、かなり盲点になりやすい部分だと思います。

#女性が「愛されている証拠」を感じる時

男性は、行動で愛情を示そうとします。

でも女性は、日々の会話や空気感の中で、愛情を感じることが多いです。

・ちゃんと話を聞いてくれる
・気持ちに反応してくれる
・小さな変化に気づいてくれる
・感情を共有してくれる
・本音が見える
・自分の言動で、相手の感情が揺れるのが見える

こういう積み重ねが、女性にとっての「愛され実感」になります。

だから逆に言うと、どれだけ優しくても、

・反応がいつも一定
・感情の交流がない
・本音が見えない
・リアクションが薄い

この状態が続くと、女性はどんどん孤独感や物足りなさを感じていきます。

これは、愛がないというより、「つながり」を感じにくくなっている状態なのです。

優しいだけではなく「関わる」が必要

ここで大事なのは、「もっと頑張ければいけない」とか、「感情的にぶつかり合わなければならない」という話ではありません。

むしろ逆です。

夫婦関係って、大きなことよりも、小さな反応の積み重ねの方が、影響が大きかったりします。

例えば、「今日こんなことあったんだよね」と言われた時に、

「へぇ、それは大変だったね!」

と、少し大きめのリアクションを見せてみる。

たったこれだけで、空気が変わることがあります。

女性側も、「理解してもらえた」という安心感が入ると、その後に夫の提案を受け取りやすくなります。

つまり、問題は優しさが足りないことではなく、「感情の接続」が足りなくなっているケースが多いのです。

だからこそ、夫婦関係では正しいことを言うより、まず「つながろうとする姿勢」が大切なのだと思います。

「優しい」から「心が通う」へ

夫婦関係は、どちらかが悪人というケースばかりではありません。

むしろ、お互い頑張っているのに、ズレてしまっている夫婦の方が圧倒的に多いです。

だからこそ必要なのは、「もっと我慢すること」ではありません。

相手の愛情表現の受け取り方や、男女の感じ方の違いを知ることです。

優しい夫なのに、妻が満たされない。

その背景には、愛情不足ではなく、愛情の「伝わり方」のズレが隠れていることがあります。

もし今、あなたの夫婦関係にも似た空気があるなら、「何をしているか」だけではなく、「どうつながっているか」

そこを少し見直してみると、夫婦の空気は変わり始めるかもしれません。

P.S.
夫婦関係がギクシャクした時には、自分ひとりで解決しようとして、孤独を感じてしまいがちです。
そんな時には、第三者の力を借りることも良い選択肢です。

あなたの夫婦関係に何が起きているのかを、男女両方の視点から客観的に分析し、解決策を一緒に探っていく「シンヤ&サヤの結婚生活再構築コンサルティング(オンライン)」を活用してみてください。

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