
Fromシンヤ(男女のパートナーシップ研究所)
「ちゃんと話し合っているのに、なぜか分かり合えない」
そう感じている夫婦は、とても多いです。
時間を取って話している。
お互いに言いたいことも伝えている。
逃げずに向き合っているつもり。
それなのに、話し合うほどに距離が広がっていく。
こんな感覚になったことはありませんか。
実はここに、大きな勘違いがあります。
それは、「話し合えば分かり合えるはず」という前提です。
話し合い=分かり合いではない
多くの人が無意識に思っています。
話し合えば、理解できるはず。
説明すれば、納得してもらえるはず。
でも現実は、そうならないことが多い。
なぜなら、話し合いの中でやっていることが、「理解」ではなく「説得」になっているからです。
夫はこう考えます。
夫=「ちゃんと説明すれば分かるはず」
妻はこう感じます。
妻=「分からせようとしている(反発したくなる)」
また、逆のパターンでも同じです。
妻=「この気持ち、分かってほしい」
でも夫にはこう届きます。
夫=「責められている(自己弁護モードが発動する)」
つまり、
夫は「理解してもらおう」としている。
妻は「分かってほしい」と思っている。
でもお互いには、「押しつけられている」ように感じてしまうのです。
このズレがあると、会話はすれ違います。
分かり合えない夫婦に共通すること
話し合っているのに分かり合えない夫婦には、共通点があります。
それは、「相手を理解する前に、自分を理解してもらおうとしている」ことです。
夫は自分の正しさを伝えようとする。
妻は自分の気持ちを分かってほしいと伝える。
どちらも自然なことです。
ただ、同時にこれをやると、会話はぶつかります。
お互いが「受け取る側」ではなく、「伝える側」になっているからです。
なぜ話し合うほどこじれるのか
話し合いがこじれるとき、こういう流れが起きています。
自分の考えを伝える。
相手が反論する。
さらに説明する。
また反論される。
この繰り返しです。
すると、次第に目的が変わっていきます。
分かり合うことではなく、「負けないこと」になります。
ここに入ると、どれだけ話しても終わりません。
本当に必要なのは「理解の順番」
分かり合える夫婦は、話し方が違います。
何を言っているかよりも、順番が違うのです。
まずは、相手を理解しようとする。
「そういう考えなんだね」
「そう感じていたんだね」
ここから入ります。
そのあとで、自分の話をします。
この順番があるだけで、会話の空気は大きく変わります。
# よくあるすれ違いの一場面
例えば、妻が不満を伝えたとき。
妻=「最近、全然話聞いてくれないよね」
言葉を額面通りに捉える夫は、こう返します。
夫=「いや、ちゃんと聞いてるでしょ。」
ここで会話は止まります。
でも、順番を変えるとどうなるか。
妻の表面上の言葉ではなく、「感情を受け止める視点」を意識します。
夫=「そう感じていたんだね」
夫=「最近忙しくて余裕なかったかも」
これを最初に夫が言うのと言わないのとでは、妻の反応が大きく変わります。
このあとに、
「でも、自分としては聞いているつもりだった」
と伝えると、衝突は起きにくくなります。
また、逆のパターンでも同じです。
男性は多くの場合、「誤解されている」と感じたときに説明し始めます。
夫=「それは○○が原因で、○○だからこうなってる」
論理的に説明すれば、納得してもらえると思っています。
このとき、妻がやりがちな反応はこうです。
妻=「いや、そういうことじゃなくて」
では、どう返すといいのか。
まずやることは一つです。
「説明の前にある意図」を受け取ること。
妻=「そっか、ちゃんと理由があるんだね」
これだけで、夫の中の防御が一度下がります。
その上で、自分の話をします。
妻=「今は理由よりも、ちょっと共感してもらえると助かる」
夫の防衛が下がった状態なら、ここで共感しようとする姿勢が生まれる確率が高くなります。
# 「分かり合う=一致すること」ではない
もう一つ、大きな勘違いがあります。
分かり合うとは、「意見が一致すること」ではありません。
同じ考えになることではない。
「違っていても、理解されていると感じられること」
これが、分かり合うということです。
だから、結論が同じでなくてもいいのです。
# 順番が9割
話し合っているのに分かり合えない夫婦が勘違いしていること。
それは、「話し合えば分かり合える」という前提です。
必要なのは、話し合いの量ではありません。
理解の順番です。
先に分かろうとする。
そのあとに、分かってもらう。
この順番で、その後の話の流れの9割が決まると言っても、過言ではありません。
順番を変えるだけで、会話は大きく変わります。
分かり合うとは、勝つことではありません。
お互いが、「分かってもらえた」と感じられること。
そこから、関係は少しずつ変わっていきます。
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