【結婚滅亡⑦「接続するコミュニティー」の例】

From シンヤ(男女のパートナーシップ研究所)

※火曜日のブログはシンヤが担当します

(→前回の続き)

※今、僕がハマって読んでいる本「結婚滅亡」のレビューの続きです。

前回の記事では、著者の荒川先生が提唱する「接続するコミュニティー」の例として、僕の高校時代の体験談をお伝えしました。

高校生の頃は、学校がメインの所属するコミュニティーになります。

でも、外の世界のアルバイトで別のコミュニティーにつながることは、視野を広げるのに役立ちました。

そこで大学生や社会人などの先輩たちの生き方や、生活スタイルを知ることができたのも、大きな収穫でした。

高校を卒業した後、僕は大学には行かずに鉄工場に就職しました。

もともと大学に行ってまで勉強を続ける自分の姿が想像できなかったことと、親に昔から「学費を出すのは高校まで」と言い聞かされていたことの両方があります。

鉄工場で働き始めてからしばらくは、仕事の時間だけで全エネルギーを使い切って疲れてしまい、他には何もできませんでした。

でも、半年ぐらい経った頃から、また外のコミュニティーに接続したくなりました。

そこで僕は、空手道場に通い始めました。

もともと子供時代からジャッキー・チェンのカンフー映画が好きだった僕は、高校時代にバイトをしながらも、家で独学で空手やカンフーなどの打撃系格闘技の練習に明け暮れていました。

本屋さんで格闘技のハウツー本やレクチャービデオを買ってきて、写真解説やビデオを見ながら、練習していたのです。

空手道場に入った時には、すでにある程度の基礎が固まった状態でした。
やはり空手道場に入ると、それまで1人でやってきた時とは違う感覚でした。

そこには独特のコミュニティーがありました。

タテ社会ではあるものの、高校の剣道部よりはまだユルい感じでした。

同じ空手をやっていても、みんな世代が違うので、そんなにお互いに厳しくないのです。

部活のように年齢が近い方が、先輩は後輩に対して厳しく当たりがちです。

当時の空手道場仲間はほとんどが年上で、40代ぐらいのムキムキマッチョな会社経営者の人もいました。

その人はボディービルもやっていて、本当に筋肉がすごいモリモリでした。

しかも見た目だけではなく、空手の技も身に付けているので、本物の強さがあります。

さらに仕事は社長なので、お金持ちに違いありません。

僕の目からは、その人はパーフェクトに見えました。

鉄工場で仕事をしているだけでは出会えないタイプの人を直に見ることができるのが、何より刺激的でした。

その空手道場には、トータル3年通いました。

接続するコミュニティーを柔軟に変えていく

その後も僕は、接続するコミュニティーを次々と変えていきました。

空手道場にしばらく通った後、僕はアクション俳優になろうと決めて、東京の演技のスクールに通い始めました。

週1回ペースなので、地元の静岡から通いました。

鉄工場の仕事は土曜日は半日休みだったので、日曜日だけが丸一日休みでした。

その貴重な日曜日を使って、僕は東京の演技スクールに通い始めました。

ただ、しばらく続けるうちに体力的にしんどくなってきたので、週休2日で働ける職場に転職しました。

「所属するコミュニティー」である仕事と、「接続するコミュニティー」である習いごとの両方を変えたことは、大きな転機になりました。

仕事はイトーヨーカドーのバッグ売り場の店員になりましたが、世界が一気に広がりました。

それまで働いていた、中小企業の鉄工場(従業員数は確か40人ぐらい)から、1店舗で何百人もの従業員が働くイトーヨーカドーに入ったことで、1日に接する人の数が一気に増えました。

また、習いごとでもたくさんの人たちと接するようになりました。

演技スクールには、全国から同じように芸能界を目指す人たちが集まっていました。

1クラス40以上いるクラスメイトの年齢層はバラバラで、僕のいた大人クラスは、夢を燃やす10代後半の男女~人生一発逆転を狙う40代男性まで、幅広くいました。

今思い返すと、この演技スクールで一気に自分の視野が広がった気がします。

なぜなら、僕にとってこれが生まれて初めての「所属している地域を越えたコミュニティーに接続する体験」だったからです。

地域を超えてつながるコミュニティー

それまでの習いごとで出会った人たちは、年齢が違っても同じ地元同士なので、どこか共通点を感じていました。

でも、地域が違うと文化も変わります。

当時の演技スクールの僕のクラスメイトたちは、地元とはまったく雰囲気が違う人たちに感じました。

クラスメイトたちの地域は、東京が地元の人はもちろん、千葉、埼玉、栃木など東京にアクセスしやすい場所の人たちが多くいました。

また、中には東北から夜行バスに乗って通っている人もいました。

僕の地元静岡では見たことがないようなタイプの人たちと交流することは、すごく良い刺激になりました。

地元の静岡の人たちと話していると、お互いの出身校などの話になることが多く、それでなんとなくお互いの立ち位置決まるような風潮がありました。

でも、県外の人たちと交流する時には、出身校などの共通知識はまったくありません。

過去の自分は一切関係なく、今の自分でゼロから人間関係を作れるのは、すごく刺激的でした。

こういう体験ができるのは、接続するコミュニティーならではだと思います。

地域が変われば、文化が変わる。

文化が変われば、考え方も変わる。

考え方の違う人と交流しながら、まったく新しい自分のキャラを作っていける。

人は「なりたい自分」にいつからでもなれる。

そんなことに気付かせてくれたのが、演技スクールに通ったメリットでした。

それ以来、僕は接続するコミュニティ-を探すときには、あえて遠いエリアまで対象範囲を広げることにしました。

 

・・・つづく

 

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