From シンヤ(男女のパートナーシップ研究所)
※火曜日のブログはシンヤが担当します
(→前回の続き)
※今、僕がハマって読んでいる本「結婚滅亡」のレビューの続きです。
前回の記事では、著者の荒川先生が提唱する「接続するコミュニティー」の話をお伝えしました。
これからの時代は、従来型の「会社、結婚、地域」という「所属するタイプのコミュニティー」ではなく、別の形のコミュニティーが必要になっていきます。
その別の形とは、「必要なタイミングでゆるくつながるコミュニティー」です。
趣味のサークルや、習いごと、ボランティアなどの活動の時だけつながる人たちと交流する場が、接続するコミュニティーになります。
また今後はビジネス上でも、「同じ会社で働く同僚」という位置づけではなく、プロジェクト単位で一時的に一緒に働くスタイルが増えていくと予想されています。
しばらく一緒に働いた後、またしばらく離れて、また共同プロジェクトが出てきたら一緒に働く、というような関係性です。
この働き方には「転職や退職」という概念がないので、ゆるくつながり続けることができます。
「でも、そんなユルいつながりじゃあ結局、赤の他人の域を出ないでしょ?赤の他人同士では協力し合えないし、支えてもらえないんじゃないか?」
と思われますよね?
でも、実は以外とそうでもないらしいのです。
アメリカの社会学者マーク・グラノヴェッター博士の研究によると、
「まったく利害関係のない赤の他人とのつながりが、結果として自分にメリットをもたらす場合も多い」
ということです。
役立つ情報や新しい刺激は、常に一緒にいる強い絆の人たちよりも、いつものメンバーとは違う弱いつながりの人たちの方が多いそうなのです。
確かに、僕自身の体験談を振り返ってみても、「接続するコミュニティー」に何度も助けられてきました。
僕の体験談
僕が一番最初に「接続するコミュニティー」を経験したのは、高校時代の郵便局の年賀状のバイトでした。
高校の最初の1年間で、ガチガチに厳しい剣道部でしごかれてきた僕は、上下関係に疲れ切ってしまい、退部しました。
そして、それまでできなかったことをやろう!と思い、郵便局のアルバイトを始めたのです。
このバイトは、年末年始だけの短期の仕事で、局内で年賀状を仕分けしたり、自転車で一件ずつ家を回って配達する内容でした。
一応、社員さんが上司のような存在でしたが、別に監視されることもなく、怒られることもなく、とてもユルい環境でした。
そして僕が一番刺激を受けたのは、学校や学年の垣根を越えて、100人以上の高校生たちが集まっていたことです。
最初の説明会の時に、集まった顔ぶれを見て、僕はとてもワクワクしました。
それまでの閉塞感がウソのように、広々した世界が広がった感覚がしたのです。
それまで同じ高校の女子と1度も話したことがなかった僕にとって、郵便局で一緒に仕分け作業をしている時に他の学校の女子と雑談している時は、幸せなひとときでした。
僕の高校はヤンキー学校だったので、女子も気合いの入った人が多く、髪を染めてギャルメイクみたいな感じでした。
ヘタに話しかけようものなら、「なんだテメー!」とか言われそうな雰囲気です。
でも、郵便局で働く普通の黒髪女子高生たちは、僕にとっては理想でした。
「そうだよな~高校になっても、こういう女子もいるよなぁ。良かったぁ~!」
と安心しました。
郵便局のバイトの時には、短期過ぎて仲の良く女子ができるほど交流はありませんでしたが、
「バイトは世界が広がる!しかもお金までもらえる!これはやらない手はない!」
と思いました。
バイトにハマる
そこから先の高校生活は、バイトざんまいの日々でした。
社会人にとって会社は「所属するコミュニティー」になりますが、高校生にとってのバイト先は「接続するコミュニティー」の要素が強いと思います。
他の学校の人たちと交流することで、別の生き方ができることを知れます。
僕は週末や連休は、必ずバイトを入れて、他の学校の高校生や、年上の社会人の人たちとの交流を楽しみました。
郵便局の次にやったバイトは八百屋だったので、女子はまったくいなくて物足りなさを感じましたが、その反面、自由度が高くてすごくラクでした。
しばらく八百屋の仕事をした後に、女子が多そうなモスバーガーのバイトに申し込みました。
モスバーガーは確かに女子が多かったものの、人手不足で働き方がすごくブラックでした。
でも僕は、人間関係に魅力を感じて、なんとか踏みとどまりました。
他の学校の女子や、年上の20代の社員のセクシー女性と話せるメリットの方が、肉体的な労働のツラさを上回ったのです。
とても単純な動機ですが、男子高校生の自分には大きなメリットでした。
最初は女子と話すことだけが楽しみでしたが、そのうち他の学校の男子や大学生の先輩などと交流することも楽しいことに気付きました。
ブラックな環境だけに、人の入れ替わりも頻繁にありましたが、その分、たくさんの人たちと交流できて、刺激にあふれていました。
この時期の僕は、高校生活はイマイチ楽しく感じずに、バイトでの時間を楽しみにしながら生きていたような感じでした。
・・・つづく。
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