From シンヤ（男女のパートナーシップ研究所）
※月・金曜日のブログはシンヤが担当します。（来週からは火曜日になります）
（→前回のつづき）
前回の記事では、アメリカの心理学の実験で明らかになった「イケメン＆美女が仕事やプライベートで高く評価されやすい」という結果をお伝えしました。
人間は心理的に、ルックスが良い人の言葉や行動を好ましいものと捉える傾向があるそうです。
イケメンと非イケメンの男性がまったく同じ内容を発言をした場合、イケメンの方が人々から「あの人の言うことは正しい」と思われる確率が高いそうです。
また、まったく同じ仕事をしていても、イケメン＆美女の方が能力が高く評価されるというデータもあるそうです。
もちろん、恋愛市場でも、イケメン＆美女は高く評価されることは証明されています。
「そんなの不公平だ！」
と言いたくなりますが、これは人間に備わった「他人を評価する本能」らしいので、変えることはできません。
別にイケメン＆美女が調子に乗っているわけではなく、周りの人たちがイケメン＆美女を高く評価する反応をしているから、成り立っている原理なのです。
とはいえ、その心理学の実験では、ここで終わりではありません。
実はその後、「他人から高く評価されたイケメン＆美女本人たちの心理」までを分析しています。
普通なら、他人から高く評価されたら嬉しくなって、自信に満ちあふれるのかと思いきや・・・
そうでもないらしいのです。
イケメン＆美女の悩み
実は当の本人たちは、「自分の能力に自信が持てず、精神的にも不安定になりやすい」という結果が出たそうです。
意外ですよね。
理由はシンプルです。
「イケメン＆美女本人たちは、自分の評価が本物かどうか？常に自信が持てないでいる。自分の能力が他人から高く評価されているのは、自分たちのルックスが原因ではないか？という疑念が、常につきまとう。
その結果、たとえ本当に自分の仕事のスキルが高く評価されていたとしても、それを心から信じることができず、自尊心が育ちにくい。」
ということらしいです。
確かに、言われてみれば納得です。
これは、婚活市場で年収がすごく高い男性が、自分に寄ってくる女性を警戒する心理に似ています。
僕は年収が高い独身男性の悩みを何度か聞いたことがあります。
「相手の女性が、自分の年収を目当てに寄ってきているのか？それとも自分の中身を見て好きになってくれたのか？それを知る術がない。
もし本当に心の底から自分が惚れた女性と付き合って、お互いに相思相愛だと思っていたのに、実はお金目当てだった・・・と分かる出来事があったら、ショックが大きすぎて女性不信になりそうな気がする。」
という生の声を聞きました。
確かに、お金目当てで寄ってきている女性に対して、
「あなたは僕のお金を目当てで付き合いたいんですか？」
なんて聞いても、正直に、
「はい、そうですよ。」
なんて答える女性はほとんどいないでしょう。
たとえ本心ではそう思っていたとしても、面と向かって言うことはないと思います。（もし仮に言われたら、男性としてはけっこうキツいと思いますが）
美女も同じ
同じように、美女が自分の彼氏、もしくは彼氏候補の男性に向かって、
「あなたは私のルックスに惚れているの？もし私が年を取って顔やスタイルが崩れても、変わらず好きでいてくれるの？」
なんて質問したら、ほとんどの男性は「もちろんだよ！君を一生好きでい続けるよ。」と答えるでしょう。
逆に面と向かって、
「いや、僕は君の若さとルックスに惚れているんだ。だから、もし君が年を取ったら、また若くて美人の女性に乗り換えるよ。それでも良かったら、僕と結婚してくれるかい？」
なんて言う男性はまずいないでしょう。（口では言わなくても、若い美人と浮気する既婚男性はいますが）
ということで、イケメンや年収の高い男性、そして美女は多くの場合、自分が本当に好かれているのか？常に自信がない状態で恋愛をすることになるのです。
もちろん、若いうちはそれでも問題ないと思います。
相手を取っ替え引っ替えしながらも、「自分はモテている。相手はいくらでも見つかる。いずれ究極のパートナーに出会える日が来る！」という実感を持つことができるでしょう。
でも、年を取っていき、周りの同年代の男女が結婚して子供ができるような時期になると、だんだん焦ってきます。
しかも、若い頃に「モテキャラ」で通っていた人ほど、まだ結婚できないことに自信を失っていきます。
もちろん、美人であれば、ある程度年齢を重ねても婚活パーティーで男性の視線を独り占めできるかもしれません。
でも、おそらくそれは、美人にとってはもう、特別なことではなくなっているでしょう。若い頃から今までの間に、さんざん経験してきたことだからです。
むしろ、「昔に比べたら、皆からの注目度が落ちている」と感じるかもしれません。
そして、群がる男性たちの中から、「自分のルックス以外を見てくれる人」を選別することの難しさを実感するはずです。
それは、とても苦しい修行のような感覚でしょう。
婚活パーティーの現場で目撃した光景
僕は、これまで参加しまくってきた婚活パーティーの現場で、たくさんの美人を見てきました。
それこそ、
「なぜこの人が婚活パーティーに？！普通に通りを歩いているだけで、振り向かれるほどのルックスなのに！！」
というスーパー美人も中にはいました。
ところが、なぜか美人ほどテンションが低く、婚活パーティーでツラそうにしている気がしました。
たくさんの男性が群がっていても、なんだかまったく嬉しそうに見えなかったのです。（僕も群れの一人でしたが、誰にも満足していなさそうでした）
もしかしたら、これまでにモテてきた経験から、目が肥えすぎているのかもしれません。
これは僕の個人体験談の範囲内ですが、そういったシーンを目撃してきた僕の目には、
「ルックスの良い人は恋愛や結婚がイージーモードになる」
とはとても思えませんでした。
・・・つづく。
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