【「あっ、この人は絶対結婚できないだろうな」って思う人の特徴とは?④】

From シンヤ&サヤ(男女のパートナーシップ研究所)

(→前回のつづき)

※僕自身の過去の「モテない体験談」の続きです。

自分の人生を変えよう!と決めた僕は、モテるための本に書いてあった100個の戦略を片っ端から試す修行を始めました。

それはまさに「苦行」でした。

慣れないことする恥ずかしさに加えて、最初はまったく効果が出ないのが当たり前の状況でした。

「でも今、ここでこの修行をしないと、自分は一生結婚できない男のまま、年だけを取っていくだろう・・・」

ということが、何となく直感で分かったので、やると決めて、続けました。

僕が実行したこと

その本には、小さな戦略から大きな戦略まで、幅広い行動プランが載っていました。

小さなことの例としては、

・白を中心にした、清潔感のある服を着る。

・女性に人気のあるレストランに一人で出かけて、店の雰囲気や料理の食べ方に慣れる。

・女性が好むデートスポットをネットで調べて、一人で下見に行く。なぜそこが女性に人気なのか?を考えながら観察する。10カ所以上回れば、なんとなく共通点が見えてくる。

・女性向けのファッション誌を毎月3冊買って、隅々まで読みあさる。特に、中の白黒ページの恋愛相談などのコーナーはしっかり読む。

などです。これらは、一人でもできることなので、そんなにハードルは高くありませんでした。

ただ、自分がこれまで行ったことのないオシャレなレストランに行くのは気恥ずかしかったし、女性向けファッション誌をレジに持っていくのは勇気がいりました。

大きな戦略

さらに、僕にとってハードルが高かったのは、以下の戦略でした。

・今日1日の中で会った女性全員の、ワンポイントをホメる。年齢に限らず、女性全員ホメる。「服や髪型が似合っている」とかの外見的な部分でも、性格的な部分でも、とにかくホメポイントを見付けて、本人の前で口に出す。

・飲食店などで自分の好みの女性の店員さんがいたら、できるだけカウンター席に座って毎回ちょっとした会話をする。

・しばらく同じ店に通い続けて顔を覚えてもらった頃に、手紙を渡す。手紙には、自分の連絡先とデートの誘い文を書く。相手の女性に彼氏がいるかどうかなどは気にせず、好意を伝えることだけに専念する。

・手紙を渡した相手の女性に無視されたり、イヤな顔をされたら、素早く身を引く。決してストーカーのようにしつこく追い回してはいけない。
・次の週からは別の店に行き、同じプロセスを繰り返す。これを3回行う。その過程でどんな学びがあるか?自分がどう感じたか?1回目と2回目で心境の変化があったか?などを日記形式で記録する。

・これはあくまで女性に好意を伝える力を磨く練習なので、結果にこだわってはいけない。

などです。

もっと大きな戦略

中にはもっと大きな戦略もあって、デートを何度か重ねるほどの仲にならないと実行できないようなものもありました。

たとえば、

「夜道で彼女と歩いていたら、車道側を自分が歩け」

とか、

「階段の上り下りやちょっとした段差で、彼女に手を差し伸べて、その流れでさりげなく手をつなぎ続けるべし」

などです。

「そもそも、夜道で一緒に歩く女性なんていないよ!」

「一緒に出かける仲になってる女性じゃないと、手を差し伸べられないじゃん!」

と突っ込みたくなりました。

こういった大きな戦略は、できるだけ後回しにして、自分が今できるものから始めて行きました。

でも、最終的にはこれらの大きな戦略も含めて、1年以内に実行しました。

最初はすごい勇気がいりましたが、慣れてくると「振られること自体」がそんなにダメージにならなくなりました。

手を差し伸べたら、無視されることもありました。

気まずい空気になることなんて、当たり前のようにありました。

でも、めげずに練習を続けました。

「最悪のパターン」を何度か経験しておくと、恐怖がなくなっていくのを感じました。

恥をかくシチュエーションを繰り返すと、だんだん恥をかくことが怖くなくなります。

恥ずかしくなくなるわけではありません。恥ずかしくても耐えられるようになるのです。

すると精神的に安定してきて、自分が緊張しづらくなっていくのを感じました。

緊張は、失敗を恐れる気持ちと一体です。

失敗したことがなければ、怖くなって緊張します。

でも、失敗を経験していると、「最悪、またあの状況になるだけだ」と、ゆったり構えていられるようになってきます。

防災訓練と一緒

僕は、女性の口説きは防災訓練のようなものだと気付きました。

「最悪、こうなっても、死ぬことはない」

「死なないためには、こうすれば大丈夫」

という対処法が分かっていれば、恐怖で動けなくなることは減っていきます。

1年間で色々な「最悪パターン」を経験したことで、僕は自分の中にあったプライドがどんどん小さくなっていき、だんだん自分の心に余裕が生まれていくのを感じました。

かなりの荒療治でしたが、確かに効果はありました。

そして、初めての成功は突然やってきました。

 

・・・つづく

 

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