【シンヤの話に感じた違和感:私たちシンヤ&サヤの出会ったときの体験談28】

From シンヤ&サヤ(男女のパートナーシップ研究所)

(→前回のつづき)(→この記事のシリーズを1話目から読む

※シンヤと出会ったばかりの頃の体験談を、今度はサヤ視点(女性視点)で描いたストーリーの続きです。

まだ本格的なクリスマスシーズンには入っていなかったものの、11月後半のディズニーシーはそこそこ混みあっていました。

私は気を取り直して、最近できたアトラクション「トイ・ストーリー」のファストパスを取りに行くことにしました。

急いで取りに行きましたが、人気アトラクションのこともあって、なんと乗れるのは夜8時でした。

他の乗り物も普通に並んで数十分~1時間は待たなくてはなりません。

最初は長い待ち時間で、このまま気まずい一日を送るのか・・・と思ったのですが、そんなことにはなりませんでした。

とにかく待ち時間に話してくれるシンヤの過去の体験談がおもしろいのです。

私:「シンヤは学生時代どんな感じだったの?」

シンヤ:「たぶんサヤの学生生活とは全然違うよ。ヤンキー高校だったから、周りはケンカばっかりしてた。」

私:「えぇーーー!シンヤ、ヤンキーだったの?」

シンヤ:「いやいや違うよ。俺は平和主義者だから巻き込まれないように教室の隅にいたよ。でも新学期はケンカでクラスの誰が一番強いかのヒエラルキーができるような学校だった」

私:「なんかマンガみたいな話だね」

シンヤ:「そうそう。で、本当に強いヤツは身体の小さい俺みたいなタイプには手を出さないんだけど、その下っ端?みたいなのがいじめてきたりはした。」

私:「それは大変だったね」

シンヤ:「でも、俺が剣道部に入ったことが知れ渡ってからは、『あいつはいざとなったら竹刀で戦ってくる』って噂が流れたおかげであまり手出しはされなくなったかな(笑)」

私:「それちょっとおもしろいね(笑)」

その他、高校生の夏休みに不思議な八百屋でバイトした話や、ジーンズショップの店長をしていたときに来たちょっと怖いお客さんの話など、待ち時間はまったく飽きませんでした。

人は違うものに惹かれるようにできている

私の周りは銀行員や教員が多く、全員四大卒でそこそこ勉強もやっていて、似たような境遇の人ばかりでした。

そんな私にとって、ハードな環境をくぐり抜けてきたシンヤの話は新鮮でした。

人は、自分にないものを持っている人に惹かれます。

割と生ぬるい環境に浸かっていた私にとって、シンヤはどんな環境でも切り拓く力があるなと見直しました。

 

たった1つ、気になること

ただ、シンヤの話を聞いていて気になる点が1つだけありました。

それは、年齢の割に社会人経験が長すぎる、ということです。

シンヤは英会話スクールの講師になる前はジーンズショップの店長をしていて、その前はイトーヨーカドーに勤めていたことを話してくれていました。

私は当時27歳で、シンヤのことは3~5つ上だと思っていました。

大学卒業から働き始めたとすると、社会人経験は8年~10年のはずです。

でもどう計算しても、10年以上働いているのです。

おかしい・・・

私はついに最後の乗り物「トイ・ストーリー」の待ち時間で、シンヤに年齢を確認することにしました。

 

・・・つづく。(→この記事のシリーズを1話目から読む

 

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