From シンヤ&サヤ(男女のパートナーシップ研究所)
(→前回のつづき)(→この記事のシリーズを1話目から読む)
※シンヤと出会ったばかりの頃の体験談を、今度はサヤ視点(女性視点)で描いたストーリーの続きです。
時刻はもう20時を過ぎていました。
シンヤの年齢を聞くならこの並び時間がラストチャンスです。
私:「ところでシンヤって何歳なの?」
思い切ってたずねてみました。
シンヤ:「俺は今、38歳だよ」
私:「え?」
聞き間違いかと思いました。
シンヤ:「38歳」
私:「さんじゅうはち?ウソでしょーー?」
どうやら聞き間違いではなかったようです。
驚愕でした。
アラフォーにはとても見えませんでした。
まだ付き合うまでいかなくても、ディズニーデートが楽しくて、「もう少しシンヤのことを知りたいな」と思っていた矢先でした。
最後の最後でこんなことになるとは・・・
私は過去に7つ上までなら付き合ったことがありました。
が、その時自分の場合は歳はあまり離れてない方がいいと思ったのです。
だから今度付き合うなら、どんなに開いていても5歳以内、できたら3歳以内がいいと思っていました。
なのに11歳差とは・・・
頭がぐるぐるとして、勝手に計算を始めました。
私が生まれたときにはもう小学生。
私が9歳の時には成人です。
すぐには現実を受け入れられませんでした。
シンヤが何か話しかけていましたが、全く頭に入ってきませんでした。
閉園間際の嫌な予感
新アトラクション「トイ・ストーリーマニア」の順番が回ってきたというのに、これほど静かなカップルは他にいなかったのではないでしょうか。
私は心ここにあらずの状態で、手元のレバーを撃ちまくりました。
終わった後は、「とにかく早く帰りたい」と思いました。
今何か言われても、とてもではありませんが受け入れられません!
ラッキーなことにもうすぐ閉園を知らせるアナウンスが流れてきました。
ところが、シンヤがとんでもないことを言い出しました。
シンヤ:「ちょっと夜景を見に行かない?」
私:「え、今から?もう閉園じゃないの?」
シンヤ:「閉園だからこそ、人が少なくてゆっくり見れるんだよ。行こう!」
シンヤは人の流れに逆らってずんずん奥へ歩いていきます。
ちょ、ちょっと待って!!
何だか嫌な予感がしました。
もしかして告白・・・しようと思ってる?この展開で??
普通ならディズニーで夜景を見ながら告白されるのはときめく展開です。
しかしこのときの私は
「やめて~~~~!!」
と心の中で叫んでいました。
今日告白されても、とてもではないですがいい返事はできません。
私にはゆっくり考える時間が必要でした。
私は、次に付き合う人とは結婚を考えたいと思っていました。
もし今の時点で結婚を前提に「付き合う」「付き合わない」を選ばないといけないとしたら、確実に「付き合わない」です。
それは二人の今の関係を終わらせることを意味しています。
でももう少しシンヤのことを知りたいとも思っていました。
人柄としては悪い人ではなかったですし、今日の話を聞いても、年齢以外にまだまだ知らないことがあるはずです。
告白されるのは何としても阻止したい。
そう思った私は思わずシンヤに言ってしまいました。
「まさか、告白するつもりじゃないでしょうね?」
と。
私の牽制vsシンヤのスゴ技
告白が図星だったらしいシンヤは、出鼻をくじかれてうろたえていました。
私は
「ダメ!告白ダメ!!」
とさらに牽制しました。
告白さえされなければ考える時間を稼ぐことができます。
しかし、シンヤは意外なことを言いました。
シンヤ:「別に、今日、付き合ってくれと言うつもりはないよ。すぐに答えが欲しいわけじゃない。ただ、俺がサヤのことを好きだと言うことを知っておいてもらおうと思って」
私:「え?」
今答えはいらないと言われて拍子抜けしてしまいました。
過去にそんなに告白されたことがあるわけではありませんが、「好きだと知ってもらうために告白した」と言われたのは初めてです。
これは断ることはできません。
そもそも答えを求められていないのです。
私は「うーん?」と腑に落ちない気持ちでしたが、後から思えば、
「好きな気持ちを伝えたいシンヤ」
「考える時間が欲しいサヤ」
両方をかなえたスゴ技だったなと思います。
シンヤは「じゃあ帰ろうか」と私の手を取りました。
私はまたもや「うーん?」と思いましたが、ふりほどけずにそのままディズニーシーの駅に向かいました。
・・・つづく。(→この記事のシリーズを1話目から読む)
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