From シンヤ&サヤ(男女のパートナーシップ研究所)
(→前回のつづき)(→この記事のシリーズを1話目から読む)
※サヤと出会ったばかりの頃の体験談を、シンヤ視点(男性脳視点)で描いたストーリーの続きです。
青学でのぶっちゃけトークの後は、翌日から僕は普通に今まで通りサヤにLINEを送り始めました。
これまで僕らは2人とも、朝と夜のみメッセージのやり取りをして、仕事中にはメールをすることはほとんどありませんでした。
ただし、1回のメールの長さはかなりのものでした。
LINEの文字制限を超えてしまい、2回に分けて送ることもありました。
僕らは2人とも本を読むのが好きだったので、文章を書くことも好きでした。
1日に1~2往復程度でしたが、十分に濃いやりとりができました。
メッセージの内容は、サヤに貸してもらった本の感想や、今日あったことの報告などがメインで、今後の付き合いに関する話題は一切出しませんでした。
もう、先のことはいったん保留にして、とりあえずお互いをもっと良く知ろうという方針に切り替えました。
サヤの静岡初上陸
2週間ぐらいして、サヤが僕の地元の静岡に来ることになりました。
これまでは毎回、僕が東京方面に行ってデートしていたので、サヤがこっちに来るのは初めてでした。
前回のデートでは、サヤの母校の青学に行ったので、今回は僕の母校と歴代の職場を回ることにしました。
僕は、車でサヤを駅まで迎えに行きました。
これまで東京の人混みの中でしか会ったことのなかったサヤが、自分の地元のなじみのローカル駅から出てくる姿は、なんだか新鮮というか、不思議な感じでした。
サヤは、僕の車に乗るのを楽しんでいるようでした。
これは後から知ったのですが、東京の人達は自分の車を持って運転するケースは少ないようです。
もちろん、車が趣味の人は持っていますが、そうでないなら、車は地方に比べると必要性が薄い上に、駐車場代が高くて、割に合いません。
高い駐車場代を払うぐらいだったら、その分の予算を家賃にプラスして、駅から近い立地の場所に住むのが賢いやり方のようです。
そんな生活を送ってきたサヤは、車に乗ること自体がレアなようでした。
僕の車はトヨタのbBという、角張った形で若者に人気の車でした。
若者と言っても、僕が24歳の時に買った車なので、もう14年になります。走行距離も多くて、査定しても価値はゼロ円になっていました。
僕の車は、中身はファミリーカーをベースに、外側だけ角張ったボディーに入れ替えています。
そのため、スピードもあまり出ない上に、乗り心地もそんなに良くはありませんでした。
サスペンションが固めで、けっこう路面のゴツゴツを拾うからです。
ただ、ボディーが角張っている分、車内のスペースが広々していて、開放感があります。
サヤは狭いところが苦手で、高級車のフワフワした乗り心地も酔いやすくて苦手と言っていました。
つまり、広い車内とゴツゴツ感のある乗り心地が、逆にサヤにとってはプラスに働いたようでした。
ドライブデートに連れて行けることが、サヤにとっての僕のプラスポイントになっていることが分かりました。
僕は、さっそく自分のルーツを紹介するドライブツアーに出かけました。
ルーツをたどるツアー
僕は高卒なので、母校は高校までです。
大学とは違って、高校の敷地内に入ることはできません。
あくまで校門の前をゆっくりペースで走るぐらいしかできませんでした。
まずは校舎の外観を見せてから、ちょっと走ったところのスペースに車を止めて、僕の高校時代の思い出を話しました。
僕は学生時代には勉強が苦手で、中学の時には数学で0点を取ったことが何度かありました。
そんな僕が行けた高校は、ヤンキーの集まる恐ろしい学校でした。
毎日のようにケンカで流血シーンを目撃した体験談を話したら、サヤはなぜか、とても喜びました。
サヤにとっては別世界で、まるで映画やマンガの世界を覗いているような気分だったようです。
職場めぐり
次に、僕が最初に就職した鉄工場に連れて行きました。
果たして今でも存続しているのか?ドキドキしながら回ったら、ちゃんとありました!
僕はホッとしながら、そこで親方に毎日怒鳴られ続けた3年間の体験を話しました。
この話も、サヤは喜んで聞き入っていました。
次に、転職したイトーヨーカードーに行きました。
ヨーカードーは駐車場があるので、車を止めて店内に入り、中でおやつを買って食べました。
この時期は、僕はヨーカードーでパート社員として働きながら、アクション俳優を目指して東京のタレント養成スクールに通っていました。
そのスクールでの出来事も話しました。
そして、次の転職先であるジーンズショップに行きました。
自分が働いていたお店は遠くて片道1時間以上かかるので、同じチェーン店で近くのお店に行きました。
このお店も応援で何度か行ったことがあるので、僕にとっては思い出の場所でした。
さらに、ジーンズショップの店長をしながら、28歳の時から3年間通った英会話スクールの前を通りました。
今の仕事は、同じ英会話スクールの違う支店(支スクール?)の講師です。
自分の職場は遠くて車で片道1時間かかるので、とりあえずその日は自分の通っていたスクールの方を案内しました。
僕は、趣味や習い事と職業は、ほぼ同列の情熱があるので、「趣味が高じて仕事になる」パターンでした。
習いごとと職場めぐりツアーだけでも、丸一日かかるレベルのボリュームでした。
でも自分を知ってもらう上では、必要なことです。
道中では、サヤは終始ご機嫌な様子でした。
僕も自分の運転し慣れた車で、自分の地元を走るのは気持ちがラクでした。
これまでの人が多い環境でのデートと比べて、ドライブデートは2人きりの空間でゆっくり話せました。
この職場&習いごとスクールめぐりツアーは、僕らの心理的な距離をグッと縮めるきっかけになりました。
なぜなら、サヤの「愛の言語」は、「クオリティー・タイム」だったからです。(この時にはまだ知りませんでしたが・・・)
・・・つづく。(→この記事のシリーズを1話目から読む)
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