From シンヤ&サヤ(男女のパートナーシップ研究所)
(→前回のつづき)(→この記事のシリーズを1話目から読む)
※サヤと出会ったばかりの頃の体験談を、シンヤ視点(男性脳視点)で描いたストーリーの続きです。
3度目のディズニーデートで、初っぱなから痛恨のミスをしてしまった僕は、サヤの待つ舞浜駅へ向かう電車の中で、ヘコんでいました。
僕はディズニーの駅を「浦安駅」だと勘違いして、何も疑わないまま現地に着いてしまったのです!
サヤに電話で言われて気付き、ソッコーで舞浜駅に向かいましたが、サヤを30分以上待たせてしまうことになりました。
どんなに僕が心の中で焦っても、電車は時間通りにしか着きません。
僕は気持ちを落ち着けて、いかにリカバリーするか?を考え続けていました。
「まだ1日は始まったばかり!ディズニーに入ってからが勝負だ!これからが本番だ!」
そう自分に言い聞かせながら、舞浜駅に向かいました。
舞浜駅に向かう電車に乗り換えた瞬間、電車内にはディズニー衣装を着た女子中高生たちの姿が一気に増えました。
僕が15年前に電車でディズニーに行った時に見た光景と同じです。
(そうだよな~!おかしいと思ったよ!やっぱディズニーへ向かう電車はこの光景だよな!)
と僕は内心思いました。
浦安駅に向かう電車にこの手のディズニー女子たちが1人もいなかったのは、「ディズニー人気が衰えたから」ではありませんでした。
自分が間違えて全然違う電車に乗っただけでした。
今僕が乗っている電車は、ディズニー女子グループ&若いカップル&小さな家族連れの人達で、あふれかえっています。
ディズニー人気は衰えるどころか、さらに勢いを増しているようにさえ見えました。
待ちきれないウキウキ感
舞浜駅に着いた瞬間、ディズニー女子たちがキャーキャー言いながら、いっせいに走り出しました。
もう待ちきれない!といった感じです。
そりゃそうです。
夢の国が目の前で自分たちを待っているのに、のんびり歩いていられません。
1分1秒でも早く、夢の国に足を踏み入れたい!
そんな気持ちが伝わってきました。
駅前の雰囲気は、浦安駅の生活感あふれる光景とは、まるで違いました。
駅も大きくて、改札から見える光景は、目の前がパーッと開ける感じです。
すでにパークの入り口が見えて、ウキウキするような明るい音楽が聞こえてきます。
お土産屋さんもありました。
あぁ!なんてこった!サヤをこんなところで30分以上待たせてしまったとは!!
みんなが1分1秒を争って駆け足でパークの入り口に向かう空間で過ごす30分は、浦安駅前の生活感あふれる雰囲気の中で過ごす30分に比べて、ずっと長く感じたはずです。
いや~!これは改めて、痛恨のミスだ!!
そう思いました。
サヤは、パーク外のおみやげ屋さんで待っていました。
お土産屋さんの客層
店内はけっこう広くて、思った以上にたくさん人がいました。
お客さん達からはソワソワ感が伝わってこないので、これからパークへ向かう人たちではなさそうです。
おそらく、昨日1日パークを満喫して、今日はパーク周辺の店を回って余韻を楽しんでから帰る人達なのだと思います。
これからパークに向かう人達が、こんなところでのんびりお土産を物色するわけありません。
広い店内で、ついにサヤを見付けました。
僕:「ゴメン!!本当にゴメン!!」
サヤ:「もう!なんで浦安に行っちゃうの!(笑)」
サヤは平静を装っているものの、これまでとは違う雰囲気が伝わってきました。
言い訳の衝動
僕は、あれこれ言い訳したくなる衝動に駆られました。
これは男性脳の特徴なのですが、自分が失敗した時に、何度か「ゴメン」と謝り続けることで解決するところを、あれこれ理由を並べ立てて言い訳をしてしまうことがよくあります。
でも、女性は感情を重視するので、男性から理屈で説明されると、かえって怒りに火を注がれることになってしまいます。
僕はそれをセミナーで学んでいたので、言い訳本能をグッとこらえていいました。
僕:「お詫びに、サヤが欲しいものを何でも買うよ。今見てて気になるアイテムあった?」
サヤ:「う~ん・・・じゃあ、この小さいプーさん買ってもらうかな。」
僕:「了解!すぐ買ってくるね!付けた状態でパークに行く?」
サヤ:「うん。」
僕はレジにダッシュして、小さなチェーンが付いたプーさんのマスコットをお会計してきました。
そして、サヤのリュックの前面にあるポケットのチャックの穴に通しました。
これが、僕が今できる精一杯の埋め合わせでした。
謝罪が苦手な男性
女性に対してミスをした時にはこのように、「相手を悲しい気分にさせてしまったこと」に対してすぐ謝るのが先決です。(これが難しいのですが・・・)
そして最後は、申し訳なく思っていることを形にして表現することで、謝罪の気持ちが伝わります。
ただし注意点があって、「プレゼントで女性のご機嫌を取る」のとは違います。
よくあるパターンで、奥さんとケンカした男性が、明らかにご機嫌取りのために何か買ってくることがあります。
これは奥さんからすると、「モノで私の機嫌を変えようとしている」と捉えられるので、怒りの炎に油を注ぐ行為になります。
何かを買うのは、「心から謝った後」です。
最初に相手の悲しい感情に共感し、その原因を作ったのは自分であると認めて、心から謝るのです。
この最初の「共感」の部分で失敗すると、その後何をしても、「ただのご機嫌取り」として捉えられてしまいます。
でも、男性はこの共感が苦手です。男性脳は問題解決思考なので、奥さんの機嫌をできるだけ早く直そう!そのためには、どんな手段があるだろうか?という発想になってしまいます。
その結果、謝罪の言葉が言い訳がましく聞こえたり、モノでご機嫌を取ろうとしているように見えてしまうのです。
僕はこの時、できるだけセミナーでの教えを実行しようとガンバりました。
今振り返っても、十分な共感ができたとは思えませんが、何とかサヤは笑顔になってくれました。
マイナスからのスタートとなったディズニーデートは、その後も大きなアップダウンを繰り返す、波乱の1日になるとは、この時には想像もしていませんでした。
・・・つづく。(→この記事のシリーズを1話目から読む)
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