From シンヤ(男女のパートナーシップ研究所)
※火曜日のブログはシンヤが担当します
(→前回の続き)
※今、僕がハマって読んでいる本「結婚滅亡」のレビューの続きです。
前回の記事では、日本国民の95%が50才までに結婚していた「日本皆婚時代」が、実は異常な状況だったことをお伝えしました。
明治政府が目指した「富国強兵」の一環として、今の日本の結婚システムが整備されました。
とにかく人口を増やすために、結婚して子供を作ることが最優先!という価値観を植え付けたのです。
ちなみに、これは別の本で読んだのですが、「合コン」という言葉も、実は明治時代にできたそうです。
100年以上にも渡って、死語にならず使われ続けてる単語は、なかなか珍しいのではないでしょうか?(これも政府の戦略?!)
合コンという言葉はまだ使われ続けていても、明治時代に作られた結婚に対する「価値観とシステム」は今、さすがに時代の変化に耐えきれず、崩れかけています。
日本が先進国になり、モノ余りの時代になった後に生まれた世代の人たちに向かって、
「西欧列国に負けない強い国を作るのだ!そのためには、人口を増やすぞ!結婚せよ!子供を作れ!」
なんて言っても、まったく響きません。
ちなみに計算によると、2040年までには国民の50%が未婚になるそうです。
つまり、あと17年後には、結婚している人が多数派ではなくなるのです。
そこから先、どうなるかは分かりませんが、おそらく減り続けることはあっても、増えることはないでしょう。
少なくとも、今の日本のように「結婚と出産」が強く結びついている価値観が変わらない限り、「婚姻数の減少=少子化」という図式も防げないでしょう。
今はまだ、できちゃった婚で後ろめたさを感じたり、結婚しないで子供を産んだ人に対して、周囲の人たちが「子供がかわいそう!」「なんて自分勝手な人なの!」と非難するような価値観があります。
それに比べたら、独身を続ける方が、ずっと心理的なハードルが低いのです。
結婚しても、子供は1人が限界
また、何とか結婚して子供を産んでも、夫婦への子育ての負担は昔よりずっと増えています。
昔のように祖父母が一緒に住んで孫の世話を毎日したり、同じ地域のお母さん達が手分けして、その地域の子供たちを交代で預かったりといった、コミュニティーによるサポートもなくなっています。
結婚滅亡の本にあるデータによると、たった6年間の間に、夫婦合計で1日平均84分も家事育児時間が増えているそうです。
1日のうちの84分というのは、かなりの時間の長さです。
もし、睡眠時間をあと1時間半多く取れたら、もっと健康に、もっと生産的になれると思いませんか?
昔は、専業主婦システム、祖父母のサポート、地域のサポート、という仕組みがあったことで、子供を産む世代の夫婦の家事育児時間が今よりずっと少なかったのです。
おそらく地域のサポートも、「お母さんたちのほぼ全員が専業主婦」という一律性があったからこそ、仕組みとして成り立っていたと思います。
ちなみに、海外で人口が増え続けている国々は発展途上国が多いですが、その理由の1つとして「大家族で住んでいる」ことがあるそうです。
昔の日本のような子育てサポートの仕組みがあるからこそ、どんどん子供を産み育てることに対して抵抗が少ないのではと思われます。
でも、今の日本ではこれらの仕組みが全て崩れている今、多くの夫婦が「子供は1人が限界かな・・・」と思いがちなのは、ムリもありません。
そんな姿を見た独身の人たちが、「自分は結婚はしなくていいかなぁ・・・」と思うのも、ムリありません。
ソロ社会を前提にした解決策
この本の面白いところは、「もっと多くの人たちが結婚すべき」という視点に立って書かれていないことです。
そこが他の婚活本と比べて、大きく違うところです。
独身の人たちの数の方が多くなる社会=ソロ社会
の到来に備えて、
・ソロ社会の中で幸せを感じるための、新しい生き方
・既婚者であっても、パートナーと離婚や死別をした場合に訪れる「ソロ生活」の中で、いかに絶望せずに楽しむか?
を一緒に考える内容になっています。
それは、これまでの「国民皆婚時代」の人生設計とはまったく違う視点が必要です。
そして僕は、ちょうど自分が価値観の変換の狭間の世代なので、荒川先生の提唱する「新しい時代の生き方」に心から共感しています。
次回は、ソロ社会の中で楽しく生きる方法について深掘りしながら、僕の考えをお伝えしていきます。
・・・つづく。
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