From シンヤ&サヤ(男女のパートナーシップ研究所)
(→前回のつづき)
※私たちシンヤ&サヤがケンカした時の分析結果の続きです。
男性は、大昔から狩りをして生活をしていたので、「持ち場担当制」が当たり前でした。
狩りの最中は、各自が自分の持ち場を死守して、他メンバーの領域には踏み込まないのがルールでした。
他メンバーの領域に踏み込むというのは、自分の持ち場を放棄することになります。
すると、チーム全体の統率が取れなくなり、全員の命が危険にさらされます。
だから男性脳は、「自分の持ち場を死守して、他のメンバーの持ち場には口出ししない。」ということを重視するように発達しました。
もちろん、助けを求められれば全力で助けます。
でも、助けを求められるまでは、相手の能力を信頼して、一切の口出しをしません。
それが、狩りの最中の男性同士のコミュニケーションの仕方でした。
現代人にも、その本能は受け継がれています。
これを前提に、私たちのやりとりを分析してみます。
③サヤが「頼まれていない状態で」シンヤにアドバイスした直後に、こんなやりとりが続いた。
↓↓↓
シンヤ:「ん~。この角度だとリングライトが映ってってことね。」
サヤ:「そう。だから、リングライトを消すか、○○をしたら?(さっきと同じ提案)」
シンヤ:「・・・」(無言でやり過ごす)
サヤ:「ちょっと私の話、聞いてる?」
シンヤ:「・・・」(怒りがこみ上げてくる)
サヤ:「ねぇ!」
シンヤ:「ぬぬっ!うるせーな!!もう!!俺に命令するな!!」
サヤ:「はぁ?何?命令なんてしてないじゃん!なんでこれが命令になるの?」
シンヤ:「命令だろ!俺が従わなかったから今怒ってるじゃん!それはどう考えても命令だろ!」
サヤ:「命令じゃないでしょ?これはお願いじゃん。」
シンヤ:「お願い?その上から目線の言い方は、どう考えてもお願いじゃないだろ!」
サヤ:「何?上から目線て!!私のことが自分より下だって言いたいの?」
シンヤ:「逆だ!俺を見下してるように聞こえるって言ってんの!」
ここまでを分析
今のやり取りの前半には、シンヤの脳内に埋め込まれている「持ち場担当制」の本能が発動しました。
サヤに対して、最初は「今の状況確認をして欲しい」と言っただけなのに、その後の自分の行動まで指示された、と感じたのです。
自分の持ち場に土足で踏み込まれた気分になりました。
#頼んでいないアドバイスは侮辱
男性脳は、頼んでいないのに一方的にアドバイスをされることを、侮辱(自分の能力を否定された)と受け取ります。
ストレスホルモンが分泌されるのです。
これは、昔の狩りの時代の名残と言われています。
命がけでマンモス狩りをしている最中に、メンバーが自分の持ち場を離れて勝手に動き回ると、統率が取れなくなります。
統率が乱れると、チーム全体の命が危険にさらされるのです。
そのため、男性は自分の持ち場を離れると、ストレスが発動する仕組みになりました。
また、他のメンバーが自分の持ち場に踏み込んできた時にも、ストレスが発動する仕組みになりました。
今回、シンヤが感じた不快感は、まさにこの本能によるストレスから来ています。
無視は最大の攻撃
一方で、シンヤに無視されたと感じたサヤは、女性脳の本能が発動しました。
女性は太古の時代から、コミュニティーの中で生きてきた存在です。
村八分にされることは、文字通り死を意味していました。
大昔の時代に人間が村から追い出されたら、たちまち野生の動物の餌食にされてしまいます。
そのため、女性脳は「自分が村八分にされた」と感じると、ストレスが発動する仕組みになりました。
女性脳にとって最大の恐怖は、「無視」です。
無視は、昔はコミュニティーからの追放を意味していました。
そのため、無視されたと感じると、女性はとても不快になるのです。
もちろん、男性も無視されたら怒りますが、脳内に分泌されるストレスホルモンの強さは、女性の方がずっと強いと言われています。
そこで、ストレスを感じたサヤが怒りを爆発させたのです。
一方で、怒りをぶつけられたシンヤは、自分が「命令された」と感じました。
ここも、実は女性と男性とで大きな差があります。
次回は、「お願い」と「命令」というキーワードを深掘りしていきます。
・・・つづく。
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