From シンヤ&サヤ(男女のパートナーシップ研究所)
(→前回のつづき)
お互いの機嫌が直ってきて冷静になった後、私たちはさらなる分析を進めていきました。
さっき起こったことを、1からすべて再現しながら、お互いがどう感じて、なぜ、そのセリフを言ったのか?を細かく分析していきました。
ケンカの流れから順を追って解析
私たちのケンカの流れは、こんな感じで起こりました。
↓↓↓
①シンヤ:iPadの画面を見せながら説明するシーンがあるので、事前にちゃんとiPadの画面がカメラに映るかどうか?確認しようとした。
自分の角度からはカメラの液晶モニターが見えず、iPadの画面がちゃんとカメラに映ってるかどうか?確認できなかったので、サヤに聞いた。
シンヤのセリフ:「iPadの画面、ちゃんと映ってる?」
②サヤ:カメラの液晶モニターを見てチェックしたら、問題に気付いた。
カメラの上に設置しているリングライト(輪の形をした照明)がiPadの画面に映り込んで、文字が見えづらくなっていた。
それをシンヤに伝えた。
その時のサヤのセリフ:「リングライトが映り込んで文字が見えづらくなってるよ。リングライトを消すか、○○したら?(いくつか代案を含めて伝える)」
ここまでを分析
ここで一度ストップして、私たちは自分たちのセリフを分析しました。
まず、最初のシンヤのセリフ、
「iPadの画面、ちゃんと映ってる?」
ここでシンヤがサヤに対して期待していたことは、「聞いた質問に対する答え」だけです。
それ以上でも、以下でもありません。
男性は、言葉を額面通りに使います。そして、言われた側も額面通りに受け止めます。
女性同士の会話のように、言葉の端々に含みを持たせたり、本当は違うウラのメッセージを込めて言葉を発することは、ほとんどありません。
(※もちろん、男性も皮肉を言い合ったりすることはありますが、それは例外パターンです)
つまり、ここでシンヤが聞きたかったのは、「iPadの画面が、カメラにどう映っているか?」だけです。
期待していた答えは、
パターン1:「ちゃんと映ってるよ。」
パターン2:「いや、リングライトが映り込んで、文字が見づらいよ。」
だけでした。
それ以上の言葉は想定していませんでした。
返ってきた情報を元に、自分で解決策を考えるつもりでした。
なぜなら、撮影機材のセッティングは、いつもシンヤの担当だからです。
シンヤはこれまで5年間、YouTube動画を撮り続ける中で、カメラや機材の使い方の勉強を続けてきました。
勉強と実践を繰り返してきたこのジャンルには、それなりの自信がありました。
つまり、カメラ機材周りは、「自分の領域」だと認識していたのです。(ちなみにこれは、ほぼ無意識レベルです)
サヤのセリフ
それに対して、サヤのセリフはこんな感じでした。
↓↓↓
サヤ:「リングライトが映り込んで文字が見えづらくなってるよ。リングライトを消すか、○○したら?(いくつか代案を含めて伝える)」
ここでサヤは、聞かれた情報を伝えるだけではなく、自分の思いついたアイデアを提案しました。
これは、女性同士の世界ではよくあることです。
というより、ここでもし「聞かれた情報」だけを答えると、ぶっきらぼうに聞こえてしまいます。
だから、自分の考えや感情などを付け加えて伝えることで、相手への気遣いを表現します。(ちなみにこれは、ほぼ無意識レベルです)
ここで、私たちの間に食い違いが発生しました。
シンヤは、自分の領域に対して「頼んでいないアドバイスをされた」と感じて、とたんにストレスホルモンが分泌されたのです。
「俺の領域に土足で踏み込んできた!」
と感じて、ムッとしたのです。(ほぼ無意識で反応しているレベルですが)
一方、サヤの方は、自分の提案が無視されたことで、ムッとしました。
せっかくの気遣いをはねつけられた気がしたからです。
ここが、最初のボタンの掛け違いでした。
そしてここから、さらにお互いの本能を刺激し合うよう状況に突入しました。
・・・つづく。
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