【夫にお願いしても聞いてもらえない時の対処法②】

From シンヤ&サヤ(男女のパートナーシップ研究所)

(→前回のつづき)

前回の記事では、私たちシンヤ&サヤが動画撮影前にケンカした体験談をお伝えしました。

ケンカ直後で不機嫌ながらも、何とか動画撮影は完了しました。

撮影が終わって冷静になったので、私たちはケンカの原因分析と、今後の再発防止策のためのミーティングが始めました。

サヤ:「なぜ、私が提案したら怒ったの?」

シンヤ:「いや、あれは提案じゃないっしょ?命令だから。」

サヤ:「命令なんてしてないじゃん!お願いと提案じゃん!」

シンヤ:「お願い?いやいやいや、あれはどう考えても命令口調でしょ。もしあれがお願いだって言うなら、相当な上から目線だな。

少なくとも、俺の耳には命令に聞こえたよ。

一度目は無視してやり過ごそうとしたけど、何度も言われて、ますます命令口調になっていった。」

サヤ:「それは、シンヤが私のこと無視するからでしょ?なんでそう捉えるの?よく命令口調とか、上から目線とか言うけど、上から目線でしゃべってるのは自分じゃない?

私のような、11才も年下の小娘に提案されるなんて、屈辱だと思ってるんじゃないの?」

シンヤ:「は?小娘?ぜんぜんそんな考えはないんだけど。屈辱ってところは合ってるけどね。夫婦は対等でしょ。だから命令されるとムカつくんだよ。」

サヤ:「だから、命令してないって!あれはお願いだよ。」

シンヤ:「あんなお願いの仕方があるのか?そりゃヒドくない?

そもそも、サヤがどう思うかじゃないんだよ!俺が命令だと感じたの!それが俺にとって真実なの!

『そんなつもりじゃなかった』って言われたところで、言葉は相手にどう受け取られるかで、反応が決まるでしょ!」

感情を伝え合う

一度冷静になった私たちも、まただんだんヒートアップしてきました。

ただ、ここでお互いの感情を伝え合うことは大事です。

多くの男性は、こういう言い争いになると、その場から離れようとします。

「もういいよ!話していても、らちがあかない!」

と、無言になって別の部屋に移動して、1人の空間に入り込むのです。

これは、男性脳に備わった本能です。

ケンカになると、男性脳は暴力性を発揮し始めます。

そこで、大切なパートナーを肉体的に傷つけないために、その場から物理的に離れるように指示が出るのです。

これは本能なので、ほぼ無意識でやっています。

でも女性脳はまったく逆で、感情を吐き出すことで、脳内からストレス物質が減って、冷静になっていきます。

冷静になると、相手の言い分も聞こうという気になってきます。

ただ、最初に感情を吐き出すためには、相手が必要なのです。

男性脳にとっては拷問

これは、男性にとってはキツいことです。

怒り狂う妻の相手をしながら、らちのあかない会話を続けるのは、拷問に近い苦しみです。

男性にとっては、これほど生産性がなく、効率が悪く、不毛に感じられることはないでしょう。

でも、実は「その場にいて、妻の言葉を受け止める」という作業が、その場を収めるのにめちゃくちゃ有効なのです。

サヤの機嫌が回復

実際、サヤもこの口論を続けているうちに、機嫌が回復していきました。

ひとしきり言い合った後、まだ何も解決策が出ないうちに、サヤが言いました。

サヤ:「あ~なんだか、力が出てきて、元気になった。午後も仕事頑張れそうだ。」

シンヤ:「チッ!なんだよ!俺はヘトヘトだよ!まったく!でもまあ、怒りは創造エネルギーとつながってるからな。強制的にパワーが引き出される。」

サヤ:「そうそう。あ~でも、こうやって言い合えるのはありがたいことだよ。

私は過去に、この言い合いもさせてもらえずに、みじめな想いを何度もしてきたから・・・あの時はツラかった。」

シンヤ:「それって、俺の前に付き合ってた彼氏のこと?」

サヤ:「・・・そう。」

シンヤ:「あぁ、そういえば、前にそんなような話を聞いたな。ケンカすらさせてもらえないって言ってたっけ?」

サヤ:「うん。あの時のモヤモヤ感と、みじめな感じと比べたら、今こうやってシンヤと言い合えるのは、すごく幸せ。」

シンヤ:「幸せ?マジ?」

男性脳が満足する時

この辺りから、私たち2人の雰囲気が良くなってきました。

先にサヤが落ち着いて機嫌が良くなることで、シンヤの機嫌も直ってくる、という流れです。

サヤが言った「幸せ」というキーワードは、男性脳を満足させる上で有効です。

男性が女性から離れる理由(別れる理由)のナンバー1は、「自分の力ではこの女性を幸せにできないから」だと言われています。

よく映画やドラマなどでも、ヒーローがヒロインの女性に向かって言うセリフがあります。

アクションものなら、

「俺と一緒にいたら、君の命が危ない!俺が死んでも、君は別の人と幸せに生きろ!俺のことはもう忘れろ!」

と言いながら、戦火の中に飛び込んでいきます。

ラブロマンスものなら、

「君を幸せにできるのは、僕じゃない。彼だよ。

君は自分でも気付いていないかも知れないけど、本当は彼のことが好きなんだ。

僕には分かる。さぁ、行って!」

と、彼女の決断を促します。

男性にとっては、「自分の力でこの女性を幸せにできない」と感じた時が、別れ際なのです。(※注:その女性を本当に愛していて、大事だと感じている場合は、の話です)

逆を言えば、「自分の力でこの女性を幸せにできている」と感じると、男性脳にとっては何よりも喜びになります。

今回も、サヤの「幸せ」という言葉を聞いて、シンヤの脳内には喜びを感じさせるホルモンが分泌され始めました。

加えて、サヤが過去の彼氏を引き合いに出したことで、

「他の男性よりも自分の方が優れている」

という、男性脳に備わった競争本能が満たされました。

 

そして、シンヤの機嫌も直っていきました。

お互いの機嫌が良くなって冷静になった私たちは、さらなる分析を進めていきました。

・・・つづく。

 

 

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