From シンヤ(男女のパートナーシップ研究所)
※月・金曜日のブログはシンヤが担当します。
(→前回のつづき)
前回の記事では、夫の浮気を止める方法として、「お互いに満たされていない愛情タンクの種類を特定する」という作業の具体的なステップをお伝えしました。
この手順に従って紙に書き出すと、自分のことが見えてきます。
なぜ、自分があの時に夫と結婚する気になったのか?
なぜ、自分があの時に悲しい気分になったのか?
ポジティブな思い出とネガティブな思い出の両面を思い出しながら掘り下げていくことで、自分の中で大事にしているものが見えてきます。
もしお互いの愛情タンクが同時に特定できた場合、あまりの違いに驚くことが多いでしょう。
ちなみに、愛情タンクの種類(愛の言語の種類)が夫婦で一致することは、まずありません。
違うのが普通です。
なぜなら、男女は違う者同士が惹かれ合うようにできているからです。
違うのが当たり前
これは、「違う性質を持つ遺伝子を組み合わせて、優秀な子孫を残す」ために男女脳に組み込まれた本能です。
ごくまれに、愛の言語が同じ夫婦がいますが、その場合でも、「方言」が違うことがあります。
たとえば、同じ日本語を話す者同士で結婚しても、東北弁と博多弁ぐらい違う言語を話すことが当たり前なのです。
方言の違いで具体的な例を出すと、
あなたの愛の言語が「サービス行為」だったとします。
あなたは、夫に皿洗いや子供の世話をして欲しいと思っている。
でも、夫はサービス行為をしてはくれるものの、あなたが望むことはしてくれません。
あなたにとってはどうでもいいと感じる部分・・・部屋の改装DIYや、洗車などをマメにやっています。
すると、あなたはだんだんイライラしてきます。
「そんなことやっているヒマがあったら、子供のおむつを替えてよ!」
と大きな声で言いました。
すると、夫はふてくされ気味に、「せっかく家族のためにやっているのに・・・」と返してきました。
これが、愛の言語の方言の違いです。
夫は自分がして欲しいと感じるサービス行為で、あなたと子供への愛を示そうとしています。
でも、あなたのとってはそれはどうでもいいので、愛されている、大事にされているとは感じないのです。
むしろ、ないがしろにされていると感じて、怒りがこみ上げてきます。
怒りの根源は、悲しみです。
自分が大事にされていない、という悲しみ。
悲しみは痛みを生むので、自分の心を守るために、怒りの感情にすり替わって、相手を攻撃してしまうのです。
愛の言語の違いは大きい
愛の言語が同じ者同士でさえ、これだけすれ違うのに、愛の言語の種類が違っていたら、すれ違いはかなり大きくなります。
あなたがサービス行為を求めているのに、夫の愛の言語がギフトだったら・・・どうなるでしょうか?
あなたは、家事をちっとも手伝ってくれない夫にイライラしてきます。
一方で旦那さんは、あなたを喜ばそうとして仕事帰りにケーキを買ってきます。
あなたは、そのケーキを見て、こんなセリフを口走ってしまうかもしれません。
「ふだん何も家事をやらないくせに、たまにケーキを買ってきてチャラにしようなんて思わないでよ!」
これを聞いた旦那さんは、深く傷つくでしょう。
せっかく与えようとした愛を、突き返されたように感じます。
一方で、あなたがこんなセリフを言ってしまったのは、その前にたくさん傷ついていたからです。
旦那さんの愛が感じられず、自分を大事にしてもらえていない、と感じて、悲しくなっていたからです。
でも、旦那さんはそんなあなたの気持ちには、1ミリも気付いていないでしょう。
機嫌が悪いことぐらいは分かっても、それがなぜなのか?が分からないのです。
なぜなら、旦那さんの愛の言語はサービス行為ではないからです。
あなたの愛情タンクを満たす方法は、あなたにしか分かりません。
旦那さんの愛情タンクを満たす方法も、旦那さん本人にしか分かりません。
分からないのに、分からないままにして何年も放置し続けると、どうなるか?
どちらかの愛情タンクがからっぽになり、枯渇します。
その渇きを癒やすために、本能レベルの恋愛を求めて浮気してしまうのです。
気合いでは、どうにもならない
愛情タンクの渇きから来る浮気は、意志が強い or 弱いといった根性論や気合いでは解決できません。
心の渇きは、人間にとっては死活問題です。
肉体的なダメージよりも、心のダメージの方が深刻な場合もあります。
人間は、愛情タンクが渇いて心が死ぬぐらいなら、浮気をしてでも満たそうとする・・・そのぐらい大事なことなのです。
人間は、愛し、愛されるために生まれてきたと言っても過言ではありません。
それは、男女ともに同じです。
ただ、表現のしかたが違うだけです。
だからこそ、「お互いの愛の言語を特定する」という作業が必要なのです。
もし、夫婦関係に行き詰まったら、自分の愛情タンクを特定して、満たされ具合をチェックするタイミングです。
・・・つづく。
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