From シンヤ(男女のパートナーシップ研究所)
※月・金曜日のブログはシンヤが担当します。
(→前回のつづき)
前回の記事では、夫の浮気を止める方法として、お互いの「愛の言語」を知るために、
①交際前、あるいは結婚前に、パートナーがしてくれて嬉しかったことの中で、「この人が運命の人だ!」と思った決め手になった出来事を紙に書き出す。
②交際中&結婚後にパートナーがして(してくれなくて)悲しかったことを紙に書き出す。
③書いた内容を元に、次の5つの「愛の言語」のうち、どれが一番自分が反応しているか?を特定する。(ポジティブ&ネガティブ合わせて)
というステップをお伝えしました。
これで自分の「愛の言語」が、ある程度は特定できます。
理想は、夫にもそれをやってもらうことですが、できそうもない場合は、自分で予測してみるのも良いでしょう。
自分が今まで夫にしたことの中で、一番怒っているように見えたことは何か?
自分が今まで夫にしてきたことの中で、一番喜んでいるように見えたことは何か?
これらを思い出しながら、紙に書き出します。
夫が浮気をしているということは、かなり高い確率で愛情タンクが満たされていない証拠です。
そのことに、夫自身も気付いていないかもしれません。
夫も「自分の結婚生活はうまくいっている。でも、なぜか浮気したくなる。」と思っているかもしれません。
人は、自分の感情には自分で気付けないことがあるからです。
自分の愛情タンクが結婚生活で満たされていないせいで、自分が浮気をしているなんて、思ってもいないかもしれません。
かえって、妻の方が客観的な視点でじっくり今までの出来事を振り返って、夫の愛の言語が分かることがあります。
自分の愛の言語を伝える
特定できたら、いよいよそれを相手に伝える番です。
ここが一番大変です。
単に不満を伝えるだけになると、相手も反撃してケンカになるか、軽く捉えて聞き流されてしまうので、効果が半減してしまいます。
伝え方にはテクニックが必要になります。
まず、ダメな例を先にお伝えします。
ダメな例とは、単なる言い争いで終わってしまうパターンです。
相手に不満を伝える時は、みんな「あなた」を主語にしてしまいがちです。
さらに、疑問形で問い詰めるような言い方になってしまいます。
「どうしてあなたは、○○してくれないの!」
「なぜあなたは、そんなにヒドいことができるの?」
「結婚前は、あなたは○○してくれたのに、今はちっともしてくれないじゃない!なぜそんなに変わっちゃったの?」
というように。
この形式は、よく夫婦ゲンカで見られる言い回しです。
男女ともに、相手を主語にして疑問形で問い詰めます。
残念ながら、この言い回しが効果を発揮することは、ほとんどありません。
それは、多くの夫婦ゲンカが平行線をたどっていることを見れば、一目瞭然です。
多くの人がやっているパターンとは違う言い回しを考える必要があります。
それは、「私」を主語にして話し続け、なおかつ疑問形を避けることです。
「私」を主語にすれば、言い争いになりづらい
先ほどの言い回しを、変換してみましょう。
×「どうしてあなたは、○○してくれないの!」
↓↓↓
○「私は、あなたが○○しなかったと分かって、悲しくなったの。」
×「なぜあなたは、そんなにヒドいことができるの?」
↓↓↓
○「私は、○○をされたと感じて、悲しくなったの。」
×「結婚前は、あなたは○○してくれたのに、今はちっともしてくれないじゃない!なぜそんなに変わっちゃったの?」
↓↓↓
○「私は、結婚前にあなたが○○をしてくれた時に、すごく嬉しかった。今はしてもらえないと感じて、悲しくなっているの。自分はもう、愛されていないんじゃないかって、不安になっているの。」
という感じです。
だいぶ聞こえ方が変わった気がしませんか?
怒りよりも、悲しみと不安を伝える
夫婦ゲンカの原因を探っていくと、最終的には同じところに行き着きます。
「自分が相手から大事にされていない」と感じている、ということです。
「自分はもう、相手に愛されていないのではないか?必要とされていないのではないか?」
という不安が、悲しみや不安を生みます。
そして、悲しみや不安に押しつぶされないために、怒りの感情がわいてくるのです。
怒りは、人間が自分の心を守るための安全装置の役割を果たします。
相手を攻撃して、自分を守るためです。
でも、夫に対して怒りの感情をそのままぶつけると、相手の反応はたいてい、①反撃、②無視、③平謝りの3つのどれかになります。
どれも、女性からすると「自分の気持ちを理解してもらえていない」と感じて、怒りが収まることはありません。(つまり、悲しみや不安は消えません)
ポイントは、怒りのカバーを取り払って、怒りの根源にある「悲しみや不安」の方を伝えることです。
悲しんでいる相手に、反撃することはできません。
不安を感じている相手に、平謝りすることはできません。
悲しみや不安は、本人が勝手に感じていることなので、他人がその感情を否定したり、反撃することはできないのです。
この「感情を伝える技術」を使えば、浮気のことも問い詰めずに切り出すことができます。
・・・つづく。
※このブログでは、恋人や夫婦のケンカを乗り越え、パートナーと長く幸せな関係を築く方法を発信しています。
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