【夫婦仲が良いのに不倫する夫。なぜ?⑤相手への伝え方】

From シンヤ(男女のパートナーシップ研究所)

※月・金曜日のブログはシンヤが担当します。

(→前回のつづき)

前回の記事では、夫の浮気を止める方法として、お互いの「愛の言語」を知るために、

①交際前、あるいは結婚前に、パートナーがしてくれて嬉しかったことの中で、「この人が運命の人だ!」と思った決め手になった出来事を紙に書き出す。

②交際中&結婚後にパートナーがして(してくれなくて)悲しかったことを紙に書き出す。

③書いた内容を元に、次の5つの「愛の言語」のうち、どれが一番自分が反応しているか?を特定する。(ポジティブ&ネガティブ合わせて)

というステップをお伝えしました。

これで自分の「愛の言語」が、ある程度は特定できます。

理想は、夫にもそれをやってもらうことですが、できそうもない場合は、自分で予測してみるのも良いでしょう。

自分が今まで夫にしたことの中で、一番怒っているように見えたことは何か?

自分が今まで夫にしてきたことの中で、一番喜んでいるように見えたことは何か?

これらを思い出しながら、紙に書き出します。
夫が浮気をしているということは、かなり高い確率で愛情タンクが満たされていない証拠です。

そのことに、夫自身も気付いていないかもしれません。

夫も「自分の結婚生活はうまくいっている。でも、なぜか浮気したくなる。」と思っているかもしれません。

人は、自分の感情には自分で気付けないことがあるからです。

自分の愛情タンクが結婚生活で満たされていないせいで、自分が浮気をしているなんて、思ってもいないかもしれません。

かえって、妻の方が客観的な視点でじっくり今までの出来事を振り返って、夫の愛の言語が分かることがあります。

自分の愛の言語を伝える

特定できたら、いよいよそれを相手に伝える番です。

ここが一番大変です。

単に不満を伝えるだけになると、相手も反撃してケンカになるか、軽く捉えて聞き流されてしまうので、効果が半減してしまいます。

伝え方にはテクニックが必要になります。

まず、ダメな例を先にお伝えします。

ダメな例とは、単なる言い争いで終わってしまうパターンです。

相手に不満を伝える時は、みんな「あなた」を主語にしてしまいがちです。

さらに、疑問形で問い詰めるような言い方になってしまいます。

「どうしてあなたは、○○してくれないの!」

「なぜあなたは、そんなにヒドいことができるの?」

「結婚前は、あなたは○○してくれたのに、今はちっともしてくれないじゃない!なぜそんなに変わっちゃったの?」

というように。

この形式は、よく夫婦ゲンカで見られる言い回しです。

男女ともに、相手を主語にして疑問形で問い詰めます。

残念ながら、この言い回しが効果を発揮することは、ほとんどありません。

それは、多くの夫婦ゲンカが平行線をたどっていることを見れば、一目瞭然です。

多くの人がやっているパターンとは違う言い回しを考える必要があります。

それは、「私」を主語にして話し続け、なおかつ疑問形を避けることです。

「私」を主語にすれば、言い争いになりづらい

先ほどの言い回しを、変換してみましょう。

×「どうしてあなたは、○○してくれないの!」

↓↓↓

○「私は、あなたが○○しなかったと分かって、悲しくなったの。」

×「なぜあなたは、そんなにヒドいことができるの?」

↓↓↓

○「私は、○○をされたと感じて、悲しくなったの。」

×「結婚前は、あなたは○○してくれたのに、今はちっともしてくれないじゃない!なぜそんなに変わっちゃったの?」

↓↓↓

○「私は、結婚前にあなたが○○をしてくれた時に、すごく嬉しかった。今はしてもらえないと感じて、悲しくなっているの。自分はもう、愛されていないんじゃないかって、不安になっているの。」

という感じです。

だいぶ聞こえ方が変わった気がしませんか?

怒りよりも、悲しみと不安を伝える

夫婦ゲンカの原因を探っていくと、最終的には同じところに行き着きます。

「自分が相手から大事にされていない」と感じている、ということです。
「自分はもう、相手に愛されていないのではないか?必要とされていないのではないか?」

という不安が、悲しみや不安を生みます。

そして、悲しみや不安に押しつぶされないために、怒りの感情がわいてくるのです。

怒りは、人間が自分の心を守るための安全装置の役割を果たします。

相手を攻撃して、自分を守るためです。

でも、夫に対して怒りの感情をそのままぶつけると、相手の反応はたいてい、①反撃、②無視、③平謝りの3つのどれかになります。

どれも、女性からすると「自分の気持ちを理解してもらえていない」と感じて、怒りが収まることはありません。(つまり、悲しみや不安は消えません)

ポイントは、怒りのカバーを取り払って、怒りの根源にある「悲しみや不安」の方を伝えることです。

悲しんでいる相手に、反撃することはできません。

不安を感じている相手に、平謝りすることはできません。

悲しみや不安は、本人が勝手に感じていることなので、他人がその感情を否定したり、反撃することはできないのです。

この「感情を伝える技術」を使えば、浮気のことも問い詰めずに切り出すことができます。

 

・・・つづく

 

※このブログでは、恋人や夫婦のケンカを乗り越え、パートナーと長く幸せな関係を築く方法を発信しています。

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