From シンヤ(男女のパートナーシップ研究所)
(→前回の続き)
前回の記事では、アメリカの心理学者のゲーリーチャップマン博士の理論である、恋と愛の違いをご紹介しました。
・恋=本能のパワーで自然に落ちるもの
・愛=「この人を愛する」と自分で決めること
こうやって並べてみると、この2つの本質はまったく違うことが分かります。
そして、恋の賞味期限は生物学的に2年がMAXで、それ以降は元に戻るようにできているそうです。
そこから先は、愛の領域になっていきます。
以上の視点で、今回のヤフー知恵袋の相談者の女性の投稿内容を見直してみると、2人の関係性が恋から愛へ移るときに起こる、典型例だということが分かります。
部分的に抜粋すると、
↓↓↓
①私も同棲初で嬉しくて、家事精一杯頑張ってきました。
早出、日勤、遅出、夜勤ある仕事だったので、遅出の時はご飯作ってから仕事行ったりめちゃくちゃ家の事頑張ってきました。
恋に落ちている人の心境
この部分は、投稿者の女性が恋に落ちていた頃の心境を表しています。
この時期から、彼は家事をまったく手伝っていなかったことが分かります。でも、この時期にはまだ恋の本能パワーで、彼のお世話をすること自体に喜びを感じていたのでしょう。
女性はもともと「子どもの世話をする本能」があると言われています。
僕の娘も、2歳の時点で「人形の赤ちゃん」のおしめを替えたり、ミルクを飲ませたりと言ったお世話をしながら遊び始めました。
女性の本能には「相手の世話をすることで愛を表現する」という傾向があります。(もちろん、個人差はあります)
そのため、恋に落ちている状態の時には、男性に献身的に尽くすことで喜びを感じる女性も多いです。
恋が冷めてきた時の心境
ところが、恋の本能パワーが冷めてくると、とたんに彼の世話をするのがおっくうに感じられる日が来ます。
今回の投稿の中でも、こういう一節があります。
↓↓↓
でも彼は、何も家事をしてくれません。
服も脱ぎっぱなし、ゴミを捨てない、使用済みのお皿もキッチンまで持っていかない、などなど・・・
「手伝って欲しいー」と言ったら、彼は「まじで疲れた、毎日頭も痛いんだよ!朝は早いし、帰り遅いし!」と言いながら、手伝ってもらえません。
前まで許せてたけど、結婚前ぐらいからすごくイライラしてきて、私ももう、彼のために家事をやりたくないと思うようになってきました。
変わってないのに相手を許せなくなる
この心境の変化は、とても分かりやすく「恋が冷めた状態」を表しています。
投稿者の女性も、「前は許せてたけど」と付け加えています。
つまり、彼は何も変わっていないということです。
ただ、彼女の彼を見る目が変わったのです。
そして、彼の行動も、変わってきているはずです。
たとえば、2人とも恋に落ちているラブラブ状態だった頃には、おそらくもし彼女が「手伝って欲しいー」と言ったら、彼は「もちろん!何して欲しい?」と即答していたかもしれません。
ただ、今は彼にとっても彼女に尽くすことが面倒だと感じられるステージに突入しているのです。
だから、
「まじで疲れた、毎日頭も痛いんだよ!朝は早いし、帰り遅いし!」
というような言い訳をして、今までの生活ペースを保とうとしています。
おそらく出会ったばかりの頃は、彼は疲れていても彼女に会いに行き、頭が痛くても寝不足でも、彼女の希望を最優先していたことでしょう。
今、2人は「素の状態」に戻ったのです。
男女が恋に落ちる前の「素の自分」を出し合うのは、このタイミングが初めてになります。
そして、ここからが本当の愛の始まりなのです。
・・・つづく。
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