【前まで許せてたけど、結婚前になると許せなくなるパートナーの欠点②】

From シンヤ(男女のパートナーシップ研究所)

(→前回の続き)

最初はお互いの良いところだけが目に付く状態から、ある時期を境に、気に入らない面も見えてくるようになります。

そして、お互いに不満に感じることが増えることで、ケンカも増えていきます。

ケンカが起きるということは、お互いに言いたいことが言い合えているという証拠でもあります。

これまでは、お互いに遠慮していた部分がなくなり、相手に対して素の自分を出せるようになってきているからです。

これは、脳が「恋愛モード」から「通常モード」に切り替わった証拠です。

恋愛モードから通常モードへ

恋愛モードの時には、本能の力で相手の良い面だけが見えるような状態になります。さらに、相手の悪い面すら、愛おしく思えたりするのです。

通常モードでは、相手をありのままの等身大で見れるようになります。

そのため、これまで相手の気にならなかった部分が突然、気になり始めるのです。

また、自分の思い通りに動いてくれない相手に対して、素直に要求を言えるようになります。

恋愛モードの時には、まだ「こんなこと言ったら、相手に嫌われるのでは?」という意識が働くので、無意識に言いたいことを抑えます。

相手の言動に対して「あれ?」と思っても、見て見ぬフリをしたり、すぐ忘れようとして自分をごまかします。

これは、まだ2人の関係に対して不安がある状態です。

でも、通常モードになる頃には、2人の間に安心が生まれます。

「ちょっと言い争いをしたぐらいでは、別れには至らない」

という安心感です。

だから、言いたいことを言い合えるようになります。

①お互いの気に入らない点が見えてくる

②お互いに言いたいことを言い合える「安心感」を得はじめる

この2つが組み合わさることで、ケンカが増えるのです。

関係の悪化ではない

僕たちはこのモードの切り替わりを、つい「2人の関係が悪化した」と捉えてしまいます。

でも、これは決して、悪いことではないのです。

むしろ、2人の関係が深まった証拠です。

2人が本当の意味で関係を深めていくためには、絶対に通らなければならないステージなのです。

通常モードに戻ってからが本当の愛の始まり

通常モードに戻ると、これまでのように「本能の力」だけで相手を愛することができなくなってきます。

本能の力は、相手をカンペキな存在に見せて、お互いに遠慮し合う関係を作ります。

でも、本能の力がなくなると、相手の不完全さが目に付くようになり、遠慮がなくなって、言いたいことを言い合えるようになります。

通常モードに戻ってからは、これまでとは違った愛の形を見付けなければなりません。

アメリカの結婚心理学者ゲーリー・チャップマン博士は、

「愛とは、決断である」

と言っています。

恋は自然に落ちるもの。愛は、自分で決めるもの。

ということです。

恋愛するのに、努力はいりません。

本能のパワーで勝手に盛り上がるからです。

でも、愛はそうはいきません。

「意思の力」が必要なのです。

平たい言い方をすると、

「この人は私の思い通りに動いてくれないし、イヤなところがいっぱい。本当にムカつく!だけど、私はこの人を愛すると決める。この人に愛されることを期待するんじゃなくて、この人に私の愛を伝えるための行動をし続ける。」

と決めるのです。

これは、決して甘く楽しい気分ではありません。

ものすごい大きな「意思の力」が必要です。

一瞬は「この人を愛するぞ!」と思えても、次にケンカをした時には、そんな気持ちはどこかに吹っ飛んでしまいます。

「やっぱりムリ!この人は私にはムリ!」

と思うことがあります。

でも、冷静になってから再び、「それでも、私はこの人を愛する」と思い直す。そして、相手が喜ぶことを1つずつ重ねていく。

それを繰り返しながら、生活を送る。

こうして書くと、めちゃくちゃ苦行のような響きがしますが、それが愛なのです。

お見合い結婚の方が長続きする理由

実は、「恋愛結婚よりもお見合い結婚の方が離婚率が低い」というデータがあります。

これは、「愛への覚悟」が理由の1つと言えるでしょう。

お見合い結婚の場合は、最初からこの「愛すること」への覚悟があります。

お互いにまだよく知らない相手。だけど、「結婚するからには、私はこの人を愛し続ける」という覚悟を、お互いが持った状態から結婚生活がスタートする。

そういう意味では、愛からのスタートができるのが、お見合い結婚なのです。

一方で、恋愛結婚の場合は、「相手への失望」からスタートすることが多いです。

そして、これまでの甘い恋人モードの関係が良かった分、お互いに相手への期待値が上がってしまっています。そのため、意思の力で相手を愛することへの決断がしづらいのです。

 

・・・つづく

 

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