
Fromシンヤ(男女のパートナーシップ研究所)
(→前回の続き)
お互いの「愛の言語」が分かると、自分がやるべきことが分かります。
たとえば、あなたのパートナーの愛の言語が「ポジティブな言葉」だった場合は、あなたは毎日パートナーに感謝の気持ちを伝えたり、ホメる言葉をかけ続けることで、パートナーの愛はだんだん満たされていくのです。
あなたがセックスレスで悩んでいる場合は、あなたの愛の言語は「タッチ」になります。
あなたのパートナーがそれを知れば、今までよりもセックスレス状態を真剣に受け止めてくれる確率が上がります。
少なくとも「セックスレス状態を笑ってごまかそうとする」ことはなくなっていくでしょう。
ただ、やるべきことが分かっても、大きなハードルが待ち受けています。
それは、「どっちが先にやるのか問題」です。
先に変わるのは自分から
お互いの愛の言語が分かっても、それを実行できるかどうかは、別問題です。
特に、それまで積もり積もった不満が大きければ大きいほど、「変わるべきは、相手からだろう!」というプライドが出てきます。
「これまでさんざん、セックスレスで傷つけられて、俺を笑いものにしてきた彼女が、先に変わるべきだろう!」
「これまでずっと私を無視してきたこの人の方こそ、先に変わるべきよね!」
と思ってしまうのです。
でも、「愛の言語」を発見したアメリカの心理学者、チャップマン博士は言います。
「先に愛の言語を語るのは、あなたです。関係性を変えたいと思っている方が先に動かないと、変わりません。」
ここが、一番ムズカしいところです。
やるべきことが分かっているのに、人は動けないのです。
プライドがジャマしてしまいます。
もしあなたが男性で、妻とのセックスレスで悩んでいるなら、悩んでいるあなたの方から、妻の愛の言語を語るのです。
先に相手の愛情タンクを満たすと、起こること
先にあなたの妻の愛の言語を語ると、彼女の心の中の「愛情タンク」に、少しずつ愛がたまっていきます。
愛という言葉は曖昧ですが、要するに「自分が大事にされている。受け入れられている」という感覚です。
あなたにとっては、その感覚を味わう手段がセックスであり、彼女にとってはその感覚は別の手段で得られるのです。
その違いを受け入れて、彼女の手段で彼女の愛情タンクを満たしていきます。
これは、結婚相談所で知り合った場合も、恋愛結婚の場合も違いはありません。
続けていくと、徐々に彼女の態度に変化が現れてくるでしょう。
その間に、あなたは彼女がセックスに応じてくれることを期待しすぎないようにします。
事前にきちんと話し合ったのではれば、彼女がもう、あなたの愛の言語がタッチであることを知っています。
あなたが愛されていると感じる手段は、セックスであることを知っています。
だから、プレッシャーをかける必要はありません。
続けていく内に、彼女の中の愛情タンクがあふれだした時、初めて彼女は自分からセックスに応じたいと感じるようになるでしょう。
これは、心理学で「返報性の法則」と呼ばれるものです。
もらったらお返しがしたくなる「返報性の法則」
「相手から何かをしてもらったら、お返しがしたくなる」
という人間心理が働きます。
スーパーの試食販売などは、まさにこの心理を応用したものです。
先に無料で食べると、1つも買わずに去るのは何となく気まずくなって、買ってしまうのです。
他にも、たとえば「知り合いから何かお土産をもらったら、もらいっぱなしでは気まずいからお返しをあげたくなった経験」があると思います。
これも、返報性の法則です。
これは、人間が社会生活をする中で発達した本能だと言われています。
この返報性の法則は、あなたが妻の愛の言語を話し続けた時にも発動します。
最終的には、結果はどうでも良くなる
でも、これはとても不思議なのですが、あなたが妻の愛の言語を話して、彼女が幸せを感じる姿を見れば見るほど、あなたにとってセックスレス自体が大きな問題ではなくなる可能性があります。
自分から与えて、相手が喜ぶ姿を見ると、途中から結果はどうでも良くなってくるのです。
特に男性の場合、「自分が女性を幸せにできている」という自己効力感を持てると、それだけで満足することがあります。
そうやって、「結果はどうでも良い」とあなたが心の底から思えた時に、彼女はあなたからのプレッシャーを感じなくなり、自分の意思でセックスに応じたいと思うようになるでしょう。
その時に感じる一体感は、あなたと彼女の両方にとって、かけがえのないもになるはずです。
以上、結婚相談所で結婚した夫婦がセックスレスになる原因と、対処法をお伝えしてきました。
これは、恋愛結婚した夫婦にも当てはまります。
ただ、結婚相談所で知り合った夫婦の方が、まだ付き合いの期間が短くて関係が浅いことが多いので、より愛の言語を使ったメソッドを実行しやすい可能性があります。
「恋人時代に積み上げた思い出が少ない」というデメリットはありますが、一方で「積年の恨み」も少ないので、愛の言語を実行しやすいでしょう。
ここまで読み進めたあなたなら、きっとできます!
応援しています!
(完)
P.S.
必要であれば、僕たちシンヤ&サヤの夫婦セッションを受けてみてください。
一人でも、夫婦揃ってでも歓迎します。
※このブログでは、恋人や夫婦のケンカを乗り越え、パートナーと長く幸せな関係を築く方法を発信しています。
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