【予想外に多いセックスレスの悩み①驚きの統計データ】

From シンヤ(男女のパートナーシップ研究所)

夫婦の悩みの種類のうち、セックスレスはよく話題になります。

自分はセックスを望んでいるのに、パートナーが応じてくれない、という状態は、人によっては「自分の存在を拒絶された感じ」がして、すごく悲しい気持ちになるものです。

たとえ、他の部分ですべてうまくいっていたとしても、セックスレスというだけで、「本当は自分はパートナーから愛されていないのでは?」と不安になってしまうことがあります。

セックスレスになった夫婦の心境をリアルに描いたドラマが、少し前にヒットしました。

「あなたがしてくれなくても」というタイトルのドラマです。

このドラマの中では、主人公のミチとヨウイチの夫婦は、ふだん仲が良いにも関わらず、セックスレスが続いています。

そのことで、ミチは内心傷ついているのですが、それを口に出すことができません。

そのタイミングで、ちょうど同じ悩みを持つ夫婦(男女逆パターン)が現れて・・・という流れです。

実はこれは、浮気が起こる時のよくあるパターンと言われています。

実際に浮気の経験者の声を聞くと、「いつもちょうど良いタイミングで、パートナーが満たしてくれないものを与えてくれる人が現れる」と言います。

これは、ドラマだけではなく、現実の世界でも同じです。

セックスレスは話題にしづらい

セックスレスは大きな問題にも関わらず、「うちもセックスレスなんです!」と声を大にして言える人は多くありません。

ましてや、隣の家の夫婦に「最近、どうですか?夜の営みしてますか?頻度はどのぐらいですか?」なんて聞くのは、相当勇気がいります。

だから、うやむやな状態になっていることが多いです。

今すぐセックスレスを解消しなくても、生活に大きな問題がすぐに生じるわけでもないので、つい放置しがちです。

その結果、半年、1年、2年と、セックスレス期間が延びていくのです。
気付いたときには、夫婦の間に深い溝ができていて、離婚寸前になってしまう・・・ということは、よくあります。

他の夫婦はどうなの?統計データをチェック

そこで今回、統計データを見ることで、なかなか聞きづらい「他の夫婦はどうなの?」を見てみましょう。

トータル1,614人の夫婦にアンケートを実施して、セックスレスかどうかを明らかにしたデータです。

※参考記事は、こちらです

このデータによると、なんと過半数の800人がセックスレス状態である、と答えたそうです。全体の64.2%です。

さらに、「答えたくない」という回答も一定数あり、その回答もおそらくセックスレスと考えると、トータルは7割近くなると思われます。

つまり、日本では定期的にセックスをしている夫婦が、たったの3割しかいない計算になるのです。

そう考えると、ホッとする人もいるかもしれません。

一方で、周りがみんなセックスレスであれば、勇気を出して相談しても「うちもそうだよ」で終わってしまう可能性があります。

セックスレスの定義が意外?!

ちなみに、セックスレスの定義は、「特別な理由がないにも関わらず、1ヶ月以上セックスをしていない状態が続いていること」だそうです。

さらに、これは意外だと思われるかもしれませんが、セックスの定義が「挿入等まで含む性交渉だけではなく、ペッティングやオーラルも含む」と書いてあることです。

どうしてもセックスと聞くと、男性が挿入して射精するまでいかなければならない、と思いがちです。(特に男性はそう思っている比率が高いようです)

そのため、男性側は「今日は体調が悪いから、最後までいけないかもしれない」と感じて、妻からのセックスの誘いを断ってしまうケースが多くなります。

また、妻側も、「今日は挿入したら痛くなりそうだから、やめておこう」と感じて、夫からのセックスの誘いを断ってしまうケースはあります。

まずは、セックス=挿入ではない、と定義を書き換えることで、最初のセックスレス解消への一歩になると思います。

次回の記事では、このデータをさらに深掘りしつつ、「そもそもセックスレスは解消すべきなのか?」「解消するには、どうしたらいいのか?」を見ていきましょう。

 

・・・つづく

 

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