From シンヤ&サヤ(男女のパートナーシップ研究所)
(→前回のつづき)(→この記事のシリーズを1話目から読む)
彼のケータイをのぞき見することで得られる2つのメリット、
1.一時的な感情が満たされる。
2.相手の秘密を握ることで、自分が優位に立てる。
のうち、前回の記事では1.を詳しく深掘り解説しました。
今回は、2.を解説します。
2.相手の秘密を握ることで、自分が優位に立てる。
よく、刑事ドラマなどを見ていると出てくるシーンがあります。
「俺は、あんたの秘密を知っている。黙っていて欲しければ、○○万円用意しろ!」
みたいな脅迫電話をかけるシーンです。
このシーンが意味しているのは、
「人は誰かに秘密を握られた場合、立場が弱くなる」
ということです。
つまり、秘密を握った側が、心理的に優位に立てるわけです。
これは、ドラマの中に限った話ではありません。
現実の世界でも同じです。
ふだんの仕事でも、上のポジションにいる人達は、会社の重要な機密情報を握っています。
そして末端の社員には、大事な情報は知らされません。
「会社が倒産ギリギリになるまで、社員たちは何も知らなかった・・・」なんてパターンは、よくあります。
プライベートでも同じです。
相手がふつうの人で、別に何も揺するような秘密がなかったとしても、
「相手は、私のことをよく知らない。でも、私は相手のことをよく知っている」
という状態は、心理的な優越感に浸ることができます。
パートナーシップでも同じ
この力学は、パートナーシップにも働きます。
実は、彼のケータイをのぞき見することは、この優越感の誘惑に駆られた結果なのです。
別に彼のケータイの中に大きな秘密(浮気などの証拠)がなかったとしても、「自分が彼のすべてのプライベート情報を握っている」という状態は、「自分の立場が上になった」という錯覚を起こします。
「私が、彼のこんなところまで知っているとは、彼は夢にも思わないだろう」
と思うと、心理的な優越感を味わえるのです。
もちろん、彼が自分のケータイを見られているのを認知している場合もあります。
その場合でも、「自分が彼の全情報を掌握している」というのは、優越感になります。
なぜ、上に行こうとするのか?
では、なぜ自分が上のポジションに行こうとするのでしょうか?
パートナーシップは本来は対等な関係のはずなのに、どうして彼の情報を掌握して心理的な優越感に浸ろうとするのでしょうか?
その理由は、心の奥底では「もしかして、相手の方が上かもしれない」と思っているのが原因かもしれません。
では、パートナーシップにおける上下関係とは、どこから来るのでしょうか?
基準は人によって色々ありますが、一番大きなものは「自分が相手を好きな度合」です。
・自分が彼を好きな度合
・彼が自分を好きな度合(普段の言動からの予想)
この2つのバランスが崩れていると感じると、自分が弱い立場になっていると感じます。
よく「惚れた弱み」という言葉があるように、惚れている側は常に心理的には弱いのです。
特に女性の場合、勘が鋭いので、彼のわずかな態度の変化などから、自分への愛情が減ったことを敏感に感じ取ります。
愛情の減りを感じると、パワーバランスが崩れます。
それまで同じぐらい好き同士、もしくは彼の方が私に惚れていると思っていたのに、今は私の方が彼を好き度合が上回ってしまった・・・これは一大事です!
女性は本来、「男性に追いかけられたい」という本能的な欲求があります。
それは、女性が「相手を選ぶ性」だからです。
でも、逆に自分が追う側になってしまうと、精神的なストレスが大きくなります。
そこで、何とか精神的なバランスを取ろうとして、彼に対して自分が優位に立つ方法を探るようになるのです。
その手段の1つが、ケータイをのぞき見る行為なのです。
これは、本人も本能レベルで行動しているため、ほとんど無意識です。
もしケータイの中で彼の浮気の証拠を見付けようものなら、それこそ大スクープの情報をゲットしたことになります。
彼を活かすも殺すも、自分次第です。
もちろん、この状況は本来とても悲しいはずです。
浮気されていたのは、他でもない自分自身だからです。
それでも、私たちの本能は関係なく、「瞬間的な快楽を得ること」や、「今感じているストレスの一時的な軽減」を求めて、行動に駆り立ててきます。
その本能に突き動かされた結果、たとえ彼と別れることになったとしても、ケータイをのぞき見してしまうのです。
以上が、2つ目の理由です。
では、この本能の衝動からどう逃げれば良いのでしょうか?
次回の記事では、
①自分がパートナーのケータイをのぞき見る誘惑をはねのける方法
②自分がパートナーからケータイをのぞき見られていると分かった時の対処法
の2点から、最善策を探っていきましょう。
・・・つづく。(→この記事のシリーズを1話目から読む)
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