【前まで許せてたけど、結婚前になると許せなくなるパートナーの欠点⑤】

From シンヤ(男女のパートナーシップ研究所)

(→前回の続き)

前回の記事では、

・相手への不満やケンカが増えるのは、関係が深まっている証拠。

・お互いが自分の素を出せるのは、「安心感」があるから。

というポイントをお伝えしました。

ここから先、彼と良い関係を築いていくためには、彼に自分の要求を伝えつつ、自分も彼の要求を受け入れるという、すり合わせが必要になります。

今は、お互いが相手への不満をぶつけているステージです。

パートナーシップ心理学を学ばなかった場合、このステージに何十年もとどまり続けることもあります。

たとえ表面的な結婚生活を保っていても、お互いに不満を抱えたままだと、夫婦関係は深まりません。

熟年離婚などは、その典型例です。

お互いのが相手への不満をぶつけるステージから一歩進んで、「愛のステージ」に入るためには、2人が行動を変えていく必要があります。

変わるのは自分が先

そして、パートナーシップの基本は「変わるのは自分から」です。

つまり、彼の行動を変えたいと思ったら、「自分が彼の要求に応えるのが先」なのです。

えー!!そんな!!家事を何も手伝わないのは彼なのに?悪いのは彼なのに、なぜ私が?

と思うのが普通でしょう。

これが、パートナーシップのムズカしいところです。

自分の行動を先に変えるのは、プライドが許さないのです。

また、たとえ自分が先に変わることを決めたとしても、「彼がして欲しいと思っていること」と、「自分が良かれと思って彼にしていること」にはズレがあるのが普通です。

つまり、自分としては最大限のサービスをしているつもりなのに、彼からすると「自分の望みは何も叶えてくれないくせに、口うるさく自分の要求ばかり言ってくる」とすら感じている可能性もあるのです。

彼が「愛されていると感じること」は何か?

僕たちは、相手に愛を示そうとする時に、「自分が相手にして欲しいこと」を相手に対してする傾向があります。

たとえば、今回の投稿主の女性は、「彼のために、家事や身の回りの世話をたくさんしてきた」と書いてあります。

ということは、この女性が「彼にして欲しいこと」は、家事や身の回りの世話ということになります。

それを今、彼が返してくれないから、不満を感じているのです。

でも、「彼が彼女にして欲しいこと」は、身の回りの世話ではない可能性が高いです。

彼が今までに一度も家事をやらないことが、それを証明しています。

彼が望んでいるのは、「ホメや感謝」かもしれません。「頻繁なボディータッチや定期的なセックス」かもしれません。「彼女と2人でゆっくり過ごす時間の長さ」かもしれません。

それが満たされてない可能性があるのです。

「自分が相手にしてあげていること」と、「相手が自分にして欲しいと思っていること」には、大きなズレがあります。

そのズレを解消するためには、彼に直接聞くか、1つずつ試すしかありません。

1つずつ試すと言っても、バリエーションは5パターンしかありません。
男女が「相手にして欲しいこと」の種類は、

①スキンシップ

②プレゼント

③ホメ&感謝

④サポート(家事や手間のかかることなど)

⑤2人で過ごす時間

の5種類のどれかです。

この優先順位が人によって違うので、不満がたまります。

彼にとって、どれが一番の優先順位か見極めて、そこに一点集中で力を注ぐのがコツです。

そして実はもう1つ、女性と男性で大きな違いがあるのです。

それが、「行動パータンを変えること」に対する認識の違いです。

これが、結婚や出産で大きなケンカの原因になります。

 

・・・つづく

 

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