【前まで許せてたけど、結婚前になると許せなくなるパートナーの欠点⑥】

From シンヤ(男女のパートナーシップ研究所)

(→前回の続き)

前回の記事では、結婚前の男女の間にケンカが増える理由として、

・男女ともに「自分が相手にして欲しいと思っていること」を相手にすることで、愛を表現しようとする。

・でも、相手は自分が期待するほど感謝しないので、だんだんイライラしてくる。

という点をお伝えしました。

今回のヤフー知恵袋の相談者の女性の場合は、それが「家事」です。

自分は一生懸命、彼のために家事をしているのに、彼はそれを当たり前だと思ってる。

たまに手伝って欲しいと頼むと、あからさまにイヤがられる。

そんなことが積もり積もって「愛が枯渇する」ことで、不満が爆発しているわけです。

おそらく彼の方も、彼女に本当に望んでいることをしてもらえていないので、「愛が枯渇」してのでしょう。

だから、彼女のお願いを素直に聞き入れることができないんだと思います。

この「相手にして欲しいことのズレ」に加えてもう1つ、結婚前の男女がケンカする決定的な理由があります。

それが、「変化」に対する考え方です。

男性は変わりたくない生き物

これは男性脳と女性脳の差と言われているのですが、女性は結婚する前と後で、自分が変わろうとします。

結婚することでライフスタイルが大きく変わります。もし子どもができれば、生活はどうしても子ども中心になり、生活リズムは変わります。

そのため、女性は本能的に結婚や出産に合わせて、自分の行動パターンを変えようとするのです。

また、「自分を変えることが、相手への愛情表現」だと捉える傾向があります。

当然、パートナーである彼にも、ライフスタイルを変えてもらうことを期待します。

今回の相談のように、「結婚するんだから、家事を手伝って欲しい」なども、彼の行動パターンの変化を期待してるわけです。

でも、男性は結婚前と結婚後に自分が変わりたくない(変わる必要はない)と思っています。

なぜなら、男性にとっては、「彼女は今の自分を愛してくれているんだから、今のままで良いはずだ」と思っているからです。

女性の「変わってよ!」というメッセージが、男性を不安にする

ところが、女性は男性に「結婚するなら、変わってよ!」というプレッシャーをかけていきます。

すると男性の耳には、こう聞こえます。

「あなたは今のままじゃダメ。私は今のあなたを愛せない。あなたは変わる必要がある。」

というメッセージです。

すると、男性の中にある「自分は彼女に愛されているはずだ」という自信が揺らぎます。とても不安になるのです。

不安になった男性は、かたくなに今の生活パターンを維持しようとします。

・女性は彼が変わってくれないことで、「私は愛されていないのでは?」と不安になる。

・男性は彼女から「変わってよ!」とプレッシャーを感じることで、「俺は愛されていないのでは?」と不安になる。

という心の力学が働くのです。

お互いに不安になっているので、自分のポジションを死守しようとします。

女性はより強いプレッシャーをかけ続ける。

男性はより強く、今の生活スタイルに執着する。

これでは、いつまでたっても歩み寄ることができません。

女性も「ありのままの自分を愛して欲しい」と思ってる

でも実は、女性も本能的には、「ありのままの自分を愛して欲しい」と思っています。

イケてない時の自分を見た彼に、「それでも好き」と言って欲しい。それが女性の本能です。

・すっぴんで、髪の毛がバサバサの時の自分を見ても、彼から「キレイだよ」と言って欲しい。

・ネガティブな気分になって、グチばかり言ってしまう弱い自分を、彼が優しく包み込んで「君は今のままでいいんだよ。」と言って欲しい。

・連休にちょっと食べ過ぎて体重が増えて、顔が丸くなっちゃった自分を見て、彼から「そんな君もかわいいね」と言って欲しい。

というのが本音だと思います。

そこでもし彼が、

「ちゃんと化粧しろよ!幻滅するわ!」

「グチばっかり言うなよ!こっちまで気持ちが落ち込むわ!こうなってるのは、自分の責任だろ?自分の行動を改めろよ!」

「最近、ちょっと太ったんじゃない?なんか冷めるわ。体重を戻すまでは、エッチする気になれん。」

なんて言われたら・・・

めちゃくちゃ傷つきますよね?

女性にとっても、「ありのままの自分を好きと言ってもらえない」というのは、すごくツラいことなのです。

これと同じぐらいの精神的ダメージを、結婚前の彼も受けているかもしれません。

男性に「あなたの行動パターンを変えて!」と言い続けることは、女性が「見た目を変えろ!グチばかり言うな!」と彼から言われるのと同じぐらい傷つくことなのです。

本能に気付いて、理性で自分の言動を変える

以上、数回に渡って「結婚前の男女の間に起こりがちなケンカの根本原因」をお伝えしました。

男性も女性も、「本能の方向性がまったく違う」ことを知っていただけたかと思います。

男女は、本能で恋に落ちます。

でも、同時に、本能の力で別れに至ってしまうのです。

どんなに最初がラブラブ状態から始まったとしても、本能に従って結婚に向かっていった場合、必ず衝突する時が来ます。

だからこそ、僕たちは自分たちの本能から来る行動パターンに気付いて、自分の行動を変えていく必要があるのです。

本能に逆らうのは、すごくキツいです。

でも、本能を克服した行動を取れたときに、これまで感じたことがないぐらいの深いつながりを、お互いに感じることができます。

それは、恋愛ステージでは味わえないほどの安心感と幸福感です。

そこに至るまでには、必ず衝突は避けられません。

ケンカは、決して悪いことではありません。

・自分を偽らず、正直に気持ちを伝え合い、

・自分の本能に逆らった行動を相手のために取り、

・ツラい時にも、「それでも、自分はこの人を愛し続ける!」と自分に言いきかせ続ける。

それを繰り返した先に、相手との深いつながりを感じられるステージが待っています。

そうなった時に、「彼と結婚して良かった!」と心から感じられる時が来るでしょう。

決してラクな道ではありません。

僕たち夫婦も、まだ道のりの途中です。

一緒にガンバっていきましょう!

(完)

※1人でツラい時には、カウンセリングを受けるとラクになることがあります。
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