【新:三種の神器で夫婦の時間を確保するメリット】

From シンヤ(男女のパートナーシップ研究所)

夫婦の間でモメるトピックで常にトップを占めるのが、「家事への不満」です。

・夫が家事をまったくやらない。

・家事を分担制にしているけど、夫(または妻)が自分の担当分野をいい加減な仕上がりでやっているのが気に入らない。

・夫が家事をしてくれるのはいいんだけど、いつも家にいる時間は家事をカンペキにこなすことばかりに集中していて、夫婦でゆっくり話す時間がほとんどなくて、不満がたまっている。

などなど、パートナーが家事をやってもやらなくても、不満の原因になりがちです。

実際には、家事はきっかけに過ぎず、

・パートナーが何を大事にしているのか?

・パートナーは何をすることで、自分への愛を表現しているのか?

その違いに気付くことで、不満は解決することは多いです。

とはいえ、共働きでお互いに仕事が忙しかったり、子どもの年齢が手のかかる時期だと、物理的に夫婦の時間がなかなか取れないこともあるでしょう。

物理的な時間を作り出すためには、家事代行やベビーシッターなどのサービスを使って、アウトソーシングするのがベストです。

実際に、家事代行を使うことで夫婦仲が良くなった事例もよく聞きます。
とはいえ、日本では、家事代行サービスやベビーシッターを利用する習慣は、まだまだ少ない印象です。

需要が少ないうちは、どうしてもサービス単価が上がりがちです。

経済的な余裕がないと、なかなか家事や育児をアウトソーシングするという発想にはならないと思います。

普及していない理由

経済的な理由以外にも、理由があると思います。

日本は文化的に「手間暇かけて家事や育児をしてナンボ」みたいな風潮がある気がします。

これは、家庭に限らず仕事でも同じです。

①効率良く働いて、自分のタスクをさっさと片付けて、一切残業せずに誰よりも早く帰る人

②多少効率が悪くても一生懸命働いて、誰よりも遅くまでオフィスに残って仕事している人

③自分の仕事が終わっても帰らず、他の人の作業を手伝ったりして、みんなと同じ時刻に帰る人。

の3種類のタイプが同じ職場にいた場合、おそらく高く評価される順番は、

③→②→①ではないでしょうか?

もちろん、職場の方針や人間関係によっても違いはあると思いますが、少なくとも僕がこれまで経験してきた職場では、自分のタスクをさっさと片付けて一番早く帰る人は、上司からも同僚からも、あまり評価されていない印象でした。

日本では、仕事でも家庭でも、「効率を良くしてラクすること」より、「苦労してナンボ」みたいな風潮がまだ残っている気がします。

さらに日本では、他人を自分の家に入れることに抵抗を感じる人も少なくありません。

特に女性の場合は、散らかった我が家の部屋を他人に見せたくない・・・などの心理的抵抗感もあるでしょう。

そういう点で、まだまだ家事代行サービスが普及するには時間がかかる気がしています。

そこで注目されているのが、「家事を自動化するマシン」です。

日本文化に自然に溶け込み、抵抗なく家事をアウトソーシングするためには、マシンを使って自動化するのが一番手っ取り早いと思います。

モノづくりの国

日本人にとって、「家事を自動化するマシンを買うこと」は、「家事代行サービスを利用すること」に比べると、心理的な抵抗が少ない気がします。

それはおそらく、日本が長年「モノ作りの国」として世界で活躍してきたからだと思います。

いまだに、海外の人の前で「ソニー」や「シャープ」という企業名を出すと、反応が良いです。

「スゴいブランド」「カッコいいメーカ-」というイメージが浸透していることが伝わってきます。

日本の「モノ作りの国」イメージは、海外ではまだまだ健在です。

そして僕たち日本人の中にも、「モノ作りへのプライド」みたいなものがあると思います。

戦後の日本の復興を支えたのは、ソニー、シャープ、パナソニック、などの大手家電メーカーや、ホンダ、トヨタなどの車メーカーだからです。
だからこそ、「マシンを使って家事を自動化する」という発想には、日本人は抵抗感が少ないんだと思います。

三種の神器

高度経済成長期には、「三種の神器」と呼ばれた、

①洗濯機

②冷蔵庫

③テレビ(当時はまだ白黒)

が、人々の生活をラクに、豊かにしました。

このように、生活家電を「神器」とまで呼んで神格化する習慣は、日本独特だと思われます。

このネーミングにも、僕たち日本人のモノ作りへのプライドと親しみが感じられます。

親が三種の神器の家電を使って家事を自動化して、大喜びする姿を見た子ども達が、やがて大人になり、結婚した時、「家事マシンを使うことに抵抗感がない」のは、当然の流れだったことでしょう。

そして今は、三種の神器は当たり前の家電の一部になりました。

共働き&長時間労働が当たり前になった生活をしている日本人は、もはや三種の神器では夫婦の時間を作り出せなくなっているのです。

そこで最近注目されているのが、「新・三種の神器」です。

①食洗機

②乾燥機付き洗濯機(ドラム式)

③ロボット掃除機

です。

この3つは、日本の歴史の中では比較的新しい家電なので、まだ3つとも持っている人は少ないかもしれません。

でも、三種の神器と呼ばれるからには、生活を激変させるインパクトがあるはずです。

そこで僕たち夫婦も、1人目の子どもが生まれて以降、少しずつこの「新・三種の神器」を買い足していきました。

その経験と感想を、次回の記事から詳しくお伝えします。

 

・・・つづく

 

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