【連日デートでの試練:私たちシンヤ&サヤの出会った時の体験談31】

From シンヤ&サヤ(男女のパートナーシップ研究所)

(→前回のつづき)(→この記事のシリーズを1話目から読む

※サヤと出会ったばかりの頃の体験談を、シンヤ視点(男性脳視点)で描いたストーリーの続きです。

ディズニーシーでの告白でサヤに断られた僕は、なんとか首の皮一枚つながった状態で、翌朝もサヤと会うことになりました。

昨夜の気まずい雰囲気を盛り返すためには、できるだけ早い段階でリベンジマッチをしたかったので、僕にとってはありがたい展開でした。

僕とサヤは、駅前で待ち合わせてから、ちょうど良い季節になっていた明治神宮前のイチョウ並木に向かいました。

平日のイチョウ並木通りは、人が少なくそれでいてイチョウが真っ黄色で美しくて、良い雰囲気でした。

途中で、オシャレな雰囲気の一軒家レストランに立ち寄って、ランチを食べました。

ここまでは、かなり雰囲気の良い展開でした。

会話もそこそこ盛り上がり、昨日の気まずさがだいぶ中和されてきている感がありました。

ランチが終わったあたりで、サヤが言いました。

サヤ:「私の通ってた大学が、この近くにあるんだけど、良かったら寄ってく?」

僕:「おっ!いいね!」

サヤ:「私の母校は、青学だよ。知ってる?青山学院。」

僕:「なんか聞いたことあるような・・・けっこう有名?」

サヤ:「うん。有名だと思う。」

僕:「けっこうオシャレ?」

サヤ:「たぶん、世間からはそう思われてると思う。」

僕:「なるほど!何となく聞いたことあるよ。静岡育ちのオシャレ高校生たちが、『アオガクに行きたい』って言ってるのを何度か聞いたことある。」

サヤ:「私は、高校から青学に通ってて、大学も青学なの。」

僕:「そうなのか!じゃあ、一番青春が詰まっているのが青学なんだね。」

サヤ:「そう。今の時期は、イチョウ並木がキレイだよ。青学のイチョウ並木はけっこう有名だから。」

僕:「そうか!でも俺は部外者だけど、入れるの?」

サヤ:「大丈夫!イチョウ並木は観光客も来るし、学食にもふつうに入れるよ。大学生かどうかなんて、見た目じゃ分からないから。」

僕:「そうなのか!じゃあ、学食でおやつ食べる?」

サヤ:「そうしよう!」

青学の雰囲気

青学に行くと、入り口に大きくて立派な銅像がありました。

その時点で、かなり圧倒されました。

さらに、キャンパス内はモーレツに広くて、ビックリするほど整備が行き届いていて、キレイでした。

校舎もレトロな感じでオシャレ感が漂っています。

僕は自分がこれまでまったく縁の無かった場所に来ていることを感じました。

僕は自分が大学に行っていないので、大学というのもの自体にあまり行く機会がありませんでした。

唯一、地元静岡の日大三島の学食には、行ったことがありました。

僕が当時働いていた、イトーヨーカドーのアルバイトの大学生が日大三島に通っていて、その彼に招かれて学食でラーメンを食べたのです。

その時にも、建物の広さとゴージャス感に圧倒されましたが、今回の青学は、さらに拍車をかけてゴージャスな雰囲気でした。

確かに、地方の学生がここに通いたがるのもうなずけます。

この校舎に毎日出入りしていたら、イケてる自分になれそうな雰囲気です。

僕は校舎を眺めながら、

(あ~、俺もいつか、こんな立派でキレイな校舎で、学生や社会人を教えてみたいなぁ~)

とぼんやり思いました。

たぶん普通なら「通ってみたいなぁ~」だと思うのですが、僕は大学生としての経験がなく、当時の仕事は英会話スクールの講師だったので、
なんとなく「教師視点」になったんだと思います。

大学の授業を一度も見たことないのに、青学で大学教授をしている先生たちをうらやましく思いました。

「場違いで居心地が悪い」というよりも、「別世界でワクワクする」という感じでした。

僕は、おそらく自分の中に「学歴コンプレックス」がありません。

学歴でバカにされた経験が、今までにほとんどないからかもしれません。

とはいえ、これまで僕が参加しまくってきた婚活パーティー市場では、学歴や年収でバッサリ切られるドライな世界でした。

せっかく婚活パーティーでカップリングされた女性が、僕の学歴を聞かれて正直に答えたら、翌日から音信不通になったこともあります。

しかも、一度だけではなく、何度もです。

だからといって、僕は「自分が高学歴なら、モテたのになぁ~」と思ったことは一度もありませんでした。

学歴や年収で判断されて結婚するのはリスクがあると思っていたからです。

僕が望んだ理想のパートナー

僕は、今の自分のステータスを気に入って僕を選ぶ女性ではなく、一緒に未来を作っていける女性を探していました。

僕の新しい挑戦に一緒に楽しんでついて来てくれる女性が良いと思っていました。

僕は、性格的に1つの場所にずっととどまるのが苦手です。

会社や職種などを5年~8年ぐらいおきに変えてフレッシュな環境にならないと、モチベーションが保てないのです。

でも、日本の企業では、転職の経歴はあまり高く評価されません。

むしろ低評価の原因になるくらいです。

また、35歳を過ぎると、とたんに転職が難しくなります。

当時38歳だった僕にとっては、「次に職を変える時には、独立起業するしかない!」と思っていました。

起業したら、学歴など一切関係なくなります。

みんなゼロからスタートです。

僕はこれまでに起業した先輩達に直接話を聞くことで、

「すでに出来上がった企業の中で成績を上げることと、ゼロからスタートして事業を作り上げることは、まったく違うスキルが要求される」

ことを教えてもらっていました。

なので、高学歴の人に対して劣等感はないし、勝ちたいとも思っていませんでした。

 

学食へ突入!

僕は、純粋に青学のオシャレなキャンパスを歩きながら、青学を卒業したサヤを「スゴいなぁ~、きっと学生時代にすごくガンバったんだろうなぁ~」と思いました。

そして、青学の学食に入りました。

この学食が、昨夜のディズニーのトイ・ストーリーを上回る地獄門への入り口だとも知らずに、僕はのんきな気分でワクワクしながら学食へ入っていきました。

 

・・・つづく。(→この記事のシリーズを1話目から読む

 

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