From シンヤ(男女のパートナーシップ研究所)
(→前回の続き)
※僕が最近読んだ「不倫に勝つ妻・負ける妻」というタイトルの本のレビューの続きです。
この本では、常に2つのパターンを比較しながら解説があります。
・不倫に負ける妻=自分の本能に従って衝動的に行動して、自体を悪化させたあげく、後悔する。その結果、不倫をキッカケに「前より不幸になる」
・不倫に勝つ妻=自分の本能に振り回されず、冷静に状況を分析して、後悔のない判断ができる。その結果、不倫をキッカケに「前よりも幸せになる」
つまり、この本の中での定義で「不倫に負ける」とは、自分の本心に向き合わないまま、夫を責めることだけ(もしくは自分を哀れむだけ)に終始して、結婚生活が破綻した後に、「こんなはずじゃなかった・・・」と後悔することを指します。
対して、「不倫に勝つ」とは、不倫をきっかけに自分自身と向き合い、自分が本当に望んでいることを理解し、生き方を変えて、前より幸せになることを指します。
世間で言われている不倫への戦い方は、「不倫の証拠をつかみ、不倫相手を別れさせ、慰謝料請求して、夫には誓約書を書かせる」といった方向性が一般的です。
でも、それだと、形だけは結婚生活を保てたとしても、心から幸せを感じ、家族全員が笑顔になれる再構築からは遠ざかってしまう。いつまでも夫を憎み、不倫相手を憎み、自分に自信をなくした状態で、表面的な生活を送らなければならなくなる。と、著者のMIKOTOさんはおっしゃっています。
確かに、冷静に考えればその通りだと思います。
もし、不倫への対処法が「夫と不倫相手を罰すること」の一択しかないとしたら、たとえ表面上は勝ったとしても、自分が幸せを感じる結婚先生を取り戻すのは難しいでしょう。
そうなるともう、苦しみから逃れるには別れるしかなくなってしまいます。
もちろん、別れる方が自分が幸せになれると判断すれば、別れた方が良いと、MIKOTOさんも本の中で書いています。
ただ、多くの場合は一時の感情に流されて爆発してしまい、
・離婚しない方が良いケースで離婚してしまい、落ち着いてから後悔する
・離婚した方が良いケースでガマンしてしまい、後から苦しくなって心身に支障をきたす
という現象が起こるそうです。
特に女性の場合は、経済的に夫に頼らざるを得ない環境にいる人も多く、子どもがいる場合はカンタンに離婚するわけにもいかないと考えます。
そのため、自分自身の心と向き合わずに、経済状態や子どもの気持ちを優先して、別れるかどうかを決めてしまう傾向があります。
最初のステップ
この本で最初に読者に問いかける質問は、まず「自分が本当はどうしたいのか?」という根本の感情部分です。
あくまで「自分のため」に、夫とやり直したいか?やり直さずに離婚するか?を考える時間を取ることを勧めています。
よくやってしまいがちなのは、上記の「生活&子どものため」というジャッジ規準に加えて、
・一時の感情に飲み込まれて、勢いで離婚しようとする
・自分に落ち度があって不倫されたのだと思い込み、離婚されないようにすがる
・不倫相手と夫が幸せになるのが許せないから意地で離婚しない
というパターンです。
そしてこれらのパターンは、おそらく9割以上の人がやってしまいがちだと思います。
何も対策を練らなければ、人間は本能に従って行動してしまうからです。
本能に従うと、うまくいかない
不倫に限らず、男女のパートナーシップではお互いに本能的に行動してうまくいくパターンは、ほとんどありません。
僕自身も、何度も身をもって体験してきました。
男性が本能に従って行動すると、たいていは女性との関係が壊れます。
僕がこれまでにやってきた失敗は、
・まだデートもしていない女性に、いきなり告白する(もちろん撃沈)
・最初のデートでいきなり手をつなごうとして、ドン引きされる(次からは会ってもらえず)
・婚活パーティーでカップリングされた瞬間に「やったー!彼女ができた!」と勘違いして舞い上がり、パーティー後に彼氏面して近づいたら、「今日は用事があるのでまた後日・・・」と言われ、そのまま音信不通になる。
・付き合った後にも、彼女の感情シェアを「俺はグチは聞きたくない」とはねつけたあげく、求められていない解決策を押しつけて、嫌われる。
・1人とうまくいかなくても、「次があるさ!」と反省せずに次々とタイプの違う相手を求めて婚活パーティーに参加しまくる。
・うまくいかない理由を「また間違った相手を選んでしまった」と、相手のせいにして、とにかく運頼みで行動しまくる。
といったことです。
もしあなたが女性なら、「そりゃうまくいかんわ!」と思われるでしょう。
でも、男性が本能だけで行動すると、たいていこうなるのです。
そして、僕個人は今のところしたことはありませんが、「浮気・不倫」も男性の大きな本能の1つです。
「今のところ」と書いたのは、気を抜くと自分は本能に流されてしまうことを自覚しているからです。
「自分は常に不倫する可能性がある」と自覚して、不倫した場合のダメージを常にシミュレーションしていれば、女性と密室で2人きりになるような状況を避けるようになります。
これは別の本で読んだのですが、「自分は絶対に浮気しない」と自信がある男性ほど、ある時コロッと浮気してしまうことがあるそうです。
ということで、女性も男性も本能に従って行動しても、いいことはありません。
不倫への対処法も同じなのです。
そして、この本は女性が自分の本能を抑えて、賢く立ち回る方法を教えてくれます。
・・・つづく。
※このブログでは、恋人や夫婦のケンカを乗り越え、パートナーと長く幸せな関係を築く方法を発信しています。
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