【夫が不倫しているかも?と感じたら読む本④】

From シンヤ(男女のパートナーシップ研究所)

(→前回の続き)

※僕が最近読んだ「不倫に勝つ妻・負ける妻」というタイトルの本のレビューの続きです。

この本は、女性向けに書かれた本です。

不倫は男女ともする可能性がありますが、目的やきっかけは、男女でまったく違うケースが多いです。

また、確率的にも男性が先に浮気をすることが多いので、対処法を女性向けに特化するのは、とても良いアイデアだと思います。

同じ女性で、夫に不倫された経験のある著者のMIKOTOさんが、女性目線から女性に向けて、寄り添った目線で書かれています。

経験者ならではの、「女性が夫に不倫されたらどうリアクションするか?」を知り尽くした内容が詰まっているのです。

不倫は、ショッキングで自己重要感を脅かされる出来事です。

また、女性は勘が鋭く、「夫が浮気しているのでは?」と感じた時の的中率が高いです。

その上で、証拠をつかみに行くためにスマホをのぞき見したり、探偵を雇って夫を尾行したりといった行動に出てしまいがちです。

この本では、そういった感情に流された衝動的な行動を抑えるようにアドバイスしています。

自分の幸せを一番に考える

この本の最大の特徴は、「常に自分自身の幸せを一番に考えて行動するための戦略が詰まっている」ことです。

不倫された女性が真っ先に考えるのは、

・夫を罰して、罪を償わせる(離婚はしないで、夫の残りの人生をかけて自分に奉仕させる)

・不倫相手を罰して、罪を償わせる(夫と結婚されないように、自分は絶対に離婚はしない)

・今すぐ離婚する

などです。

また逆に、

・子どもの心や今の生活を守るために、何もなかったことにする

・私が悪かったのかも?と自分責めをして、夫に許しを乞う。「不倫相手と別れて欲しい」と懇願する。

などの選択肢を取る人も多いです。

著者のMIKOTOさんによると、これらはすべて「自分自身を不幸にしてしまう行動」らしいです。

確かに、夫を厳しく罰してその場で罪を償わせたとしても、その後何年も続く結婚生活でギクシャクしていては、自分自身が耐えられなくなります。

また、「夫は罪滅ぼしで、自分にあれこれサービスしている」と思っている状態だと、愛を素直に受け取ることもできなくなります。

そうならないように、徹底的に「自分ファースト」で、自分が幸せになるためにはどうすればいいのか?という戦略がたくさん書かれているのです。

冷静になるための処方箋

この本の中には、まず冷静になるための処方箋が順を追って書かれています。

冷静になると言っても、女性が大事にしている「感情」を無視するのではありません。

むしろ、感情を全部吐き出して、自分が本当は何を望んでいるのか?を明確にしていく作業です。

感情の渦の中に飲み込まれている自分の本当の望みを、しっかり見つめる時間を取るのです。

感情を全部吐き出すと言っても、夫に対して吐き出したら、修羅場になってしまいます。

場合によっては、勢いで離婚する事になってしまうケースも多いようです。

本当は離婚したくないのに、勢いで「離婚する!」と言ってしまい、夫側もそれを真に受けて、離婚に向けて進んでしまうと、不本意な結果になってしまいます。

そこで、この本には1人で自分と向き合うワークがたくさん用意されています。

ひとりでできるワーク

自分の感情と向き合うには、相手は必要ありません。

特に不倫のようなセンシティブな話題は、なかなか友人や同僚、家族などには相談しづらいです。

また、自分より話した相手の方が激しく怒ってしまい、思わぬ方向に流れていくことも考えられます。

そうならないように、1人で自分自身と向き合うのです。

とはいっても、具体的な方法が分からないと、なかなかできません。

そこでこの本では、自分ととことん向き合うための具体的な方法が載っています。

これが、すごく実用的なのです。

特に女性の場合は、「誰かに話を聞いてもらう」ことで感情が落ち着いて頭の中が整理されていく傾向があります。

そのために、この本では「脳内オカマバー」という手法が紹介されています。

脳内でオカマのバーテンをイメージして、そのバーテンに向かって自分の悩みを全部ぶちまけるのです。

もちろん、バーテンの返事は自分が考えることになりますが、このバーテンのキャラ設定をしっかりすることで、自分が思ってもみなかった本心に気付けたりします。

この脳内オカマバーは、かなり有効な手法だと思います。

男性の僕が見ていても、すごく画期的で実用的です。

本の中では、実際にどうやって脳内会話していくのか?

その具体例が載っています。

具体例を見れば、きっとこの有効性に気付て、やってみようかな!という気になるでしょう。

(アマゾンのKindleアンリミテッドに入っていたら、無料で読めるので、ぜひお試しください。)

さらにこの本のスゴいところは、自分の感情を整理した後に行う具体的な行動プランです。

ものすごい具体的に、何をどうすればいいのか?夫に対してどんな言葉をかければいいのか?までを詳しく書いてあるのです。

 

・・・つづく

 

不倫に勝つ妻、負ける妻

 

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