【「あっ、この人は絶対結婚できないだろうな」って思う人の特徴とは?⑱】

From シンヤ&サヤ(男女のパートナーシップ研究所)

(→前回のつづき) 

※僕自身の過去の「結婚できない体験談」の続きです。

結婚式を挙げた3ヶ月後に、僕と彼女は別れる決断をしました。

他に選択肢があるとは思えませんでした。

ここでムリをしてお互いの感情にフタをしても、もっと不幸になると思ったからです。

彼女の心は、僕から完全に離れていました。

僕は彼女のことを信じられなくなっていました。

今の僕は、男女の心理学を長年学び続けたことで、夫婦関係の修復方法についてはだいぶ知識とスキルが増えています。

でも、今の知識とスキルを持ってしても、おそらくあそこまでこじれた関係を戻すことはできなかったと思います。

もし、タイムマシンに乗って過去の自分とすり替わっても、おそらく復活はムリです。

それほど、僕達の関係は完全に「詰んだ」状態になっていました。

事前に芽を摘む

もし、タイムマシンに乗って時間をさかのぼり、できることをやっていいと言われたら、僕はもう少し前に時間を戻すと思います。

結婚式前の、彼女が僕に対して少しよそよそしくなり始めた頃に戻れば、もしかしたら関係を修正できるかもしれません。

関係が完全に壊れる前に芽を摘むことが、大切だと思います。

とはいえ、「もう遅すぎるか?」と思うタイミングでも、一命を取り留めて関係を修復できるケースもあります。

ただ、できるだけ早い方が良いことは間違いありません。

だからこそ、ちょっとしたすれ違いが起こったタイミングで、マリッジカウンセリングを受けたり、本を読んでお互いに勉強する必要があると思います。

モテない男に戻る

とにかく当時の僕は、また「結婚できない男」に逆戻りしてしまいました。

この時僕は、「結婚って、何て難しいんだ!なんてハードルが高いんだ!」と愕然としたのを覚えています。

もう、自分には結婚は向いてないのでは?と思いました。

「俺はもう、2度と結婚しない!こんなツラい思いをするぐらいなら、一生独身でいい!」

と心に誓いました。

今振り返ると、この時の経験は「人の痛みを知る」貴重な機会だったと思います。

僕は今、「結婚したくない男性」の気持ちがよく分かります。

「結婚式の準備の最中に別れてしまうカップル」の気持ちもよく分かります。

「新婚旅行中にケンカして別れてしまうカップル」の気持ちもよく分かります。

そういう人たちの話を聞いて、

「そんなにすぐ別れるなんて、忍耐力がないな!」

「新婚旅行でケンカしたぐらいで別れるとは、結婚に対する責任と覚悟が足りないな!」

などとは思いません。

自分が身を持って経験してみて、

「どうにもこうにもならない状態って、あるよね。」

というのが分かったからです。

もう、本人達はいっぱいっぱいなのです。

根性や忍耐が足りないから、別れるのではありません。

根性や忍耐が限界を迎えて、これ以上続けたらお互いに傷つけたり自殺してしまうぐらいツラい状況になったから、別れるのです。

そして、そういう体験をした人、あるいはそういう体験を見聞きした独身の人が、結婚に対するモチベーションを失って、独身で居続けることを選択する気持ちも分かります。

だから、結婚しない男性を「草食系」などと批判する気にもなれません。
もう、彼らは十分に傷ついているのです。

そして、世間体を良くするために、その傷に塩を塗り込んでまで、ムリヤリ結婚することが良いことだとは思いません。

僕は、25才までは「彼女ができない典型的な男の一例」でした。

そして、31才の時には「結婚に絶望した男の一例」でした。

僕はこの時、「誰でも結婚できない男になる要素を持っている」ことに気付きました。

そして、独身時代に女性にモテるかどうか?彼女がいるかどうか?何人と付き合った経験があるか?などは、結婚にはほとんど影響を及ぼさないと分かりました。

うまくいかない経験が、新しく学ぶモチベーションを作り出す

もし、僕があの時にすんなり結婚して、普通に結婚生活が続いて、普通に子供が生まれて、普通に暮らしていたら・・・おそらく今こうして記事を書いていることはなかったでしょう。

僕は、心の傷が癒えてくるに従って、「くやしい!このままで終われるか!」という怒りの感情が生まれました。

その怒りは、新しい学びへのモチベーションにつながりました。

その結果、僕は男女の心理学を学び、今の妻のサヤに出会うことができました。

すべては必要なことだったと思います。

もし今、神様が目の前に現れて、

「タイムマシンに乗って、過去の失敗をやり直させてあげるけど、どうする?」

と言われたら、断ります。

僕はこれからも、男女の心理学を学び続けます。

なぜなら、今だって結婚生活が安泰なんてことは、ないからです。

誰でも、いつでも、別れの危機はあります。

結婚なんて、紙切れ一枚の契約に過ぎません。

子供がいたって、避けられない別れもあります。

男女の関係は、いつでも崩れる危険を伴っています。

それが分かるからこそ、学び続けようという気持ちになるのです。

今の僕のそういう姿勢を植え付けれてくれたのは、間違いなく過去の痛い経験です。

そして何より、最愛の妻のサヤにも出会えませんでした。

僕は、過去の出来事はすべて「必要だから起こった」と思っています。

もちろん、その瞬間は「何で俺だけこんな目にぃ~!!」と怒り狂いました。

でも、時間が経って振り返ると、すべて必要な出来事だったと思います。
僕はこれからも、「結婚できない典型例だった男が、学びによって結婚生活を続けている、現在進行形の体験談」をシェアしていこうと思っています。

(完)

 

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