From シンヤ&サヤ(男女のパートナーシップ研究所)
(→前回のつづき)
※「妻が食事を作ってくれなくなったことで、自分が生きる価値を見いだせなくなった男性」のお悩み投稿の分析結果の続きです。
前回の記事までで、投稿男性の旦那さんと、奥さんの「愛の言語」を分析してみました。
【旦那さんの愛の言語】
1位:サービス行為(家事をして欲しい)
2位:クオリティータイム(妻と一緒に過ごしたい)
【奥さんの愛の言語】
1位:サービス行為(育児を手伝って欲しい)
2位:不明(情報量が足りず、分析不可)
以上を踏まえて、現状を変える策を考えてみます。
最初の一歩は自分から踏み出す
まず、男女のパートナーシップの秘訣は、「最初の一歩は自分から動くこと」です。
多くの場合、男女ともに「パートナーが行動を変えること」を願ってしまいます。
今回のケースで言えば、旦那さんは奥さんに「料理を作って欲しい」と思っているわけです。
奥さんは旦那さんに「育児や家事を手伝って欲しい」と思っています。
この場合、相手が行動を変えて、自分の望み通りに動いてくれるまでは、自分は幸せになれません。
そして、僕たちは他人の行動をコントロールできないのです。
相手が変わるのを待つことほど、ツラいことはありません。
なぜなら、そう願っている間は、相手は変わらないからです。
「この人は、自分が変わることを期待している。今のままの自分では愛されない。」
と感じると、人は傷つきます。
そして、心にフタをして、殻に閉じこもります。
心の中の愛情タンクは、空っぽになってしまうのです。
夫婦がお互いの愛情タンクが空っぽになると、お互いを思いやる余裕はなくなります。
「相手が自分を満たしてくれないなら、自分も相手を満たさない。仕返ししてやる!」
という姿勢になります。
この状態が長く続くと、冷戦→別居→離婚へと進んでいくことになります。
最初の一歩を踏み出せるのは、自分しかないのです。
今回のケースで旦那さんができること
今回のケースで旦那さんができることは、先に自分が動いて、「奥さんの愛情をタンクを満たすこと」です。
「なぜ、ご飯を作らない妻を手伝わなければならないんだ?」
というプライドが出てくるかもしれません。
それでも、やるしかありません。
自分に問うべき質問は、「なぜ、自分がやらねばらないんだ?」ではありません。
「どちらが自分にとって優先順位が高いのか?」
です。つまり、
①奥さんの愛を感じながら、温かい家庭の時間を持つこと。
②自分のプライドを守って、現状を維持すること。
どちらの方が、自分にとって大事か?と自問自答してみるのです。
どちらを選ぶべきかは、自分が決めることです。
他人軸を参考にしてはいけません。
おそらく、この投稿男性の場合は、①が最優先だと思います。
そうであれば、自分から動いて、奥さんの愛情タンクを満たすことが解決策になります。
奥さんの心境
今回の投稿男性の最後の方の言葉に、
「家族がバラバラになったようで、ツラい」
「自分存在意義が分からない」
というフレーズがありました。
旦那さんがそう感じているということは、奥さんの方もそう感じている確率が高いです。
つまり、旦那さんが育児を手伝わない事に対して、奥さんは、
「家族がバラバラになったようで、ツラい」
「自分の存在意義が分からない」
と感じているのです。
そして、ご飯を作る気力がなくなっているのかもしれません。
自分から動いた結果を予想する
もし、旦那さんが自分から動いた場合、どんな未来が予想できるでしょうか?
①奥さんの育児の負担が減る
↓↓↓
②奥さんの愛情タンクが少しずつ満たされ始める
↓↓↓
③奥さんの時間的な余裕も増える
↓↓↓
④愛情タンクが満たされて余裕が出ることで、旦那さんにご飯を作ってあげようかな、という気持ちになる。
という流れになる可能性があります。
ただし、これはあくまで予想です。
そうなるとは限りません。
相手の心や行動はコントロールできないからです。
でも実は、旦那さんが自分から行動した場合、結果的に奥さんが自分にご飯を作ってくれるかどうかは関係なくなります。
旦那さんが自分から愛を与えると決めて行動した場合、それは「真の愛」に向けて一歩を踏み出したことになります。
「真の愛」とは、決意から生まれるものです。
「自分は今、結婚生活に満足していない。
パートナーは、自分の思い通りに動いてくれない。
それでも、俺はパートナーを愛すると決める。
パートナーの愛の言語で語りかけると決める。」
という姿勢です。
こういう姿勢でパートナーに接すると、相手がどんな行動をしても、しなくても、動じなくなります。
そして、「愛を与える楽しさと歓び」を感じ始めることができます。
そうなった時、もはや奥さんがご飯を作ってくれるかどうか?は関係なくなります。
相手からの愛を欲しがっているうちは、自分の愛情もコントロールできません。
でも、自分が愛を与えている間は、コントロール権は自分にあります。
そうやって、自立した愛の表現方法を学ぶことで、真の幸せを感じることができるようになるのです。
こんな風に書いている僕たちも、まだまだ勉強中です。
相手の愛を求めて大騒ぎすることが、何度もあります。
でも、そのたびに立ち止まって考え直して、「自分から与えるんだ。その方がずっとラクだ」と決意し直します。
僕たち人間は完璧にはなれません。
でも、パートナーを愛することはできます。
たとえ傷つけてしまっても、自分が傷ついても、その場所からパートナーを愛することはできるのです。
夫婦のすれ違いは、「自分から愛する練習」のためにあると思っています。
それができる回数と頻度を増やすために、パートナーシップの心理学を学び続けましょう。
(完)
※このブログでは、恋人や夫婦のケンカを乗り越え、パートナーと長く幸せな関係を築く方法を発信しています。
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