【25年前のドラマを見て受けた衝撃④昔の恋愛観&仕事観】

From シンヤ(男女のパートナーシップ研究所)

(→前回の続き)

※僕が高熱を出して寝込んでいる最中に、気を紛らわせるために見た25年前のドラマ「WITH LOVE」の話の続きです。

さらにストーリーが進む中で、驚きのセリフやシーンの連発に、僕はすっかり驚いてしました。

前回ご紹介した、

・女性社員は、みんな「いい男探し」に精を出し、上司に「君たちの仕事は、結婚までの腰掛けだろ?」と言われても、ぜんぜん気にしない。というか、本人達も、100%そのつもりでいる。

・男性は海外赴任の願いを出しても、独身は却下。昇進できるのは、既婚者のみ。

というのは、とても強烈でした。

僕はこのドラマがリアルタイムで放映されていた当時、もう社会人として働いていました。

でも、当時はこのドラマを見ても、これらのセリフに何も引っかかる場所がありまえせんでした。

まったく記憶にないからです。

でも今、冷静になって考えてみると、そんな時代の価値観があったからこそ、国民の95%が結婚していた、「国民皆婚時代」が実現していたんだと思います。

結婚に対するプレッシャー

①男性がキャリアを追い求めるためには、結婚しなければならない。

②女性は仕事を長く続ける選択肢がないので、結婚しなければならない。
つまり、当時の日本では、男性も女性も「少しでも良く生きたい」と思ったら、結婚するしか道はなかったのです。

むしろ、結婚しなかったら普通以下になってしまう・・・

そんなのイヤだ!せめて人並みの生活がしたい!!みんなと一緒がいい!!そのためには、早く結婚しなければ!!

そんなプレッシャーがあったことを、このドラマから感じ取ることができました。

しかも、主人公(たぶん準主人公)の雨音のキャラ設定は、23才です。

同じ23才の同僚から、「そろそろ良い人見付けないと、ヤバいよ!」みたいに急かされているのです。

当時は、女性は高卒か短大卒で働くのが普通だったようなので、雨音は「社会人3年目」という設定です。

そしてもう1人の主人公(たぶんメイン主人公)のハタさんは、「過去の大失恋と、その後に中身のない恋愛を重ねて疲れ果て、結婚は頭になくなっている男」という設定で、年齢は27才です。

現代だったら、「27才男性で彼女が一度もできたことがない」なんて話はザラにあります。

さらに、男性にとって結婚や恋愛は、「自分のキャリアをジャマするもの」という認識すらあります。

女性にとっても、結婚も恋愛も、キャリアや遊びのジャマという認識を持つ人が増えていると聞きました。

わずか25年の間に変化した、あまりの価値観の違いに驚くばかりです。

浮気に対する考え方

さらにストーリーが進むにつれて驚いたのが、浮気に対する考え方の違いです。

ドラマのメインキャラではないのですが、雨音の友人の既婚女性が、ある時、雨音の家に飛び込んできます。

しかも、妊娠中でお腹が大きい状態で、

「旦那とケンカしたから、しばらく泊めて!」

と言うのです。

よくよく話を聞いてみると、奥さんの妊娠中に旦那が浮気が発覚した、という、あるあるパターンの話が出てきます。

もし現代でこの手の話が出たら、「そんな男は、すぐ離婚すべき!」「社会的に抹殺されるべき!」みたいなコメントが出てくるでしょう。

実際に、芸能人の浮気スキャンダルでも、そういったコメントをよく見かけます。

でも、このドラマの中では、そんなに大きな問題として取りあげられていません。

そして、奥さんも最初は怒っていたものの、最終的には旦那が雨音のアパートに向かえに来て、土下座して謝ります。

そして、「まあ、浮気は男の甲斐性って言うしね!」というセリフが飛び出すのです。

しかも、奥さんの口から!!

いくら25年前でも、旦那の浮気をあっさり許して、そのタイミングでそんなことを言う女性が多いとは思えません。

でも、少なくとも当時は、これをドラマで描いても、炎上したり視聴率が落ちたりといった被害はなかったのでしょう。

確かに、昔は「浮気する男=他の女性にモテる男」をつかまえて、妻の座を獲得した女性はスゴい!みたいな価値観があったのかもしれません。

男性は多くの場合、浮気しても離婚までするケースは少ないからです。

それにしても、本当に驚きのセリフの連続で、僕は時代の変化をドラマから学ぶことになるとは予想していませんでした。

一方で、「これは今でも通じるのではないか?これは男女のパートナーシップの永遠の真理ではないか?」と思われるものもありました。

次回は、それらのセリフをご紹介します。

 

・・・つづく

 

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