From サヤ(男女のパートナーシップ研究所)
※木曜日のブログは妻サヤが担当します。
(→前回の続き)
愛情タンクが枯渇してパートナーを攻撃してしまうのは、共感が得られにくい行動なので、そうなる前に対処が必要です。
でもすれ違いは悪いことばかりではありません。
2人のパートナーシップを見直すきっかけになります。
ここで対処ができれば、グッと2人と絆が深まるでしょう。
たとえばよく聞くのが、パートナーが昔とは変わってしまったという言葉です。
昔はそんなことがなかったのに、最近パートナーの言動や行動がひどいと感じる場合は、お互いの愛の言語がすれ違っている可能性があります。
その場合は、まず相手がどんなことをしたときに喜んだか。
相手が何をしたときに怒ったのかを知ることからはじめてみましょう。
「昔はよかった」の昔よりもいいことは、今現在はそれだけ2人の経験が積み重なっているので、愛の言語がわかりやすいことです。
今回のケースで考える
前回もお伝えしたとおり、相談者のパートナーの愛の言語は「クオリティタイム」と「サービス行為」の可能性が高いです。
まずはそのことを相談者が自覚する必要があります。
その2つに絞って、パートナーに試しにやってみるのです。
飲み会帰りに罪滅ぼしにおみやげを買ったり、「ありがとう」と口に出して伝えるよりも優先してやってみるのです。
自分とは違う愛の言語をやるのは、意識しないとできないので本当に難しいです。
特にケンカしていたり、どちらが相手により多くやってあげるかの勝ち負けのステージにいると、とてもやりたくない気持ちがわいてきます。
ただ、チャップマン博士いわく、ここが「恋と愛の違い」だそうです。
恋は相手のために自分を多少犠牲にしてもやってあげることができますが、愛は自分で選択しやると決めて実行することなのです。
とはいえ、具体的に何をしたらいいかわからないこともありますよね。
そういうときにはパートナーにできそうなことをいくつか提案してみるのがおすすめです。
ポイントは、具体的で継続できる小さな一歩です。
たとえば・・・
・1日5分口を挟まずに妻の話を聞く
・子どもを預けて2人だけでデートをする
・家事・育児で負担になっていることを聞いて、役割分担の変更を提案する
・見えない家事を妻に書き出してもらい、1つ自分ができることを実行する
・家族のお出かけの予定を立てることについてどう思うか聞いてみる
などです。
役割分担に関する男女の考え方の違い
特に妻の愛の言語が「サービス行為」の場合、家事や育児の役割分担の考え方の男女差が現れやすいので注意が必要です。
「家のことは妻の仕事だ」
「妻に怒られるから家事には手を出さない方がいい」
「子どもがいないから、あるいは子どもが1人だけだから、両親がいるから育児は自分はやらなくてもいい」
というのはよく男性陣の声としてあがります。
これは、男性が仕事を「分業制」と考えているからです。
それぞれの持ち場で自分の力を発揮し、その代わりその持ち場でのやり方には口出ししない。
だから妻の仕事と思っている家事に何も言わない、手を出さない、好きにやってもらっているのは最大限のリスペクトと思っています。
この相談者も、妻の実家の近くに家を建て、妻が実家に行ったり、義両親が家に来ることについて何も言わないと言っています。
妻は子どもの面倒もよく見ていると思っているようですし、その点自分はリスペクトしている。
だから自分は仕事を全うし、仕事につながる飲み会に参加するのが自分の役割と思っているのです。
逆に他人の仕事の領域に口を出すのは基本タブーなので、男性が家事をした時にパートナーからあれこれ言われると一気にやる気をなくしてしまいます。
一方女性の多くは仕事を「協同作業」ととらえています。
早く終わらせるために1つの仕事を分け合ったり、遅れている行程があれば言われなくても助けるのが普通だと思っています。
妻が忙しそうにしているのに察しないで夫がごろごろしている、子どもが泣き出すと妻が別のことをしているのに呼び出す、などをすると妻の逆鱗に触れるわけです。
これはどちらが良い悪いではなく、考え方の違いです。
夫婦によってどういう割合で分担するのがいいのか?何をどちらがするのがいいのか?は変わってきます。
割合が9:1がいい夫婦もいれば、5:5がうまくいく夫婦もいます。
ただ共通するのは今のやり方が一番いいと決めつけずに、時々話し合った方がいい、ということです。
仕事の状況が変わったり、子どもが増えたり、引っ越したり、家族が年を重ねれば、やるべきことが増えたり変わったりします。
特に「サービス行為」が愛の言語の人は、この影響を強く受けるので、ときどき愛情タンクが減っていないかチェックが必要です。
また、男性側が負担を感じすぎないよう、相手に任せた家事については「目をつぶる」ことも大事です。
ちなみに私は夫シンヤが料理をするときには決して台所に入りません。
見てしまうと言いたいことがいろいろ出てしまうからです。
私が会社員だったときは、在宅のシンヤが平日は料理を作ってくれました。
そのときは帰るともう料理ができあがっているので何も問題はありませんでした。
ところが私が会社を辞めた後は、仕事をしているリビングから台所が見えるので途端にケンカ勃発です(笑)
お互いのやり方に口を挟まない、口を挟まないために過程を「見ない」ことも大事かなと思います。
あと、シンヤの愛の言語は「サービス行為」ではないので、「サービス行為」をしてくれた後は、彼の愛の言語である「ポジティブな言葉」をかけることにしています。
つまり、「ありがとう」「おいしい!」「やってくれて助かった!」などです。
単なる役割分担だけだと、今度は「サービス行為」が愛の言語ではない方が苦しくなってしまいます。
サービス行為をやる代わりに、相手にやってほしいことを決められるとなおいいと思います。
いかがでしたでしょうか?
口で言うのは簡単ですが、やるのはとても大変。でも、やっただけのことはある愛の言語。少しでも試してみてもらえたらと思います。
※このブログでは、恋人や夫婦のケンカを乗り越え、パートナーと長く幸せな関係を築く方法を発信しています。
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