From シンヤ(男女のパートナーシップ研究所)
(→前回のつづき)
これまでセックスレスを解消するメソッドをお伝えしてきました。
最後に、僕が「セックスレスを解消するメソッド」を研究し始めるきっかけになったイベント体験をシェアします。
僕は40才の時に、自分の地元の中学の同窓会に参加しました。
当時の僕はまだ、結婚生活カウンセリングを始める前の段階でした。
男女の心理学の知識はすでに3年以上学んでいたものの、「セックスレスを解消するメソッド」までは、自分の中で確立できてはいない状況でした。
そんな時に、セックスレスで悩む男性の悩み話を聞いたのです。
僕は同窓会に参加した経験は、これまで2回あります。
1回目の同窓会は、20才の成人式の後の二次会でした。
2回目の同窓会は、40才。
20年ブランクがあると、当然みんな違う人生を歩んでいるのが普通です。
当然、会話の内容も大きく違います。
20才の時と最も違っていたは、「男女のパートナーシップ」です。
20才の時のみんなの雰囲気
20才の時には、みんな独身でした。
おそらく参加者の中で結婚している人は、ゼロだったと思います。
20才は、まだ中高生の頃のノリが残っていて、自分を大きく見せたい時期です。特に男子達の同窓会での話題は、
「自分が今、いかにイケてる人生を送っているか?」
に終始していました。
そして女子達は、化粧をバッチリして、
「私、大人になったでしょオーラ」
を発していました。
当時の男子たちの同窓会での行動は、
①中学の時には遠い存在で声すらかけられなかったアイドル的な女子を口説く
②中学の時にはノーマークだったけど可愛くなった女子たちを必死で口説く
の2点が中心になっていました。
女子達も、「私は可愛くなったでしょ?さあ、声をかけてきなさいよ!」的な雰囲気を感じました。
僕は当時、女性の口説きスキルがまったくなくて、日常生活では女性に縁の無い生活を送っていました。
でも同窓会では昔の思い出を共有しているので、同じクラスメイトで席が近かった女子に話しかけやすい、というメリットを感じました。
僕は、中学時代に自分の後ろの席に座っていた女子が同窓会に来ているのを発見しました。
彼女は化粧をバッチリして大人びた雰囲気になっていて、ふだんの生活では絶対に声をかけられないルックスになっていました。
でも僕は、勇気を振り絞って声をかけてみました。
そして、しばらく昔の思い出話で盛り上がりました。
「おぉ!女子と話ができているぞ!自分!」
と思ったのもつかの間、すぐに他のイケメン男子達がやってきて彼女を取り囲み、「○○ちゃん、すごい可愛くなったよね!ビックリ!ちょっと話そうよ!」と言ってきました。
彼女も「え~?そんなことないよ~!」と言いつつ、彼らの方に行ってしまいました。
そして、僕が彼女と話すチャンスは二度と訪れませんでした。
20才の同窓会では、男女ともに「恋人ゲット目的」の人が多かった印象があります。
40才になると、全然違う雰囲気
そして2回目の40才の同窓会では、まったく雰囲気が変わっていました。
みんな大人になっています。
パートナーシップも色々と経験しているのでしょう。
会場にいる女性を口説いている男性は、誰もいません。
今のパートナーシップ状態も、人それぞれバリエーションに富んでいました。
独身者、既婚者、離婚して独身、離婚して再婚、と、色んな種類の人達がいます。
20才の時には、大声で「自分の日常生活がいかにイケてるかアピール」していた男子たちは、今ではすっかり静かになっていました。
男性同士で固まってしっとりお酒を飲みながら、
「今の自分の生活が、いかにイケてないか自慢」
をするという、逆転現象が起きているのが印象的でした。
特にその最たる例が、「奥さんとうまくいっていない話」でした。
「嫁との関係は冷め切ってるよ。会話もほとんどないし・・・」
「うちなんて、もっとひどいよ。○○だし・・・」
「いや~俺のとこも似た感じだよ・・・」
と、静かに近況を報告し合っていたのが印象的でした。
離婚経験者の集まりテーブル
中でもすごい不思議だと思ったのが、「離婚経験者が同じテーブルに集まって話していた」ことです。
それも、特に意図して集まったわけではなく、「身の上話をしていたら、そのテーブル全員離婚経験者だった」という流れです。
僕はこれに、運命めいたものを感じました。
というのも、僕も離婚経験者で、なんとなく引き寄せられるようにそのテーブルを選んで座っていたからです。
席は自由に座る形式でしたが、人間というのは何か自分と同じオーラを持った人に気づいて、近づくのかもしれません。
セックスレスに悩むA君
そのテーブルで、ひたすら声を大にして「奥さんとのセックスレスへの不満」を言っていた元クラスメイトのA君がいました。
A君は、テーブルにいるメンバーに聞いてもらうだけでは飽き足らず、その会場にいる60人近い人達に片っ端から話しかけていって、
「自分がいかにセックスレスで悩んでいるか?」
「いかに奥さんから理不尽な対応を受けているか?」
を、公表して回っていました。
お酒が入っているのもあるとは思いますが、僕はA君の悩みの深さを目の前で実感しました。
今考えると、A君の「愛の言語」はタッチ(スキンシップ)だったのかもしれません。
みんな似たような生活
ちなみに、A君の話を聞いた男性陣の多くのリアクションは、
「うちも同じだよ。」
「おまえだけじゃないよ。安心しろ。」
という感じでした。
ただ、A君と同じように「俺もセックスレスで悩んでいる。何とかしたい!」という男性もいれば、「まったく気にならない。」と言っている男性もいたのが印象的でした。
今思い返すと、あれは「愛の言語」の違いから来るリアクションだったと思います。
(ちなみに女性陣は、A君のセックスレス話にはノーリアクションでした。)
セックスレス夫婦の割合は7割と言われていますが、僕が同窓会で会ったメンバーの話を聞く限り、実感値としても当たっていると思います。
大多数がセックスレスで、悩んでいる人もいれば、まったく悩んでいない人もいたのです。
結局は、「他の夫婦がどうか?」は関係ないと思います。
聞いても、あまり参考になりません。
それよりも、「自分はどうしたいか?」の方が大事です。
以上、12回に渡ってセックスレスの記事を書いてきました。
セックスレスは、無視されたり敬遠されがちなトピックですが、夫婦の人生を左右する大きな問題です。
夫婦2人で話し合わなければ解決しません。
時間がかかることもありますが、あきらめずに続けていくことで、必ず解消できる日が来ます。
応援しています!
(完)
今回のブログはこちらの記事を元に書いています。
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