From シンヤ(男女のパートナーシップ研究所)
※月・金曜日のブログはシンヤが担当します。
(→前回の続き)
前回の記事では、新婚でケンカが増えるメカニズムを解説しつつ、「他の人と比べてもあまり意味が無い」理由をお伝えしました。
つきあい始めてからどのタイミングで新婚時期を迎えるか?によって、新婚時期のラブラブ度合は大きく変わるからです。
また、単純に年数だけでは測れないこともあります。
たとえば、恋愛ホルモンが脳内に分泌されて、相手に尽くしたくなる「in love 状態」から覚めるまでにかかる期間は、最短3ヶ月~最長3年と、人によりかなり差があります。
さらに、男女どちらが先に覚めるか?そのタイミングも違います。
男性から先に覚めることもあれば、女性から先に覚めることもあります。
今回は、僕達シンヤ&サヤの事例をお伝えします。
3ヶ月で in love ステージを脱出
まず、僕達が最初にケンカをしたのは、付き合い始めてちょうど3ヶ月経った頃でした。
初めてのケンカが in love ステージからの脱出と考えた場合、けっこう短い期間でやってきたことになります。
ただ、僕達は2人ともその時点でパートナーシップの心理学を数年間学んでいる状態でした。
だから、焦って「相手を間違えたかも?!」みたいなリアクションにはなりませんでした。
「ほぅ、思ったより早く来たなぁ~」
ぐらいの感覚でした。
また、ケンカした後も上手な仲直りの仕方をメソッドとして知っていたので、それを淡々と実践していきました。
そのせいか分かりませんが、またin love っぽい状態に戻ったりすることもありました。
「いずれ、このラブラブ状態も終わる時が必ず来る」
と覚悟をして、過剰な期待がなかったからこそ、過剰な落胆もありませんでした。
むしろ、「今こそ、これまで学んだことを活かす時だ!」と思ったのを今でも覚えています。
一緒に住む練習
さらに付き合いが進んだ頃、僕とサヤはお互いの仕事がない連休期間中に、一緒に住む練習をしました。
遠距離で付き合っていたからこその実験でした。
家具を完備しているウィークリーマンションを借りて、そこに最低限の荷物を持ち込んでから、数日間一緒に暮らす、ということを年に数回やりました。
旅行先のホテルと違って、ウィークリーマンションで過ごす時間は現実的です。
一緒に住むと、色々と問題が発生します。
長く一緒にいるからこそ、感情的な対立も生まれやすくなります。
家事の分担の話し合いも必要になります。
ケンカしても、逃げ場はありません。
気まずいまま、同じ空間で過ごさなければならない苦しさもたっぷり味わえます。
でも僕達にとっては、これこそが一緒に住む練習の目的でした。
逆に何もなくてラブラブ状態でウィークリーマンション滞在期間が過ぎてしまったら、学びが少ないので元が取れない、ぐらいに思っていました。
結果、ケンカもしましたが、うまく仲直りする経験値も積めました。
このお試し暮らしを繰り返したことで、だいぶ一緒に住む感覚がつかめてきました。
それでも新婚1年目はケンカする
そこまで準備したにも関わらず、新婚1年目は、かなりケンカをしました。
料理の仕方や、冷蔵庫の開け閉めの時間など、他人から見たら細かい部分で、大げんかをしました。
また、外出時の時間に関しても、僕達はよくケンカをしました。
当時、僕達はパートナーシップを学ぶセミナーを定期的に受けるコースに2人で通っていたのですが、セミナーに出発する前に、ほぼ毎回ケンカしていました。
僕達は正反対の性格タイプです。(多くのカップル同様)
サヤは時間に余裕を持って行動したいタイプで、「遅れるのは絶対イヤ!余裕を持って出発したい!」という感じです。
一方で、僕は時間ギリギリに行動するのが好きなタイプで、「早く着いて待っているなんて、絶対ヤダ!間に合いさえすれば、何時に出発したっていいじゃないか!」という感じです。
時間に対する考え方や行動パターンが完全に正反対なので、どちらかが歩み寄ったり、妥協案を見付けたりするのがとても難しい状況でした。
そのため、セミナー会場に出発前には毎回、時間のことでモメて、別々に会場に行き、お互いに険悪なムードでセミナーに参加することが多かったのです。
もちろん、ケンカはセミナー内でのネタとして自己開示して、公開カウンセリングを受けながら、感情的なわだかまりを解く作業を繰り返しました。
このように、パートナーシップの心理学を学んできた僕達でさえ、新婚当時は何度も衝突を繰り返していました。
もし、心理学を学んでいなかったら・・・カウンセリングを受ける場がなかったら・・・と思うと、ゾッとします。
だから、心理学を学んでいない新婚カップルがケンカを繰り返したり、そこから仲直りできずに別れに至る理由のも、すごく分かります。
決して珍しいことではないのです。
ただ、世間では「新婚=ラブラブ」という固定概念があること。
そして、他の新婚カップルも、あえて自分たちのケンカしている状況を表沙汰にしない(こんな状況は自分たちだけだと思っている)ので、なおさら今回の質問者の女性のように悩んでしまう人が増えているのではないでしょうか?
次回の記事では、新婚時期にケンカした時の乗り越え方の案をお伝えします。
・・・つづく。
※このブログでは、恋人や夫婦のケンカを乗り越え、パートナーと長く幸せな関係を築く方法を発信しています。
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