From シンヤ&サヤ(男女のパートナーシップ研究所)
西洋のおとぎ話の世界では、最後によく使われるセリフがあります。
「その後、2人は結婚して、幸せに暮らしましたとさ。おしまい。」
という流れです。
このセリフを、私達は子供の頃から何度も刷り込まれます。
このセリフに流れるメッセージは、
「自分にピッタリな運命の相手さえ見付ければ、後はすべてがうまくいく。幸せな人生が待っている。」
というものです。
冒険のゴールが「理想のパートナー」
つまり、相手を見付けるまでが冒険で、後は「ご褒美」として理想のパートナーとの甘く幸せな生活が待っている、という視点なのです。
子供の頃に植え付けられた価値観は、その後も大人になった私達に影響を与え続けます。
私達は無意識のうちに、こんな風に考えてしまいがちです。
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・理想の女性にめぐり会えれば、一気に人生が楽しくなって逆転できるはず!
・私にとって最高の白馬の王子様を見付けるまでは、妥協したくない!
・今の恋人は何か違う気がする。自分にはもっと合う人がいる気がする。
・結婚に失敗しないためにも、相手選びは慎重にしないと!
といった感じです。
結婚後も続く幻想
また、結婚した後にも、この問いかけは続きます。
ケンカをするたびに、
「本当にこの人で良かったんだろうか?」
「他にもっと良い選択肢があったんじゃないだろうか?」
「こんなにモメているのは、私たち夫婦だけではないだろうか?」
という心の声が聞こえてきたことがある人は、けっこう多いと思います。
また、たまにいる「長年結婚しているのに一度もケンカしたことのない夫婦」がいます。
そういう人達の話を聞くと、何となくうらやましくなって、
「いいなぁ~。きっと彼らはベストな相手を見付けたんだろうな。俺は相手を間違えた・・・」
なんて思うこともあるかもしれません。(ケンカが起きないことをうらやましがるのは、男性に多いようです)
最初の相手選びで、その後の人生が決まる
これらの心の声に共通するのは、
「最初の相手選びで、その後の人生が決まる」
という、ギャンブル的な人生です。
しかも、なぜか皆「格上の相手」を狙おうとします。
・年収の高い男性と結婚して、今よりずっと裕福な暮らしをしたい!
・とびきりの美人をつかまえて、周りの友達に自慢したい!
といったように、自分より格上の相手をゲットすることで、その後の人生が逆転して幸せになれる気がしてくるのです。
昔話でも、「わらしべ長者」の主人公の男性は、貧しい生活をしていたのに、最初に手に入れたアイテムを周りの人達にあげるたびに感謝されて、代わりに新しいモノをゲットしていきます。
わら → みかん → 絹の生地 → 馬
と、どんどんアップグレートしていき、ついにはお金持ちの美しいお嬢様と結婚してしまうのです!
「わらしべ長者が最後に手に入れるのが、理想の女性」という設定になっているのも、面白いです。
西洋の「その後2人は、幸せに暮らしましたとさ」に似ていますね。
「理想の相手を見付ければ、その後の人生はずっと幸せにれる」
というのは、私達の心の奥底に刻まれています。
おとぎ話や昔話には、「一発逆転ギャンブル発想」があります。
「学んで深める」という発想は一切ありません。
一方で、長年結婚生活を続けている人達は、別の考え方をすることで、心のバランスを保っているようです。
・・・つづく。
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