From シンヤ&サヤ(男女のパートナーシップ研究所)
(→前回のつづき)
※質問サイトへの投稿で、「夫の年収が自分の半額であることに不満がある」という女性の心理状態の分析の続きです。
前回の記事では、完璧主義のネガティブ自立
ポジションの女性が取れる行動は、「夫に頼ってみる」ということだとお伝えしました。
これまでは「自分がガンバらなければ、家計が回らなくなる!」と思ってピリピリしていた状態になっていたと思われます。
「自分が何とかしなければ!」という強い想いをいったん手放して、夫に頼ってみるということです。
それも、「今すぐ」です。
今の頼りない夫に頼ってみるのです。
その結果、自分の心がラクになることで、夫婦の関係にも変化が訪れます。
でも、一方で、
「心が癒やされるのは分かった。でも、2人ともガンバってネガティブ自立のポジションで、同じ年収を稼ぐことはできないの?2人で上を目指すことはできないの?」
という不安が聞こえてきそうです。
今回は、この点について詳しく深掘りしていきます。
いきなり結論
まず結論からお伝えすると、夫婦が2人とも同じネガティブ自立のポジションにとどまり続けることはできません。
これは人間心理の法則なので、分かっていても避けることはできません。
たとえば、分かりやすくするために、極端な例を見てみましょう。
ネガティブ自立のポジションは、完璧主義で自分にも他人にも厳しく接します。
人に弱みを見せてはいけません。常に強い立場を保たなければならないのです。
そんなネガティブ自立の究極形態は、「ヤクザ屋さん」です。
ヤクザ屋さんは、ネガティブ自立のパワーを使って、商売をしています。
よくドラマに出てくる「借金の取り立てシーン」などは、ネガティブ自立のパワーを使ったやり方です。
ヤクザ屋さんにとって一番困るのは、「ナメられること」です。
そのため、決まり文句は「ナメとんのかコラァ!」や、「ナメんじゃねーぞ!コラァ!」です。
ナメられるということは、「自分は弱いと相手に思われること」とイコールです。
それは何としても避けなければなりません。
もし、ネガティブ自立のヤクザ屋さん2人が同じ空間にいたら、どうなるでしょうか?
そうです。
「強い方が勝つ」です。
ネガティブ自立の人同士が同じ空間にいると、対立が生まれます。
そして、対立した場合にはネガティブ自立パワーが強い方が勝ちます。
負けた方は、真逆のポジティブ依存に飛ばされます。
そのため、ヤクザ屋さんの組織は、完全な「タテ社会」になります。
よくドラマなどで、ヤクザの親方が登場すると、それまで怒鳴っていた舎弟の人達が、一気にペコペコし始めるシーンを見たことがあると思います。
ペコペコしている状態は、ポジティブ依存です。
これと同じことが、夫婦間でも起こるのです。
①ネガティブ自立の心理状態の人同士が同じ空間にいると、上下関係が生まれます。
↓↓↓
②負けた方は、思い切り反対側に飛ばされます。(ポジティブ依存)
↓↓↓
③勝った方は、逆転されないように常に気を張り詰めて自分の弱みを見せないようにします。(競争)
気を抜いた場合、たまに立場が逆転することもあります。
という感じです。
つまり、もし今回の投稿女性が旦那さんを何とかたきつけて自分と同じネガティブ自立のポジションに持ってきた場合、夫婦間で競争が生まれます。
そして、もし旦那さんの年収が上回った場合、妻の自分は敗北感と無力感を感じることになります。
その結果、自分がポジティブ依存になります。
旦那さんが元いたポジションに、今度は自分が収まることでバランスが完成するのです。
これが、人間心理の力学です。
2人が同じポジションにい続けることはできません。
センターを取ると訪れる変化
一方で、もしこの女性が自分からセンターに歩み寄った場合は、結果が変わってきます。
自分が夫に頼ってみると、夫が急に頼れる存在に見えてくることがあります。
それまでとは違って見えるようになるのです。
自分が強いネガティブ自立のポジションを手放して、歩み寄ったことで、旦那さんも今いるポジティブ依存のポジションにとどまり続けられなくなり、頼れる一面を見せることになります。
面白いですね。
実は、このセンターを取れている状態が、夫婦の理想の状態と言われています。
この状態が、人間が一番能力を発揮できる状態なのです。
ネガティブ自立の人は、無意識レベルで、「自分が強くなければ稼げない、人に弱みを見せたら蹴落とされる」と思っていることが多いです。
でも、実はそうでもないのです。
むしろ、自分がフッと気を抜いてラクに自然体で構えた時の方が、周りの人達からは高く評価されることがあります。
その結果、仕事でも力が発揮できます。
さらに、旦那さんが頼れるパワーを取り戻すことで、近い将来年収もアップするかもしれません。
結局、望んでいた状態が手に入る可能性が高まるのです。
でも、望んでいた世帯年収を手に入れた時には、もうそんなこと、どうでもよくなっているのかもしれません。
センターを取っている状態の心は満たされています。
物質的な豊かさでは満たせない満足感が得られるのです。
問題は別のところにある
以上、6回に分かって「夫の年収に不満のある女性」の投稿内容から、誰もが陥る可能性のある「あるあるパターン」を分析してきました。
多くの場合、問題は自分が認識している部分とは別のところにあります。
金銭的、物質的に満たされていない時ほど、心の豊かさに目を向けて、今の自分の心理状態をチェックしてみるのも良いかも知れません。
パートナーは鏡です。
自分の心を映し出す鏡なのです。
鏡だと思ってじっくり見つめれば、責める心もやわらぐかもしれません。
そして、もし人間関係のマトリックスに興味が湧いたら、本田健さんの名著、「ユダヤ人大富豪の教えⅢ」を読んでみてください。
絶対に後悔しない本です。
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(完)
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