【夫婦で一緒に動画を作るとき、ケンカになりませんか?③】

From シンヤ&サヤ(男女のパートナーシップ研究所)

(→前回のつづき)

前回の記事では、私達シンヤ&サヤの体験談として、 「最初の半年間ぐらいは、動画を撮影するたびに、毎週ケンカをしていた」 ことをお伝えしました。

その理由は、私達2人の性格が正反対だからです。

 

・しっかり準備が整って、気持ちが乗ってきてから、カメラの録画ボタンを押したいサヤ。

・準備が整うのを待たずに、すぐに録画ボタンを押して話し始めて、話しながら気分が乗る流れが好きなシンヤ。

 

そんな私達2人が一緒に動画を作ろうと思ったら、まず撮影し始めるタイミングをめぐってケンカになることが目に見えています。

 

シンヤは、毎週月曜日の昼11時から12時までの1時間で、1本の動画撮影を終えたいと思っていました。   サヤは、そんなスケジュール通りに準備も気持ちも整わないと思っていました。

 

シンヤは、月曜の11時になってもまだ準備ができていないサヤを見て、「なぜスケジュールを決めてあるのに、そこに合わせて準備しないんだ!」と怒りがこみ上げてきました。

 

サヤは、「一緒にやるんだから、スケジュール通りにやりたいなら準備に協力してよ!」と怒りがこみ上げてきました。 そして、カメラの前で毎週ケンカしていたのです。

怒りのパワー

怒りの感情は、あらゆる感情の中で最もパワーがあると言われています。

 

人間は怒りがマックスに達すると、ふだん絶対しないような行動を取ってしまいがちです。

 

極端な例を挙げると、ふだん温厚な人が、怒りのパワーで攻撃的になって、警察沙汰になったりすることもあります。

 

そのぐらい、怒りには人の行動を起こさせるパワーがあります。 私達シンヤ&サヤも、ケンカの最中はお互いを攻撃する言葉を浴びせ合いました。

 

お互いにガンコなので、一歩も引かずに戦い合いました。 ひとしきりケンカをした後、怒りのパワーの行動力で動画撮影をすることもよくありました。

 

「もう、こなったら絶対撮影してやる!」 というような、半分やけくそ的な気分で動画を撮るのです。

とにかく、毎週コンスタントに撮影して動画を出すことを決めていたので、怒りのパワーを使ってでも、動画の撮影は完了していました。

 

ケンカはエネルギーを使う

ただしケンカは、たくさんのエネルギーを使います。

 

毎回ぶつかり合っていると、動画撮影が終わった後にお互いグッタリしてしまうことがよくありました。

 

撮影終了時間も延びて、午後の仕事に影響が出るようになりました。 それでも、私達は動画を作り続けました。

 

「男女の心理学を学ぶ者同士で結婚した夫婦の意地」 のようなものがあったのかもしれません。

 

「知っていること」と「できること」には、大きな差があることを、ここでもまた痛感しました。

 

「ムダなケンカを避けるにはどうすればいいかを知識では分かってはいるけど、感情がそれを許さない」 という感じです。  

ケンカがデフォルト

そのうち、私達の動画撮影は、カメラの録画ボタンを押す前にケンカするのがデフォルト状態になっていきました。

 

たまにケンカしないまま撮影がうまくいくと、奇跡が起きたようなラッキーな気分になりました。 (でも、そのすぐ翌週には、また元に戻ってしまいましたが)

 

夫婦やカップルで動画をコンスタントに撮影して、アップし続けるのは、とても大変なことだと、改めて思いました。

 

カップルユーチューバーの数が少ない理由もよく分かりますし、何年も動画投稿を続けているカップルの人達を、心から尊敬しています。

 

動画の中でどんなに仲よさそうに見えても、必ず撮影前後で波乱が起きているはずです。

 

その波乱を乗り越えたカップルだけが、YouTube動画をコンスタントに出し続けられるのです。  

ケンカは疲れる

私達は、動画撮影の時にケンカを繰り返すうちに、だんだん毎回のおなじみパターンに疲れてきました。

 

「あ~今週もまたこのパターンか・・・」 という感じになって、もういつものぶつかり合いをする気力がだんだんなくなってきました。

 

そして、最初はかたくなに死守していた自分の考えや立場が、だんだんどうでも良くなってきました。

 

自分の考えの正しさを主張するよりも、エネルギーをセーブしたいと思うようになったのです。

 

半年間も毎週、自分の考えを主張しているのですから、お互いの考えは十分に伝わっています。

 

これ以上主張し続けても、意味はありません。 疲れないために、私達はいったんお互いの考えや主張を手放し始めました。 そして、実はこの「自分の死守してきたものを手放し始めた」ことがきっかけで、私達の動画撮影作業に大きな変化が訪れました。

 

・・・つづく。

 

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