【夫婦仲が良いのに社内不倫する夫。なぜ?②】

From シンヤ(男女のパートナーシップ研究所)

※月・金曜日のブログはシンヤが担当します。

(→前回のつづき)

前回の記事では、夫婦仲が良いのに夫が浮気をする理由として、

「浮気をすることで、力学が変わって妻とのパートナーシップがうまくいくようになる」

という、矛盾するような状況をお伝えしました。

なぜ浮気している夫が妻に優しくなれるか?

その理由は、「怒り&愛情タンク」が関係しています。

夫婦仲が悪い状態は、お互いが怒りを抱えた状態です。

怒りの根源は、悲しみです。

自分が大事にされていない、ないがしろにされている、と感じた時に、人は怒りの感情で自分に心を守ろうとします。

夫婦がお互いに怒りを感じている状態は、お互いに心に傷を付け合っている状態です。

その傷を癒やす方法は、傷つけた時の逆をすることです。

つまり、パートナーが「自分は大事にさている」と感じる行動をするのです。

それが、「愛情タンクに愛を注ぐ」ことになります。

愛情タンクの中身がいっぱいの時、人は怒る気になれません。

心が愛で満たされた状態の人間は、寛大になります。

たとえ自分に対して失礼な言動をする人がいても、「まあ、良いでしょう!」と笑って受け流すことができます。

でも、愛情タンクの中身が減ってくると、心がやさぐれてきます。

ちょっとしたことで傷つきやすくなり、攻撃的になります。

よくある夫婦ゲンカの原因が、他人から見て「ささいなこと」に見える原因は、ここにあります。

お互いの心がやさぐれた状態では、ちょっとしたすれ違いでも心に痛みを感じて、怒りがあふれてきてしまうのです。

表面的にケンカしなくても同じ

たとえ表面的に爆発せずに、冷戦状態が続いている場合でも、お互いに怒りを抱えていることに変わりはありません。

「もう、余計なエネルギーを使いたくないから、パートナーに期待するのはやめて、諦めている。」

という状態は、心の中に怒りがくすぶっている状態です。

怒りが表面化していなくても、パートナーに対して不満があって、それを伝えずに感情にフタをしている状態は、ケンカしているのと変わりません。

この怒りを解消する方法は、基本的には3通りしかありません。

①パートナーと話し合い、再びお互いの愛情タンクに愛を注ぎ合う行動をする。

②パートナー以外の異性に癒やしを求めて、その人に自分の愛情タンクを満たしてもらう。

③パートナーと別れて1人になることで、「愛の奪い合いの力学」から逃れる。

難易度で言うと、①が最も難しいです。

③も別れるためのエネルギーが大きく、後戻りできないので、気楽に決められません。

②の浮気が、最もカンタンでお手軽に愛情タンクを満たすことができます。

ほとんどの人はお手軽な道を選ぶので、②の浮気パターンが多くなります。

夫が怒らなくなる理由

それまでケンカしていた夫が急に優しくなった場合は、上記の②のパターンである可能性が高いです。

外で不倫相手の女性に愛情タンクを満たしてもらうことで、家での妻の言動にいちいち腹を立てなくて済むようになるのです。

その結果、夫自身も「これが家庭円満の秘訣だ」と自分で自分を納得させるようになります。

その結果、「家庭は大事にしたい。でも、浮気していないと家庭円満は保てない」という言い訳を自分にして、浮気を続けることになるのです。

不倫関係の場合、会える時間が少ないために、お互いの脳内が「恋愛モード」になっている期間が比較的長めになります。

また、しばらく離れてからまたくっつく、というステップを繰り返している場合は、離れるたびにリセットされます。

また会い始めると恋の炎が燃え上がるので、同じ不倫相手との期間だけは長く続くこともあるのです。

浮気でうまくいく家庭

こういった脳のメカニズムから、夫が浮気することで、家庭が表面的にうまくいっているように見えることがあります。

もしあなたが妻側で、特に自分が夫の愛情タンクを満たすような行動をしていないのに、夫が急に優しくなったり、機嫌が良くなった時には、もしかして外で愛情タンクが満たされているかもしれません。

今の幸せは、自分の知らない第三者の女性が夫の愛情タンクを満たすことで、成り立っているかもしれないのです。

でも実は、これは本来の結婚生活の幸せのあり方ではありません。

夫婦で愛情タンクを満たし合う部分を、アウトソーシングしているようなものだからです。

夫は手軽に自分の愛情タンクを満たすことができて、妻は自分が積極的に夫の愛情タンクを探して満たすような面倒な作業から解放されます。

仕事だったら、面倒な作業はアウトソーシングして、自分は好きで得意なことに打ち込めばOKです。

でも、結婚生活ではNGです。

愛情タンクを満たす部分をアウトソーシングしたら、こんどは自分の愛情タンクが満たされないことに気付くでしょう。

たとえ優しくされても、心の奥底では「自分は愛されていない」「自分はこの人にとって、オンリーワンではない」と思っていたら、女性の心は傷つきます。

たとえ表面的なケンカが減っても、いずれは耐えられなくなる日が来るかも知れません。

だからこそ、長い目で見れば夫婦がお互いに愛情タンクを満たす行動を、あきらめない方が良いのです。

 

・・・つづく

 

※このブログでは、恋人や夫婦のケンカを乗り越え、パートナーと長く幸せな関係を築く方法を発信しています。

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