From シンヤ&サヤ(男女のパートナーシップ研究所)
(→前回のつづき)
※僕自身の「ペットで彼女とモメた体験談」の続きです。
彼女が飼っている小型犬と僕を近づけて、慣れさせる作戦は失敗に終わりました。
そこで今度は、ペットショップの子犬でリハビリすることになりました。
彼女いわく、ペットショップでは生まれて間もない子犬が多く置いてあるので、まだ吠えられるような力はないことが多いそうです。
まずは、小さくて無力な生まれたての子犬を触るところから始めることになりました。
生まれて初めてのペットショップに足を踏み入れてみると、そこには自分が絶対にいたくない世界が広がっていました。
ペットショップの恐怖
どこを見ても、犬!犬!犬!!
そして、彼女の事前情報とは違って、けっこう大きめの犬もいました。
店内は、犬の鳴き声でけっこううるさい状態です。
ただ、あまりに犬がたくさんいるせいで、逆に一匹の吠え声よりも気にならないことが分かりました。
彼女が店員さんとちょっと話して、一番小さな赤ちゃん犬を出してもらうことになりました。
ケースから出てきた赤ちゃん犬を、僕が持つことになったのです。
僕は、緊張しながら両手で支えました。
確かに、体重は軽いし、か弱い感じで、恐怖は感じません。
人によっては、ここで「キャー!カワイイ!犬っていいもんだな!」となることもあるでしょう。
でも僕は、そうなりませんでした。
僕の本音
僕は内心思いました。
(こんなに小さいのも、最初の数ヶ月だろうな。ちょっと経てば、そのうちすぐにあの犬ぐらいのサイズになるに違いない・・・)
そう思いながら目をやった先には、勢いよく跳ね回りながらワンワン吠えまくる、子犬たちがいました。
(あぁ・・・ムリだ!!俺にはムリだ!!あんなのが自分に飛びかかって来たら・・・耐えられない!!)
でも、ここはペット愛好家達の天国です。
お客さんも店員さんも、間違いなく全員、犬好きです。
この店内で犬嫌いな人間は、おそらく僕だけでしょう。
僕にとっては、完全にアウェイです。
僕はとりあえず、顔を引きつらせながらも、何とか愛想笑いでその場を乗り切り、店を出ました。
疲れと絶望
ペットショップを出たら、一気に疲れが吹き出してきました。
自分でも驚くほど、テンションが落ちていくのが分かりました。
でも、止めることはできませんでした。
カラ元気すら出せない僕を見て、彼女は笑っていました。
「あんなに可愛くて小さなワンチャンたちを怖がるなんて~」
とバカにしたように言われたとき、僕は思いました。
「この感覚の差は、おそらく時間が経っても、絶対に埋まらない・・・なぜこんなに自分を理解してもらえないパートナーに、一生懸命自分を合わせなければならないんだ?」
僕はなんだか無性に腹が立ってきて、それまでの恋愛感情がどんどん冷めていくのを感じました。
おそらく、彼女の方も同じように感じていたことでしょう。
自分の愛する犬に対する、僕のリアクションに失望していたのかもしれません。
「恋の病にかかっていた頃には2人とも見過ごしていた、小さなデコボコが、恋から目覚めたとたん、超えられないほど高い山となって立ちはだかる」
これは、世界で2,000万部売れているベストセラー本「愛を伝える5つの方法」の中に書いてある言葉です。
まさに、同じことが起こりました。
埋まらない感覚の差
きっと、ペット愛好家の人が聞いたら、「器が小さい男だ」と言われるでしょう。
それこそが、「埋まらない感覚の違い」だと思います。
こういった感覚のすれ違いは、ペットに限らず、色んな趣味嗜好で起こります。
ペットはあくまできっかけに過ぎません。
「相手から理解してもらえない」
「自分を大事にしてもらえていない」
という感覚が、パートナーに対する恋愛感情が冷めるきっかけになります。
ただ、ペットというジャンルは、比較的たくさんの人達に受け入れられているので、「大酒飲みやヘビースモーカーの人達」に比べて、感覚の違いが問題視されることは少ない気がします。
でも、僕のようにペットが超苦手な人間からすると、
「こんなに可愛いのに、それを感じないなんて!可哀想な人!」
みたいなリアクションをされた時には、埋まらないミゾ感じます。
犬はあまくできっかけでしたが、一気にそれまでの熱が冷めていくのを感じました。
・・・つづく。
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